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PUNK ROCKバンドがアツい🔥~Fueled By Ramen Family~

2023年現代、エモ・パンク・ポップを奏でるアーティストと言われるとあなたは誰が思い浮かびますか?

ここ数年アメリカではこのエモ・パンク・ポップのシーンが再び盛り上がっているので、歴史を振り返りながら、激アツ老舗レーベル FUELED BY RAMEN のファミリーをご紹介していきます。

2000年代のエモ・パンク・ポップ・シーン

2022年に開催された音楽フェスの中でひときわ注目を集めたのが、アメリカの「When We Were Young Festival」です。My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)Paramore(パラモア)がヘッドライナーを務め、Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)Jimmy Eat World(ジミー・イート・ワールド)AFI、The Used(ザ・ユーズド)、Taking Back Sunday(テイキング・バック・サンデイ)などなど、2000年代に隆盛したいわゆるエモやポップ・パンク・シーンのバンドが大集結したラインナップで音楽ファンを驚かせました。

当時のシーンをリアルに体験した人なら、懐かしのバンド・ロゴがひしめき合う告知画像に度肝を抜かれたに違いありません。はじめは1日限定のイベントとして発表されたものの、チケットが即日完売したために2日追加され、開催前から早くも翌年のラインナップ(ヘッドライナーはGreenday(グリーン・デイ)Blink-182(ブリンク182))が発表されて話題となったことからも、このシーンがまさに当時若かった元キッズだけでなく、現役のキッズも巻き込んで再び盛り上がりを見せているのがわかりますね。

いつからか一括りにされることも多くなったエモとポップ・パンクだが、もともとは別の流れから発展して合流していったジャンルでした。その境界線は曖昧なときもあります。エモの語源と言われるのは、80年代末のフガジを中心としたポスト・ハードコアの激しい流れの中でも特に叙情的で情熱的なエモーショナル・コアで、22年の「When We Were Young」に出演したJimmy Eat WorldDashboard Confessionalなど、90年代後半から2000年代初期にかけて数多くのバンドが活躍しました。

しかし2000年代後半以降にエモと呼ばれるようになった音楽は、それとは別の新世代エモとして独自の進化を遂げていき、メロディアスでドラマチックなサウンドに、内に秘めた思いを皮肉やユーモアも込めて吐露する歌詞、さらに漆黒の髪やアイライナーなどのファッションにおいても、ティーンエイジャーを中心に熱狂的なファンを生んだ。2000年代後半のエモというと、カルチャーも含めた一大ムーブメントになった一方で、当時は微妙な空気をまとった言葉だったことを思い出す人もいるだろう。音楽的には、語源とされるエモコアのシーンから否定され、内省的でダークなイメージから若者に害を与えているとメディアに危険視されることもありました。

絶叫とメロディを対比させたスクリーモや、ピアノで美メロを強調したピアノ・エモなどのサブジャンルも生まれ、拡大しながら細分化されていく音楽性の定義がはっきりしないまま、自らエモだと名乗るバンドはなかなか見当たらなかったのも事実だ。当事者のバンドの意向はともかく、エモという言葉が独り歩きしてメジャーになっていった印象があります。

一方ポップ・パンクは90年代後半に大ヒットしたGreendayOffspringに続いて、2000年代になるとBlink-182を筆頭に、SUM41(サム41)Simple Plan(シンプル・プラン)などのカナダ勢も加わって、明るくノリのいいサウンドとキャッチーなメロディを鳴らすバンドが次々と登場してシーンを盛り上げた。ポップ・パンクのときにおバカな感じも伴った陽気なイメージは、ゴスの影響も取り入れたエモとは対照的に見えるが、その二つが合流していくきっかけの一つとして9・11の余波があるのかもしれません。

時代の雰囲気がシリアスな方向に向かったのも、だからこそポップな明るさも必要だということも、バンドとオーディエンスの両方にとって納得がいく。そして、それぞれ04年と05年にメジャー・デビューしたMy Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)Fall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)の台頭によって、新世代エモとポップ・パンクのシーンが交わり、どんどん大きくなりながらメイン・ストリームへと進出していくことになります。

それにはスケートボードと音楽の祭典からパンクやハードコアなどのバンドの登竜門、さらにジャンルの壁を越えたアーティストが集まる人気フェスへと成長したWarped Tourの貢献も大きかったです。

