諜報業界用語: 「(ロシア)FSB」 <ー 「プリゴジンの乱」の調査担当部署?
今回は「(ロシア)FSB」について説明します。
最近のニュースでも:
CNN: 24 Jun,2023
「ロシア連邦保安局(FSB)は2023年6月23日、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏に対する刑事捜査を開始」
などというニュースが流れていましたが、そもそもFSBとは?
一言では「昔のKGBの子孫」です。
「ロシア連邦保安庁(Федеральная служба безопасности Российской Федерации / Federal'naya sluzhba bezopasnosti Rossiyskoy Federatsii / 略称:ФСБ / Federal Security Service of the Russian Federation)」: ロシアの主要な国家保安機関です。略称はFSB(エフエスベー)です。
ロシア連邦保安庁は、1995年にソビエト連邦の崩壊後に設立され、ソ連のKGB(ソ連国家保安委員会)の後継機関として機能しています。FSBはロシア連邦大統領直属の機関であり、国家安全保障と内外の脅威に対処する責任を持っています。
FSBの主な任務には、テロリズムの予防と対策、組織犯罪の取り締まり、国境警備、情報セキュリティの維持、経済犯罪の調査、スパイ活動の監視、政府高官や重要施設の警備などが含まれます。また、FSBはロシア連邦内の反体制勢力や政治的な不穏分子を監視し、国内の安全を維持するための活動も行っています。
FSBは情報収集・分析、法執行、諜報活動の面で幅広い権限を持っており、ロシアの国家安全保障において重要な役割を果たしています。ただし、FSBは時折、人権侵害や政治的な弾圧の疑いが指摘されることもあり、その点については批判も存在します。
なお、ロシアには他にも国家情報機関であるロシア外務情報庁(SVR)や軍事情報機関のグループ名も存在しています。それぞれが異なる任務と範囲を担当しており、ロシアの国家安全保障を支えるために協力して活動しています。
個人的には、関わりなくない機関です(苦笑)。
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