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あいみょんさん「朝陽」の楽曲構成
あいみょんさんの「朝陽」という楽曲が面白い構成になっていたので、少し分析してみました。
この曲は、あいみょんさんの最新アルバム「おいしいパスタがあると聞いて」に収録されております。後から知りましたが、アルバム発売より先行してYouTubeで公開されていたんですね。
個人的には今回のアルバムの中で一番好きな曲です。
この曲が、よくよく聞いてみると珍しい構成をしていて、面白いです。
面白いというか、弱冠、むちゃな作り方をしているというか。構成がロック、という印象を受けました。
曲の構成
まずはじめ、アコギで始まって、弾き語りがくるか!?と、聞いている方は待ち構えます。
がしかし、その緊張をドカンとぶち壊すように、仮面ライダーのエンディングみたいな印象的なエレキギターのリフが入ってきます。
Aメロが始まって、Bメロ・・・とおもいきや、なんとBメロなしでサビが来ます。
サビはどこか懐かしいメロディですよね。1周どころか4周くらい回った感じの懐かしさで、逆に新鮮。単に80年代風という感じでもないのですが。
これで1番終了。ここまでで約47秒。非常に短い。
で、2番です。
2番では途中まで1番と同じ構成なのですが、1番に無かったサビが登場します。
"2サビ"とも言いましょうか、このサビで叩かれてるドラムのリズムパターンが、どんどん階段を登っていくような気持ちいい印象で、ここを楽しみにこの曲を聞いている感じがします。
2番が終了し、ここまでで約1分21秒。はやい。
で、ポップ・ミュージックとしては少し珍しく、3番が始まります。
Bメロないのに3番!?
だったら、Bメロいれて2コーラスでもいいやん、と心の中で突っ込みました。
3番は1番とほぼ同じ構成です。
3番が終わると、間奏というか、歌ありのブリッジみたいなパートに突入し、なんとこの後に、先ほどの"2サビ"が入ります。
でこのブリッジらしきパートが終わると、もう1コーラス始まるので、ここからが4番ということになりますね。
そう、Bメロないのに4番まであるんです。
で、4番では2サビはなしで、1サビを何回か繰り返して、終わります。
ここで2サビを入れなかったのは、最後に向かって切なな感じを残すためかな・・と予想します。2サビは少し印象がポジティブなので。
最後はまた弾き語り風なアコギで締めるので、中腹の明るくて賑やかな感じから、突然少しさみしい世界まで連れて行かれて、終わっちゃいます。
ジェットコースターみたいに最高潮まで行き、最後は一人で1点を見つめて物思いにふけるような世界観まで、感情が急上昇・急下降します。忙しいです。
コーラスの区切り方が合っているか、私がサビと定義したところをご本人がサビと位置づけているかは定かではありませんが、すごく面白い、珍しい構成で楽しいです。ロックですね。
一番好きなのは、Bメロカットするけど、サビを2種類作って、何回も聞かせるというスタンス。できるだけサビ聞いてくれよっていう、贅沢なところです。
今回発見したこの入り組んだ構成から、音楽に対する彼女の果敢な挑戦を感じます。かっこいい。
あいみょんさんの歌は、エッジが効いている印象ですが、ちゃんと世情を読んだ上で、エッジを効かせた歌詞を書かれている気がします。そういうところも好きです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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