このエモ・ポップ・パンク・シーンを拡大させた代表的なレーベルと言えばFueled By Ramenです。96年にフロリダのインディ・レーベルとしてスタートしたFueled By Ramenは、パンクにインスパイアされたロック・ポップ・バンドを幅広く手掛け、かつてJimmy Eat World(エモ)Yellowcard(イエローカード)(ポップ・パンク)が在籍していたことも象徴的ですが、何と言ってもFall Out Boyのファースト・アルバム『Take This To Your Grave』(03年)をリリースしたレーベルとして名高い。

さらにFueled By Ramen創始者のジョン・ジャニックとFall Out Boyのベース、Pete Wentz(ピート・ウェンツ)が設立した姉妹レーベル、Decaydance Records(ディケイダンス・レコード)からは、Panic! At The Disco (パニック!アット・ザ・ディスコ)Paramoreなどの新たなスターが誕生しています。

2010年代にはFun.(ファン)Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ)を輩出し、日本のONE OK ROCK(ワン・オク・ロック)と契約するなど快進撃を続け、今年は20年ぶりに再契約したFall Out Boy や、移籍第3弾となるAll Time Low (オール・タイム・ロウ)の新作をリリースするなど、エモ・ポップ・パンク・シーンの再びの盛り上がりを後押ししました!20年の時を経てこれからどんな発展を見せるのか、2000年代を懐かしく思う人も新鮮に感じる人も要注目です。

洋楽のエモ・パンク・ポップのお勧めプレイリスト

2023年現在のFUELED BY RAMENファミリーの紹介

2023年現在、Fueled By Ramen に所属している激アツ・バンドを一部ご紹介します⚡

Fall Out Boy

ついに帰ってきた!!2007年にデビュー・アルバム『Take This To Your Grave』Fueled By RamenからリリースしたUS出身のバンドFall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)が、2023年1月に Fueled By Ramenに帰ってきたことを発表したと同時に新アルバムも発表しました!多くは語りません!皆さんの耳で聴いてみてください!先行でリリースされた2曲がめちゃくちゃにかっこいい!

Love From The Other Side

シンプルにカッコイイ!サビを一度聴いたらメロディが頭から離れません!

Heartbreak Feels So Good

最新アルバム『So Much (For) Stardust』はこちら☛

All Time Low

USポップ・パンク・シーンの中心的存在バンドAll Time Low(オール・タイム・ロウ)Summer Sonic 2022Mountain Stageを熱く盛り上げた彼らが2023年3月17日に新アルバム『Tell Me I’m Alive』を発売しました!彼らはアメリカ、メリーランド州ボルチモア出身のポップ・パンク・バンドです。

2003年結成。メンバーは Alex Gaskarth / アレックス・ガスカース(lead vocals, guitar)、 Jack Barakat / ジャック・バラカット(g)、 Zack Merrick / ザック・メリック(bass, backing vocals)、 Rian Dawson / ライアン・ドーソン(drums)の4名。

ツアーを精力的に重ねるライヴ主義活動を展開し、熱烈なファンを獲得。シーンの成長株として注目を浴びる。2005年に1stアルバム『The Party Scene』を発売。2009年に初来日を果たしました。ブレイクのきっかけとなったサード・アルバム『Nothing Personal』(2009年)にて全米4位を記録。2012年には「PUNKSPRING」に出演。2015年の『Future Hearts』は全米2位を記録し、同年8月には「Summer Sonic 2015」に出演しました。

2016年には 「ONE THOUSAND MILES TOUR 2016」の一環として、ONE OK ROCK、PVRIS(パリス)とともに東名阪ツアーを敢行しました。

2017年にFueled By Ramenに移籍し、第一弾アルバム『Last Young Renegade』をリリース。北米、アジア、ヨーロッパを回る大規模なツアーを成功させました。2020年、8枚目のアルバムとなる『Wake up, Sunshine』をリリース。新型コロナウイルスのロックダウン真っ只中の発表となった。

