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ロンドン《Symphony No.104》

ヨーゼフ・ハイドン
ロンドン交響曲集
交響曲 第104番 ニ長調《ロンドン》

この曲に注文なんかつけられないよ
ハイドン卿、最後のシンフォニー
全ての楽章が圧巻、至高、104にしてハイドンのシンフォニーは完結する

♪〜♪
1st mov.Adagio - Allegro
威圧感のあるティンパニで始まり
重厚な序奏が続く
世界がゆっくりと姿を見せてくる
最後の序曲(交響曲)が始まる
いざ開演
始まりの鐘がロンドン中に響き渡る
ハイドン卿のコンサートが始まる
ロンドン市民の耳はハイドンの序曲の中
街中お祭り騒ぎ
今日だけはみんなハイドンを一眼見たい
ロンドン市民の願いは一つ
全てはこの壮麗な序曲に集まる

2nd mov.Andante
聴衆も寝ることもなく
真剣に聴いている
シリアスな緩徐楽章に浸っている
まだ最後という実感はわかない
それでも世界は少しずつ進んでいく
微笑みのメロディがどことなく
寂しく聞こえ始めてきた
確かに時は進む
一音一音しっかり心に刻みながら
ハイドンの跡を眼に焼き付けて
ああ、そろそろ涙が

3rd mov.Menuet e Trio(Allegretto)
いつまでもここで舞っていたい
時が許すならば
最後は来ないでほしい
でもフィナーレがどんなものか気になるのが人の性
いや、今は最高のメヌエットを堪能しよう
ハレに相応しいこの空間
流れ行く、時と雲
時は来た!

4th mov.Finale(Spiritoso)
ああ、なんということか
もう最終楽章だ
素晴らしい演奏会も終わってしまう
最後に今までの交響曲の総決算ともいうべき
ドンドコ、ドンドコ連発
決まった音型が少しずつ形を変えては
最高のフィナーレを作り出す
ここに流れる涙は最高のシンフォニーとの別れか、それとも巨匠ハイドンがロンドンを去ることへの悲しみか

終わりに向かって役者は揃った
時は来た🎵🎶
演奏は締め括られる

F.J.ハイドン
交響曲 第104番 ニ長調
おしまい

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