【壮絶】顎変形症下顎前突、両顎手術受けてきた。【手術前~入院から退院までの体験談】
2024年11月に顎変形症の手術(両顎、ルフォーⅠ型・SSRO)を受けてきたので、どんな感じだったのか個人的に感じたこと、経験談を共有できたらと思います。
これから手術を受ける人、受けようか悩んでいる人の参考になったら幸いです。
手術前準備(健康診断・自己血貯血)
手術5週間前
手術から5週間前の日に初めて大学病院に行きました。
内容としては採血・尿検査や心電図・レントゲンを撮ったりなど、簡単に言えば健康診断の基本健診を行いました。
次回の手術前準備では、自己血貯血を行うので鉄剤を処方されました。
手術2週間前(貧血で転倒)
MRIを撮った後に自己血貯血を行いました。私の場合は400ml取りました。自己血貯血を行う理由としては手術中に多量の出血があった場合に輸血をスムーズに行うためです。
手術室っぽい部屋に連れて行かれ、ベッドに横たわり、点滴カテーテルが腕に挿入されます。400ml採るまで20分から30分くらいかかりました。
採っている最中に気持ち悪さなどは無かったです。
採血が終わったら、30分くらいかけて400ml分の点滴を行いました。
私はよく貧血になりやすい体質だったので起き上がった後に気持ち悪くならないか心配でしたが普通に歩けました。
状態が一変したのは大学病院からバスを使って駅まで向かっていた時です。
バスでは座っていたのですが、途中で気分が悪くなってきました。
目的地のバスに着いた時に立ち上がって少しした瞬間に急に意識を失いバスの真ん中でぶっ倒れてしまいました。
他の乗客が「倒れましたーーー!」と大きな声で言っていたのが聞こえたので、そこで初めて倒れたのが自分だと認識しました。。
ハッとしてすぐに立ち上がり、駅前で少し座ってから電車に乗りました。電車内でも血の気が引いて倒れそうになり、かなり大変な帰路でした。
自己血貯血後普通に立ち上がることができたり、歩行に問題がなくても数時間後に貧血症状が現れる可能性があります。
帰宅前に鉄分ドリンクを飲んだり、軽食を食べたりして少し休んでから帰宅することをお勧めします。
(迎えに来てくれる人や付き添いがいればなお良いですね。)
入院(7日間)
入院1日目(手術前日)
いよいよ手術前日の入院初日です。
人生初の入院でとてもワクワク。
そして術前矯正が2年ほど経っていたので「やっとここまで来た!!」と嬉しい気持ちが8割、不安と緊張が2割でした。
受付は朝9時半からだったので、大学病院まで電車で2時間半かかる私は4時起きで準備し、5時台の電車で向かいました。
(通勤通学ラッシュと被っていたのでスーツケースがかなり邪魔でした。。)
入院受付をして1週間お世話になる病室へ。私の部屋は8階の窓際でした。
6人部屋でほとんどがマダムでした。
お昼から病院食が出ました。とても美味しかったです。
手術前日は手術当日にお世話になる先生たちから説明を受けることが主にやることでした。(麻酔科の先生、執刀医、関連の先生方たち)
基本暇なので、ベッドでゆっくりしたり、動画を見たりして過ごしていました。
18時になると夕飯が出ました。これが最後の晩餐です。相変わらず美味しい。
当病院は22時消灯。夜はあまりよく寝られませんでした。
(マダムの大きな寝言にはびっくりしました。。笑)
入院2日目(手術当日・ICUへ)
6時に看護師が照明を点灯しに来ます。窓際のベッドは電気がなくても常に明るいです。
手術開始は午前9時。手術前は絶食なので朝ごはんは出ません。
起床後動画を見たりリラックスしてから歯を磨き、7時ごろには手術着に着替えて呼ばれるのを待っていました。
8時半くらいには看護師に呼ばれ、手術室まで案内されました。
手術室はドラマでしか見たことのない情景が目の前にあったので感激しました。
(メガネ以外私物を持っていくのが禁止されていたので写真を撮れなかったのが残念です。笑)
手術台に寝て、腕に点滴カテーテルが入り、口元に酸素マスク?が置かれるところまで覚えています。それ以降は全く記憶がなく、どのタイミングで麻酔が入ったのはかも不明です笑
手術室に入ってから手術が行われるまでに間があるのかと思っていましたが、そんな隙もなくすぐに手術は開始されたようです。
医療従事者の声が聞こえてきて、ICUに運ばれているところから記憶があります。
舌で上顎の歯を触ると、今まで手前にあったものが下の歯と正常に噛み合っているのが確認できて感激。
病室内の時計を確認すると時刻は14時30分。手術時間は大体4、5時間くらいだったとの事でした。
とにかく顔の骨が痛くてずっと泣いていました笑
(術後直ぐは痛みが出やすいようです。。。)
酸素マスクをしているものの、呼吸の仕方を忘れて苦しくなったりもしました。
点滴カテーテルからは自己血貯血した時の血が戻されていました。術中使わなかったようです。
足・背中には血栓を起こさせないためのマッサージ器具、腕には血圧を測る器具、胸には心電図パッチ、口にはドレーン、尿カテーテルといろんなモノが体に付いていました。
16時以降から眠気がなくずっと暇していたので、看護師さんにラジオを持ってきてもらって時間が過ぎるのをただただ待っていました。
スマホも触れないので時間の流れがかなり遅く感じました。