全楽曲の通算ストリーミング数が約5億回を突破。文字通りUSポップ・パンク・シーンの中心的存在バンドです。

新アルバム『Tell Me I’m Alive』はバンドにとって新たな挑戦となったそうです。フロントマンのAlex Gaskarth(アレックス・ガスカース)がミュージック・ビデオの監督を務めたり、バンドの表現力を最大限に活かすためにチャレンジを惜しまない彼らの楽曲が凝縮されたアルバムとなっています。その中からおすすめの楽曲をご紹介🔥

「Monsters (feat. Demi Lovato and blackbear)」

アルバム『ウェイク・アップ・サンシャイン』収録曲「Monsters」に、US人気ラッパーblackbear(ブラックベアー)と、あの女優・アーティストのDemi Lovato(デミ・ロヴァート)が参加した別ヴァージョンが誕生しました!「Monsters」はビルボードのオルタナティブ・エアプレイで11週間連続に1位に輝いたヒット曲となっています。

「Tell Me I’m Alive」

新アルバムの表題曲でもあるこのミュージック・ビデオ、ヴォーカルのAlex Gaskarth(アレックス・ガスカース)が初めてMVの監督を務めました。

続編となっているミュージック・ビデオ、「Calm Down」も併せてチェック!

最新アルバム『Tell Me I’m Alive』はこちら☞

Panic! At The Disco

そして、このバンドのターンがやってきました!!Panic At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ)です。

Fall Out Boyのベース、Pete Wentzに見出されて、デビューを果たしたラスベガス出身のバンドです。大ヒット曲「High Hopes」はアメリカのビルボード「アダルト・ポップ・ソング・ラジオ・チャート」で15週連続1位を獲得し、過去10年で最も長く同チャート1位を獲得した曲となり、Honda「アコード」CMソングとして抜擢もされました!

また、世界中で大ヒットとなった映画『グレイテスト・ショーマン』のカバー・アルバム『グレイテスト・ショーマン:リイマジンド』に参加し、オープニングを飾る「ザ・グレイテスト・ショー」を歌い上げたことでも話題を呼びました。

圧倒的なヴォーカルが一度聴いたら耳から離れない
バンドのオススメ楽曲をお届け!

「High Hopes」

YouTube の総再生回数驚異の7億回!!!絶対にあなたを前向きにしてくれる、モチベーション爆上がりソング!!

「LA Devotee」

ベースで始まるイントロがかっこいい、、、低音とBrendon(ヴォーカル)の高音の歌声がマッチして切要な音楽を奏でる。あなたもこの曲の「Devotee(讃美者)」になること間違いなしです!

「Viva Las Vengeance」

最新アルバム『Viva Las Vengeance』からの表題曲!まるでラスベガスにいるかのような気持ちにさせてくれるMVを見るのも楽しいし気分の上がりまくる楽曲。爽快感満載なので是非ドライブのお供にも聴いてみてください!

最新アルバム『 Viva Las Vengeance 』はこちら☛

Waterparks

アメリカ、テキサス州ヒューストン出身のロック・バンド、Waterparks(ウォーターパークス)。

Awsten Knight(ヴォーカル/ギター)、Otto Wood(ドラムス)とGeoff Wigington(ギター)からなるこのベースレス・トリオは、結成以来、ストレートなロックからオルタナティヴ・ロック、エレクトロからポップ・ミュージック、さらにヒップホップやR&Bまで縦横無尽、ルール無用で取り込み、彼らにしか出来ないポップな超ジャンル・サウンドを作り出しています!

2016年からコンスタントに4枚のアルバムをリリースしてきた彼らが、昨年FUELED BY RAMENと契約。レーベルからの第1弾となる、通算5作目のスタジオ・アルバム『INTELLECTUAL PROPERTY』を完成させました。

昨年、弾けるようなポップ・パンク・ナンバー「FUNERAL GREY」を発表し、Waterparksの新たな時代の始まりを宣言した彼ら。その後も、blackbearをフィーチャーした「FUCK ABOUT IT」Good Charlotteとのコラボレーション・シングルであり、バンドのツアー中の1日を鮮やかに描いたポップ・パンク・アンセム「SELF-SABOTAGE」、そしてバンドのヘヴィーな面を前面に押し出した「REAL SUPER DARK」を次々と発表、ニュー・アルバムへの期待を盛り上げてきました。

彼らはまた、2022年にツアー中もこれらの楽曲を演奏し、ファンは大盛り上がり!

