新たな門出を迎える方へ捧げる革命と栄光の絵画

今年度も来週で終わりです。
来月から新たな環境に身を置く方も多いと想像します。
特に期待と不安でカオス極まる新社会人や第二新卒の皆様へ、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」をご紹介します。

1830年の7月革命をテーマとした絵画です。
王政を打破すべく決起した市民の意志と、その先に見据える「自由の国」を擬人化した女神像が描き出されています。

画面左端には作業着を着た労働者階級の男性が。
その隣には小綺麗な身なりの中流階級の男性が。
画面右には両手に銃を持った少年が。
様々なバックボーンを持つ民衆が、死屍累々の中を踏破していきます。

残念ながら社会は競争で、ときには戦争で、目指すは革命です。
この絵画の様に旗を振って自らを導いてくれる偶像は、自ら見い出さなければなりません。
学生までと違って、社会の道標は勝手には降ってきません。
残酷ですね。

つまりこの絵画の登場人物の誰に成るか、と言うことです。
「成功者」と呼ばれる方々は、先陣切って旗を振ってることでしょう。

それが難しいんですけどね。

社会を生き抜く上で、「自分はこの人に勝ってる！」という積極的な下向き感情は大切です。
自信と自尊心の増強は、好循環への入り口と言えます。
しかし、「なんじゃこの人、勝てるワケ無い・・・・」という悲観的な上向き感情も大切です。
私のような凡人の場合、しばしばこの悲観的な上向き感情が旗を振った導き手になってくれます。

天才ではない自覚が有る場合、新たな環境では自分の力では到底及ばない人物を見つけ出すことをおすすめします。