看護師が定期的に瞳孔が開くか確認したり、「ここはどこかわかりますか??」など聞かれます。おそらく全身麻酔の影響で脳に異常が出ていないか確認しているのだろうと思いました。
寝る体制を整えるために体を起こしたりすると麻酔の影響からなのか起き上がるとすごく吐き気がしました。布団を動かしたりするだけで息切れがすごかったです。
入院3日目(地獄)
ICUでは流動食が朝食として出ました。重湯と豆腐の味噌汁、メイバランスジュース、ジョア、牛乳プリンです。食欲はあったので完食しました。
午前9時ごろ、看護師が手術着から院内着の着替えを手伝ってくれ(ここで尿カテーテル、心電図パッチ、血圧計が取れる)、車椅子で口腔外科まで向かいました。
麻酔の影響なのか、気力がないのか、あまり自力で歩けなかったです。
先生に術後の状態を見せて、ゴム掛けと歯磨きの仕方を教わりました。ここで口元のドレーンが抜けました。
その後、車椅子でレントゲン室に向かい、術後の骨の写真を撮った後自分のベッドに戻りました。
この日の昼食です。
この後ちょっと鼻血が出ました。
そして鼻詰まりがひどくなってきました。
この日の夕食です。
寝る前に抗生剤と痛み止めの点滴を打ちます。これが地味に痛くて不快。
鼻から呼吸ができず、寝たくても寝れませんでした。
入院4日目(地獄)
寝不足のまま朝を迎えました。
朝食後は点滴です。
顔の腫れがこの日は酷かったです。口の中も外も腫れてパンパン。頭がすごく重く感じます。ベッドは常に頭を高くする形をとっていました。
鼻詰まりも相変わらずひどく、頭も腫れでギューっと頭蓋が圧迫されているような感覚です。寝られるわけがありません。
ひたすらアニメや動画を見て時間が経つのを待ちました。
この日は日曜日だったので、お医者さんが不在でした。鼻詰まりの薬ももらえず、ただただ苦しみに耐えました。
この日の昼食です。
大学病院からのメッセージ付き。胸が打たれました。
体を動かそうと、別棟にあるコンビニまで歩いてアイスを買いに行きました。すぐに息切れ。
この日の夕食です。
ここからだんだん流動食がキツくなってきました。
また寝る前は点滴です。痛い。
入院5日目(地獄)
顔の痛みで午前3時に起床。夜勤の看護師から痛み止めをもらいました。
朝食後やっと3日間共にした点滴カテーテルが抜けました。歓喜。
口腔外科に行き、歯磨きと経過観察を行いました。
先生から「2日後退院できるね」と言われテンションバチ上がり。
頭に巻いていたバンドが外れ、代わりに鼻の変形を防ぐ鼻孔レティナが入れられました。
ついでに点鼻薬も処方してもらい、鼻詰まりが多少楽に。
この日から運動不足解消のためにたくさん動くことを意識し始め、何度もコンビニまでエレベータを利用せずに向かったりしました。
この日の昼食。同じメニューでもう飽きましたね。
早く固形物が食べたいです。
コンビニでデカビタを購入。なんか元気が出てきました。
この日の夕食。この日からジュースを残すように。(とっておいて後で飲んでいました。)
痛み止めの効果が切れるとやっぱり骨の痛みで苦しかったです。腫れによる圧迫感もあって骨が痛いのか腫れで痛いのかよくわからなくなってきました。
この日も夜は眠れず。
寝たいのに眠れない地獄です。
入院6日目(地獄から天国へ)
一睡もできずに朝。病室から見える朝日は相変わらず綺麗。
寝不足から来る気持ち悪さで死にそうでした。
この日の朝食です。メイバランスがきつい、、、
顔の腫れの様子です。
朝食を食べた後は口腔外科に向かって経過観察と鼻テープの付け方を教わります。
この日の昼食です。寝不足で食欲がありませんでした。
昼寝しようにもできなかったのでついにシャワーを浴びることに。
シャンプーすると数日分の大量の抜け毛が。
シャワー後は生まれ変わったかのようにエネルギーが湧いてきました。
地獄から天国へ。
入院7日目(退院)
やっと寝られました。まだ完璧な深い眠りではないものの完全に復活。
普通に眠れることの幸せを実感。
朝食(液体)を飲んでから再び口腔外科へ。抜糸は別の病院で行うので紹介状をもらってから退院準備。
この日の腫れの状態。
看護師から処方箋をもらって退院受付をしてお会計へ。
安さに驚愕し、日本に生まれたことを感謝。
ありがとう社会保険料、ありがとう医療従事者の方々。
そのままバス・電車で帰宅。
長い長い1週間が幕を閉じました。
辛かったことTOP3
鼻が詰まって息ができない
腫れによる頭の圧迫
骨の痛み
持ち物関連
持っていってよかったもの
抱き枕(自分のお気に入りの枕)
タブレットスタンド(机に取り付けるタイプ)
耳栓(病室は静かではない)
持っていけばよかったもの
半袖Tシャツ、パンツ(病室が暑い場合がある)
いらなかったもの
紙コップ
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。
この7日間の入院生活を通して医療従事者がいかに尊いかを学ぶことができたのが、手術したことはもちろんですが大きな収穫の一つだったと感じます。
今まで公的医療機関とはほぼ無縁で生きてきたので実際に医療サービスを受けて初めて見る光景で溢れており、感銘を受けました。
医療従事者の方々には本当に頭が下がります。
本当にありがとうございました。
これから手術を受ける方、手術を検討している方、不安なこともたくさんあるかと思いますが自分のした決断と先生を信じて、後は前を進むだけです!
仲間として応援しています。