そして2023年4月14日に新アルバム『INTELLECTUAL PROPERTY』がリリースされます!お楽しみに!

活躍の場を広げ続けている彼らのオススメ楽曲⚡

「SELF-SABOTAGE」

Good Charlotteとフィーチャリングしたバージョンもあるので是非チェックしてみてください!

「BRAINSWASHED」

2023年4月14日発売の新アルバム『INTELLECTUAL PROPERTY』の収録曲!

Waterparksのヒット曲はこちら☞

Twenty One Pilots

ジャンルを超えた唯一無二の音楽と度肝を抜くパフォーマンスで世界中から愛される、型破りな21世紀型ニュー・ヒーローTwenty One Pilots(トェンティ・ワン・パイロッツ)

メンバーは ボーカル/キーボード のTyler Joseph(タイラー・ジョセフ)とドラムのJosh Dun(ジョシュ・ダン )。オハイオ州コロンバスで結成し、目を引く衣装とアクロバティックなパフォーマンスで圧倒的な人気を集め、名門レーベルであるフュエルド・バイ・ラーメンと契約。日本にもその評判は瞬く間に広がり、デビュー・アルバムのリリース前にも関わらず FUJI ROCK FESTIVAL '12に緊急参戦!凄まじい爪痕を残しました。

ユニークなバンドのオススメ楽曲を紹介!

「Guns For Hands」

蒼井優さんの出演するRIGHT-ONのCMに「Guns for Hands」が起用されたことで一躍話題となりました。ポップでメロディアスな楽曲ではあるが、銃社会へと向けた強いメッセージが込められています!

「Stressed Out」

2015年にリリースしたアルバム『 Blurryface 』では全米チャート1位の大ヒットを記録!収録曲「Stressed Out」は全米最高2位のダイヤモンド・ディスクとなり、グラミー賞「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」を受賞しました。受賞式ではパンツ姿で檀上に上がると、まだ売れる前に一緒にパンツ姿でグラミー賞を見ていたこと、そしてもし受賞する日が来たらこの格好で賞を受け取ろうと約束したこと、次はいま家で受賞式を見ている君の番だ、どこの誰であろうとなんだって出来るんだというスピーチが会場を沸かせました。

「Heathens」

大ヒットとなった映画『スーサイド・スクワッド』サウンド・トラックに収録された「Heathens」は全米チャート最高2位、年間21位を記録し話題となった!ダークでクレイジーな世界観が映画にマッチしています!

Twenty One Pilotsのヒット曲はこちら:


Meet Me @ The Altar

ポップ・パンク好きならチェックして欲しい!ポップ・パンクの新たな時代を切り拓こうとしている全米注目の3人組、MEET ME @ THE ALTAR(ミート・ミー・アット・ジ・アルター)はこんなバンド!

昨夏フュエルド・バイ・ラーメンから配信でメジャー・デビューEP『MODEL CITIZEN』をリリースし、米音楽メディアから高い評価を集めているポップ・パンク・トリオ、MEET ME @ THE ALTAR

パンク・ロック・シーンでは決して多くはないオール・ガールズ・グループであり、かつ有色人種からなるバンドでもあり、そしてLGBTQ+のメンバーもいる彼女たちは、人種やジェンダー、ジャンルなど、現代の自分たちを取り囲むあらゆる境界や壁を壊し、飛び越えようとしている、パンクなアティテュードとポップなサウンド、そしてエネルギッシュなライヴで今アメリカやUKで注目を集めているグループです!

メンバーは、ビッグなアリーナ・ツアーをいつかやってみたいと語る、ニュージャージー州出身のエイダ・フアレス(ドラムス)、ヴィヴィッドなヘアカラーとスタイルがポイントのジョージア州出身、イーディス・ヴィクトリア(ヴォーカル)と好きなギタリストがトム・モレロなのか聞いてみたい、フロリダ州出身のティア・キャンベル(ギター)! 

