母親、物忘れ外来に行く

先日、やっと予約が取れた物忘れ外来で母親を診てもらった。

認知症の症状の母親の記事はこちら↓

近所の総合病院の中にある精神科。
母親は嫌がるかなと思ったけど、案外素直に従ってくれた。
そこの総合病院は娘が小さい頃からずっとお世話になっていて、娘を連れてきた時のことなど懐かしがって待ち時間の間はずっと思い出話をしていた。

いくつか検査したのは下記の内容。

①医師が「みかん、自転車、犬」など3つの言葉を言い、それを繰り返し言ったあと、別の話を少しし、またさっき言った言葉を言ってみてと言われ答える。
→これは検査の間に何度か出てきたが、毎回一つくらいしか答えられていなかった。しかし一緒に同席していた私も父も、あれ?何だったっけ?と忘れてしまったりしたので、実は自分のことも心配している(笑い)。

➁箱に入っている腕時計やスプーンなどを見て、何が入っていたか覚えておいてと言われ、別の話をしたあとまた「さっき何が入っていた?」と聞かれ思い出して答える。
→母が答えられたのは7個中2個だったような。

③暗算の引き算。
→これは正解だったはず。

③今いる都道府県は?何市?ここはどこ?などの質問。
→東京都は答えられたが、市は分からず、昔住んでいた(私が小さい頃の)市を答える。ここはどこ?の質問は病院と答えていた。でも何病院?と聞くと全然違う病院名を回答。

④今の季節は?何月?
→春?初夏?8月。(実際は5月です)

⑤紙に描いてある図形と同じものを描いて。
→時間がかかりながらも同じものを描く。

⑥時計の文字盤を描いて。
→時間がかかりながらもきちんと丸い時計の文字盤を描く。

⑦この紙に何でもいいから短い文章を書いてみて。
→これはかなり悩んだ末「分かりません」と答える。
医師が「ホント何でもいいんだよ。思いついたことを書いてみて」と促す。
ここからまたかなり悩み、やっと書いたのが「書けません」の一言。

検査が終わり、確か30点中13点。認知症の疑いあり。
母は見えてない物が見えているという症状もあるので、医師の見立てはレビー小体型認知症ではないか?とのこと。

レビー小体型認知症の特徴は、パーキンソン病の症状が出ることもあると言われていると。ただ、今診た限りでは手の震えもないしまだ症状は出ていないと。
レビー小体型認知症か知るためにMRI検査をすることになった。
その検査を一昨日してきて、結果はまだ分からないけど、取り敢えず緊急性のある脳梗塞などの心配はないと一足先に医師が電話をくれた。

母はもう高齢で88歳。85歳以上の認知症は薬で遅らせるなどの治療は勧めていないらしい。薬を飲むと感情の起伏が激しくなる人も多いそう。
うちの母親は元々感情の起伏が激しいので、もっと激しくなったら怖い(笑)。笑い事ではないか。

医師には、88歳という年齢も考え、薬の治療はしなくても良いが、パーキンソン病の症状が出た時に本人が辛いのではないかということが心配だと相談。
パーキンソン病の症状が出始めたら、神経内科にかかることになるそう。

調べてみたら、多分母親が受けた検査はこちらのものかも知れないので、貼っておきます。↓

認知症というのは分っていたことなので大きなショックはなかったが、⑦の短い文章を書くという検査で、散々考えたあげくの「書けません」という薄い文字を見た時に切なくなった。読書が大好きだった母から何も文章が思いつかないなんて。その悩んでる時の母の様子を見るのも辛かった。何で文章を書くのか、どんな文章を求められているのか。その葛藤が見えたような気がしたが、それは娘である私の希望的観測なのかな。

今はパーキンソン病の症状が出ないことをいのるばかりです。


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