諜報業界用語: 「COMINT」
今回は「COMINT」についてコメントさせていただきます。
この単語、すでに以前の記事カナダ情報局のところでつかわれているので復習です。
「COMINT(Communications Intelligence)」: 電気通信の傍受によって得られる情報のことです。スパイ活動においては、敵国の通信を傍受することで、その意図や計画を探知するために重要です。
COMINTの対象となる通信には、電話、FAX、電子メール、インターネットなどがあります。これらの通信は、敵国の領土内や、海上や空中を航行する船舶や航空機から発信される可能性があります。
方法として、まず通信を傍受するための装置を設置する必要があります。この装置は、電波をキャッチして、音声やテキストに変換する機能を備えています。傍受された通信は、専門の人員によって解析され、敵国の意図や計画に関する情報が抽出されます。
スパイ活動において最も重要な情報源の1つです。敵国の意図や計画をいち早く把握することで、敵国の攻撃を阻止したり、自国の利益を守ったりすることができます。
COMINTの歴史は古く、第一次世界大戦の頃から行われていました。当時は、電話や無線通信の傍受が主な対象でした。第二次世界大戦では、さらに高度な技術が開発され、電子メールやインターネットの傍受も行われるようになりました。
現在は、各国の諜報機関によって広く利用されています。また、民間企業でも、競合他社の動向を探るためにCOMINTを利用することがあります。
中国がやってそうです。
以下に、COMINTの種類をいくつか挙げます。
* 電話傍受:電話の音声を傍受する方法です。
* 無線傍受:無線通信の電波を傍受する方法です。
* インターネット傍受:インターネットの通信を傍受する方法です。
* 光ファイバー傍受:光ファイバーケーブルの通信を傍受する方法です。
* 衛星通信傍受:衛星通信の電波を傍受する方法です。
COMINTは、スパイ活動において重要な役割を果たす情報源ですが、同時に、プライバシーの侵害につながる危険性もあります。そのため、COMINTの利用には、十分な配慮が必要となります。
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