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News 20240919 物流と重量、生活圏

世界最軽量のウイスキーボトルのニュース。なんと700mlの瓶1本で180g。

本文で確認して頂きたいのですが、メリット・デメリットそれぞれあって包括的なソリューションにはなっていません。まだ試験的なもので本格的に採用されるわけではないとのことです。なにはともあれ非常に良い取組みだと思います。容器が軽いというのはとても重要です。

物流の2024年問題で日本も大変なことになっていますが、物流における軽量化も地味に大事なポイントとなっています。クラフトビールに引きつけて考えると、無濾過・非加熱のビールは要冷蔵商品であることも多く、配送にクール宅配便が使われます。常温の配送費だけでも値上がりして高いのにクール代が更にかかるわけです。そして、ビールは比較的度数が低い、つまり水分が多いので重い。ますます配送費がかかる、というわけです。液体の重さは減らせないので容器が軽ければ軽いほど良いということになります。

軽い容器を究極的に推し進めるとゼロが理想ということになりますが、それは要するに「容器を使わない」ということ。酒造メーカーや酒販店にお酒を汲みに行って自前の容器に詰めてもらえば良い。いわゆるグラウラーってやつですね。コロナ禍で一時注目されましたが、あれから全然聞かなくなってしまいました。残念だなぁ、と思います。

配達してもらうと助かるけれど、たくさんのエネルギーを使うし、お金以外の資源を消費します。生活物資は近場で生産し、消費出来たら良いのにね。

そう言えば、ママチャリ生活圏ってちょっとスローフードっぽいよなぁ。


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