住むところがバラバラだった3人が出会ったのはオンライン(現代的)ParamoreTwenty One Pilots のファン同士として出会ったんだとか。そして自分たちが大好きなポップ・パンクがもっと注目を集めるべきだと考えていた3人は、自らバンドを結成。

ライブ直前にはノンストップで練習をして実力をつけ、自分たちでツアーを組み、さらには自主製作でデビューEP『CHANGING STATES』を発表するまでに。そうして着々とミュージシャンとしての実力をつけてきたMEET ME@THE ALTARは2020年頃からインディー・シーンで頭角を現すようになり、All Time LowHalsey(ホールジー)といった先輩アーティストたちから称賛を受けるまでになりました。

その中でも特にHalseyは、困っているアーティストのための資金援助とプロモーション支援プログラムの「Black Creators Fund」に彼女たちを選び、サポートをするまでに。そして遂に2020年10月、3人にとって憧れのレーベルであるFueled By Ramenと契約をしました。自分たちが聴いて育ってきた大好きなレーベルからメジャー・デビューするという夢を実現させたのです!

メジャー・デビューEPとなる『MODEL CITIZEN』をリリースした後は、Coheed And Cambria(コヒード・アンド・カンブリア)The UsedによるUSツアーのサポートとして参加し、さらに秋には同じレーベルメイトであるAll Time Lownothing, nowhereとの北米ツアーにも加わり、2023年、ついに待望のメジャー・デビュー・アルバムをリリース!プロデュースを手掛けるのは、Jonas Brothers(ジョナス・ブラザース)やP!NK(ピンク)、Miley Cyrus(マイリー・サイラス)などを手掛けたジョン・フィールズ。

20代前半のメンバーにとって彼は、自分たちが夢中になって聴いていた2000年代のラジオで流れてきたロックを多数プロデュースしてきた人物。自分たちの目指す「ちょっと懐かしいけど新しい」ポップ・パンク・サウンドを引き出すのにぴったりだっただけでなく、スタジオではまるで”父親“のように3人をサポートしてくれたそうです!

そうして完成したMEET ME@THE ALTARのデビュー・アルバム『PAST//PRESENT//FUTURE』

ここに収録されている11曲は、メンバーの3人がそれぞれ吸収してきた音楽的影響と、2020年代の現代を生きる今どきの若者が抱える悩みや想いを率直に語った歌詞をキラキラしたポップなメロディと、切り裂くようなギターのリフ、そして畳み掛けるようなドラムと大合唱間違いなしのコーラスが弾ける高揚感に溢れたポップ・パンクに昇華させています。

例えば、アルバムからの1stシングルとなる「Say It (To My Face)」。2000年代以降のポップ・パンクの王道サウンドを行くようなキャッチーで疾走感溢れるこのナンバーは、一方ネットでの中傷コメントに対抗する痛快な1面を持つ曲でもあります。そこにはオンラインやネットを通して注目やファンを集める一方で、誹謗中傷するコメントも数えきれないほど受けてきた彼女らの経験が反映されているとのことです。

「この曲を聴いたファンが、日常生活のなかでいじめにあった時、いじめる側も自分たちが傷ついているから酷いことをするのだと思いだしてほしい。大人になることの一つに、他の人の悪いヴァイブスを受けずに、自分を大切にする方法を見つけることがあるから」

メンバーからの力強いコメントを見ても、NYLONから「熱いポップ・パンク」、ALTERNATIVE PRESSから「ポップ・パンクが持つパワーに対する声明」など米メディアからも高い評価を集めていることが分かります。見ても聴いてもパワーを貰えるミュージック・ビデオはこちら☛

「Say It (To My Face)」

続けてリリースされた「Kool」はどこかGreenday「Brain Stew」を彷彿されるギターから始まる1曲。3人が聴いて育ったパンク・ロックのエッセンス――ロックンロール・ギターにヘヴィなドラム、さらにこれでもかといわんばかりのキャッチーでポップなメロディーが弾けるこの曲は、大好きな憧れの存在がどれだけ”クール“なのか、それを本人に伝えたいという、推しパワー全開のアンセムでもあります!

