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ほのぼの生きる  104_20230429

定食屋で政治を語る

ゴールデンウィーク明けはハローワークが混むかもしれないと予想し、昨日、早々に窓口相談に行ってきた。
帰りに行きつけの定食屋によることにした。
ちょうど入るタイミングでもう一人年配の女性と一緒になった。

その定食屋はカウンター席がメインで、8人ぐらいが最大収容人数。
一人で行くのにはもってこいの店だ。
ちなみに夫も行きつけの店であるが、おかみさんは私たちが夫婦だなんて思ってもみないことだろう。

その年配の女性は、私より20歳ぐらい年上で、オシャレな服装をして素敵な感じの方であった。
見るからに、元学校の先生か、議員さんか、どこかの会社の経営者?いずれにしても責任を負ってきましたみたいなオーラ―がどことなく出ていた。
隣に座った私は、とうてい外出着でないような小汚い格好で、ちょっとひっかけに来ました程度の(向こうからしたら)お姉ちゃんであった。

われわれの前に小さなテレビがおかれ、地元のニュースが流れていた。
たまたま小中学校の先生の残業時間についての報道だったため、釘付けになって見ていた私は、その次に、今度行われる県知事選のニュースもついでに目にすることとなった。

隣の女性が口火を切った。「今度の知事選どうなるでしょうね」
「そうですね~、なかなか面白い選挙になるとは思いますが、もったいない感じがしますね。」
「〇〇さんのコロナ対策が良かったと私は思ってるんですよねー」
「そうですか。確かにあそこの自治体であれば、あのコロナ対策はできたと思いますが、果たして私たちの自治体でそれができたかというといかがでしょうか。地元住民に目を向けるか、観光地としての役割、地元企業への経済対策。そこの地域の特徴を生かしたそれぞれの対策が考えられたと思うので、たまたま幸運だったように思いますが。ま、私はそれ以外のところでこの方の評価は高いですけれども」
「・・・・・・」

やべっ
ついつい・・・いつもの癖が出てしまった。
見知らぬ人に、なんてことだ。

その女性は私に興味を持ったようだ。
「この前の議会議員選挙。私、〇〇さんに投票したんです。あの人、高齢者対策に力を入れてくださっていたので。」
「あー、あの人は確か介護福祉施設で働いている方でしたね。私、思うんですが、高齢者対策って施設の充実だけじゃないと思うんですよ。むしろ、高齢者が施設に入らなくてもいい生活をできるにはどうしたらいいのかって、そっちの方が重要だと思いません?
たとえば、運転免許証の自主返納についてどう思われます?」
「私、ドライブ好きなの。自主返納なんてとんでもないっ!」
「そうですか。でもですね、高齢者の方ってご自身が事故したりするまで運転能力の衰退に気がつかなかったりするわけですよ。万が一、小さいお子さんを轢いたりして、最悪亡くなったりしたらもう大変でしょ。だから、私は自動運転機能付きの車の積極的な購入を促進(補助金を検討)して、その車でないと運転ができなくするとか、高齢者の外出を支援するための交通手段(バス、乗り合いタクシー)の整備を充実させるとか、もっとやることたくさんあると思うんですよね。
特に交通整備は、車社会である田舎こそ、高齢者のために充実させるべきなのですっ!!!」
「・・・・・・」

語る、語る。
久しぶりに人に語った気がする・・・
いやー楽しかったなぁ。

「ではーまた!!」と言って、笑顔で別れた。

私は、こういうところがある。
ついつい偉ぶって普段考えている世の中のことを語ってしまう癖が。

先週末に議員選挙があったわけだが、なぜか前職場では、私の辞職の理由が、議員になるからだ、などといううわさが出ていたらしい。
2,3人から確認の電話が入るなどして、驚いた。
「なんかうぉんのすけさんが議員選挙に出るって聞いたんですけど」
「誰がそんなことを・・・」

面白いことに、全然話をしたような覚えのない職員ほど、そのようなことを言っていたそうである。
えっ?前職場で私ってそういうイメージだったの?
確かに、声は人一倍大きいけど。
確かに、特攻隊みたいなところはあったけど。

そういや、ハローワークの適正診断でも、医者の次に、県知事とか市長とか議員とか政治家っぽい結果だったよなー
私って、自分の特性をわかっていないのだろうか?
昨日ニュースで「統一地方選挙で無投票が3割」「くじ引き民主主義」が取り上げられていた。
最悪、議員の道もあると思えば無職の気も楽になる。ちゃんと真面目に職を探すべしっ!!と心を新たにしたハローワークの日でした。


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