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27歳で独立-判断に迷い続けたこと

熊谷さんが「47歳で独立-選択の基準にしたこと」という記事を書かれています。

私は熊谷さんと真逆だなと思ったので、反面教師として参考になればと書いてみます。

27歳で無職。

27歳の時に、それまで勤めていた人事コンサルティング会社が閉鎖し、無職になりました。
毎日終電で帰宅する(今ならばブラックかもしれませんね)ほど忙しかったのですが、そこでの仕事にとてもやりがいを感じていたので、突然何も無くなった時には途方に暮れました。
付いていきたい!と思う人がトップを務める企業がいいと転職活動もしましたが見つからず、それならば自分が自分を引っ張っていくかと安易に個人事業主として独立の道を選びます。

金無し、人脈無し、アイディア無しの独立は甘くはなかった

会社案内や採用広告を企画する部署にいたので、タネがあれば、それを形にして印刷し作成する知識は持っていました。それを生業にしようと独立したのですが、ただ看板を上げただけでは仕事になりません。
つまり、タネ(お客様)を見つけるスベを知らなかったのです。
困った私は、スキルを上げようという方向に走ります。つまり、お客様が見つからないのは、私にこれという特別な能力が足りないからだと思ったからです。
看板は上げつつ、並行して印刷会社やイベント企画会社、出版社でアルバイトを2年程やりました。

「やったことがなくてもやってみる」だけで今まで進んできた

最後のアルバイト先の出版社の隣に住んでいた人と知り合いとなり、その人のインターネットの黎明期の挑戦に乗って、一緒にやり出したことから今があります。
インターネットが今のようになるとは全くわからなかったものの、面白そうだな、誰もが初めてのことならば失敗しても構わないかもと思い、仲間に加わりました。
その後法人化し、家に帰れない程忙しい日々となっていきました。
そして、ITからは撤退して、人に向き合う仕事に特化するなど、ここから先も、もちろん色々あって、判断に迷い続けたのですが(いつか書きますね)、
今の私があるのは、
・やったことがなくても、やってみる
・やってみたから次が生まれる
・失敗はない。そこからどう改善するかだけ
ということを、判断で迷いながらもやり続けて学び、自分なりに判断基準を作ってきたからです。

ただ、このやり方はお勧めしません!
なぜなら、都度判断に迷って、時間が掛かるからです。
私は無謀にも起業して、振り返ればそれなりに何とかなりましたが、
選択する基準が無かったので、岐路が来た時に、毎回悩み、感覚を信じてエイヤでやってきたように思います。
大事にはならなかったけれどもだまされたこともありますし、迷ってやらなかったことをやっておいたらどうだろうかと思うこともあります。
恐らくもっと早く何事かを成し遂げられたのではないかと思ったりします。

やはり会社に勤めているうちに、
・自分が得意なことは何か
・仕事を受ける・受けない、これだけは嫌だという判断基準を決めておく
・人脈を作っておく

最低これだけはやっておき、自分なりの判断基準を作っておきたいものです。
そうすれば、その後起業しようが、転職しようが、迷う時間が少なくてすみます。

今の会社が嫌、仕事に張り合いが無いという話をたくさん聞きますが、毎日仕事があるというのは、あり得ないほど幸せなことです。
もし、将来に不安があるならば、給料をもらっている余裕があるうちに、ゆっくり自分自身の価値観や人生観、外に出て行って色んな人の話を聞いてみる時間にしてみてくださいね。

篠田寛子



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