見出し画像

「アトリエの隣人」第2回 編集後記

吉武さまの作品。《シビュラたちの愛の領分》より。

みなさまこんばんは。
「アトリエの隣人」第2回、いかがでしたでしょうか。
https://m.youtube.com/watch?v=daZ5sBGQvII&feature=youtu.be

今回は洋画家の吉武祐一さまをお迎えいたしました。シビュラ展の主宰でもある吉武さまとは、わたしのまだまだ短い画家人生の中で長いお付き合いをさせていただいております。熱い情熱を持った方だと思っておりましたが、実際に期待を裏切らぬ熱いお話をお伺いすることができました。

会場となりましたのは、ちょうど取材時(4月上旬)まさに《シビュラたちの愛の領分》を開催中だったギャラリー オル・テールさま。優しいオーナーさまにご快諾いただき、貴重な場をお借りすることができました。

京橋にあるギャラリー オル・テールさま。

吉武さまの人物画には、独特の迫力があります。「暗くてキツい」とご自身でも仰られるほど、切り取られたシーンは決して明るくなく、場面描写やタイトルは、むしろ見ていてヒヤヒヤするほど不安感や焦燥感を駆り立てられるようなもの。

なぜそのようなシーンを描くのか。なんのために描くのか。「美しい風景を閉じ込める」という一つの絵画の姿を脱却する吉武さまの意思と世の中の捉え方は、必見です。
また、ご自身が主宰を努めます、4ヶ月に一度のマラソンセッション、通称「シビュラ展」についてもお伺いしております。

《シビュラたちの愛の領分》(2022.4)DM画像。

当日は、A4用紙何枚にも渡る原稿を用意して臨んでくださいました。何事にも真摯なそのご姿勢は、画家としても、シビュラ展を共に盛り上げさせていただく立場としても、尊敬の意を抱かずにはいられません。

・作家プロフィール

吉武 祐一
1975 年東京生まれ 2003 年より独学で絵を描き始める。 主に宮本三郎記念美術館(自由が丘)にてデッサンを、向井潤吉アトリエ館(駒沢)で写実表現 を独自に習得。現在も会期通いは続行中。
主にアクリル画にて人間の誇りや尊厳をテーマに制作している。現在、現代童画会会友。

2005 年 世田谷区民絵画展初出品、以後毎年出品(17年銅賞、19年テーマ賞、他賞多数)。
2015年 大翔会展初出品、会員推挙。
2016 年 現代童画会初出品、以後毎年出品(16年一般賞候補、17年新人賞、18年一般賞候補、会友推挙)
ほか多数出品。

現在、4ヶ月に一度開催される「シビュラ展」の主宰を務めている。


・展示情報
2022年8月19日(金)~21日(日) / 25 日(木)~27 日(土)
賽(サイ)の目を振るシビュラたち (Galerie Or・Terre /京橋)

2022年12月16日(金)~18 日(日) / 22日(木)~24日(土)
深淵に挑(ノゾ)むシビュラたち(Galerie Or・Terre /京橋)


次回の更新もお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?