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諜報業界用語: 「(米国の)ODNI」

今回は「(米国の)ODNI」についてみていきましょう。

米国諜報機関のまとめ機関。

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「(米国の)ODNI(Office of the Director of National Intelligence) :国家情報長官室)」: ODNIは、アメリカの16の諜報機関を統括する機関です。これらの機関から集められた情報を統合・分析し、アメリカ大統領や国家安全保障会議(NSC)などに報告する役割を担っています。

具体的には、以下の様な業務を行っています。

  • 情報収集の統括: CIA、FBI、NSAなど、様々な機関から集められた情報を統合し、全体像を把握します。

  • 情報分析: 集められた情報を分析し、国家安全保障に関わる脅威や機会を特定します。

  • 情報共有: 分析結果を大統領や関係省庁に報告し、政策決定に貢献します。

  • 情報コミュニティの改革: 16の諜報機関間の連携を強化し、情報共有を円滑にするための改革を進めます。

ODNIの設立背景

ODNIは、2004年の「情報改革法」に基づいて設立されました。それまでは、各諜報機関がバラバラに活動しており、情報共有が不十分であるという問題がありました。9.11同時多発テロを機に、情報機関間の連携強化が求められ、ODNIが設立されたのです。

ODNIの重要性

ODNIは、アメリカの情報収集・分析の中枢機関として、国家安全保障に重要な役割を果たしています。特に、テロ対策、サイバーセキュリティ、核拡散防止など、現代社会が直面する様々な脅威に対応するために、ODNIの果たす役割はますます大きくなっています。

まとめ

ODNIは、アメリカの16の諜報機関を統括し、国家安全保障に関わる情報を統合・分析する機関です。9.11同時多発テロを機に設立され、アメリカの情報収集・分析の中枢機関として、重要な役割を担っています。

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