「Kool」

そしてアルバム発売に合わせて発表された「T.M.I.」は、自己肯定感の低さや不安、自己嫌悪など、メンバー自身も抱えていた深い悩みに焦点を当てたもの。誰もが経験するような悩みだからこそ、ヴォーカルのイーディス・ヴィクトリアはこの曲について次のように語っている。

「自分自身や自分の問題を受け入れることに苦労するのはいたって普通のことだと、みんなに伝えるのが使命だと考えてる――暗い所に独りぼっちじゃないことを知らせたい」

「T.M.I」

“キッズの頃、パンク・ロックになぜここまで夢中だったのか”

そんなロックの初期衝動を思いださせてくれる、MEET ME@THE ALTARのポップなパンク。2000年代のポップ・パンクを吸収し、2020年代の自分たちの視点からアウトプットし、パンク・ロックの未来を作り出そうとしている、パワーを貰えること間違いなしの3人のサウンド、聴いてほしい!

『PAST//PRESENT//FUTURE』

nothing, nowhere.

ヴァーモント出身のラッパー/シンガーソングライター/プロデューサー、Joe Mulherinによるソロ・プロジェクト、nothing, nowhere(ナッシング・ノウウェア)。オルタナティヴ・ロックからポップ、エレクトロにラップ、そしてパンクを融合させたエモくもポップなジャンルレス・サウンドに、精神的な不安や人生の苦しみをテーマにした歌詞で同世代の共感と支持を集めています。

2015年頃からSoundcloudで音源を発表してきたというnothing, nowhere.は同年、デビュー・アルバムとなる「The Nothing, Nowhere LP」をセルフ・リリース。その後2017年にDCD2 RECORDSよりギター・ベースのエモラップを中心とした『REAPER』を発表。

アルバムからは「hopes up (feat. Dashboard Confessional)」「skully」などのシングルが生まれ、ニューヨーク・タイムズやローリング・ストーンといった米メディアから高い評価を集めました。

続く2018年にはFUELED BY RAMENからの第1弾アルバムとなる『RUINER』をリリース。「ruiner」「rejecter」といった楽曲をフィーチャーしたこのアルバムはTHE FADERから“この新作は歌唱にヒップホップ、ライヴ演奏が、エモやオルタナティヴと刺激的に融合したサウンドを作り出している”と評された。また昨年にはKERRANG!が“まるで異世界からのサウンドだ”と表現したTravis BarkerとのコラボEP『bloodlust』を発表しました。

そして2021年にアルバム『TRAUMA FACTORY』をリリース。コロナウイルスの感染拡大の影響でツアーがキャンセルとなった彼は、今年の夏ごろからワンテイクで演奏、レコーディングした楽曲を発表してきたが、その間に制作された本作にも、今年大きな変革を迎えた世界の状況が色濃く反映されているんだとか。

かつてThe New York Times

「初期のBeastie Boys(ビースティ・ボーイズ)のドラムスにRage Against The Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)の吠えるようなラップを展開した正義感に燃えるラップ・ロック・リヴァイヴァル

と評した「death」からダークなテーマを明るいポップ・ロックへと仕立て上げた「fake friend」まで、『TRAUMA FACTORY』には、ここ数年のダウナー系ヒップホップと2000年代のエモ・パンク黄金時代をシンクロさせたnothing. nowhereならではのサウンドを手にし、自分自身が抱える恐怖と闘いつつ、人々と音楽で繋がるためにステージに立ち、自身のアートを分かち合いながら、変化と挑戦を続けていく一人のアーティストとしての地位を確立しました。

そして2023年3月31日に新アルバム『Void Eternal』をリリース!

彼のオススメ楽曲は

「MEMORY_FRACTURE」

透き通るような彼のクリーン・ボーカル、そしてエモーションなシャウト、こちらの映像は彼の友人でもあるCode Orange(コード・オレンジ)Eric “Shade” Balderoseが手掛けました!

ワン・テイクも公開中!


「CYAN1DE ft. Pete Wentz」

新アルバム『Void Eternal』に収録されている楽曲、なんと同じレーベル仲間であるFall Out BoyPete Wentzが楽曲に参加しています!

nothing, nowhere.のヒット曲はこちら☞

最後に

如何でしたでしょうか?通勤、通学の電車の中で、なかなか情熱を思い出せないな。となんとなく過ぎていく毎日を過ごしていたりするそこのあなたに届けたい、心の炎を燃やすポップ・パンク・ロックは老舗レーベルFueled By Ramenにたくさんひしめいています。青春を思い出したり、今、まさに青春を通過中の気分をこの note でご紹介した楽曲でさらに盛り上げてみませんか?

情熱燃焼プレイリストもチェックしてみてくださいね🔥

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