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早稲田・世代別日本代表🇯🇵対談〜ラグビー蹴球部【早慶戦 他部活コラボ企画 vol.3 後半】

ラグビー高校日本代表のキャプテンを務めた城央祐さん×サッカーU-19日本代表 林奏太朗スーパールーキー対談後編になります。今回は、大学についてだけでなく、代表活動や、「早慶戦」についての思いを聞きました!(2024/7/6実施)


🏉早稲田大学ラグビー蹴球部
城央祐(しろおうすけ)
学年:1年
生年月日:2005.12.5
ポジション:ナンバー8
前所属チーム:桐蔭学園高校
★2023年度全国高校ラグビー選手権で優勝を果たす。また高校日本代表に選出され、イタリア遠征に挑んだ

⚽早稲田大学ア式蹴球部
林奏太朗(はやしそうたろう)
学年:1年
生年月日:2005.8.25
ポジション:センターバック
前所属チーム:サガン鳥栖U-18
U-17,19日本代表に選出され、今年6月にはフランスにて開催されたモーリスリベロTに出場した


関東リーグに出場する林

◯試合時のメンタリティー

林:僕は高校の時とかはメンタルが弱いって言われてて、試合中とかにミスを続けちゃった時とか、どういうメンタリティーでその後のプレーをしてるのかが気になります。
 
城:いくらミスしても自分が今までやってきたことは変わらないし、よく練習のことをそのまま出すみたいに言いますけど、本当それしかなくて。誰にでもミスはあるわけだから、そこは割り切って、しょうがないかなぐらいにしか考えてないです。試合中にミスしても、変に取り返そうとしすぎたら空回りしたりするんで、そこに関しては何も考えてないっていう方が。

ートップチームの初戦はどうでした?


 城:あんまり緊張はしなかったですね。 
 
林:トップで開幕前に練習試合とかで何回も出させていただいてたんで、そんなに緊張することもなく、わりといつも通りプレーできました。

◯高校と大学の違いは?

ー強度の違いは感じますか?

城:ものすごく感じます。体のでかさとか強さはもちろんそうなんですけど、プレースタイルが違くて。高校はボールを持ってから考える時間、自分の強い姿勢を作る余裕があったんですけど、大学になるとそんな余裕が全然なくて。 アタックもそうだし、ディフェンスもどちらもプレッシャーが高い中、でも引けない、自分から行かなきゃいけないっていう、自分でプレッシャーのある中に突っ込んでいかなきゃいけないっていうのがすごくしんどい。

林:関東リーグが日本の大学リーグの中で1番強度が高いと言われてる中で、その中でやってみて、強度もそうですし、1番はやっぱりプレースピードの速さに驚いて。高校だったら、ボール持って考えても全然大丈夫だった時があったんですけど、大学に来て、練習からボールを受ける前にその1つ考えを持っておかないと、本当にプレーが遅くなっちゃうなっていう(のは感じました)。


サガン鳥栖ユース時代の林

ー高校時よりさらに年の離れた先輩がいる中で、先輩からのプレッシャーは感じますか?

城:んー、僕はそういうのあんま感じないタイプというか。 そんな重く考えないし、言ってくる先輩も少ないんですけど。あんまりそういうプレッシャーは感じないですね。 

林:うん。僕もプレー中は年上、年下とかあんまり気にしたことなくて。気にせず僕も言いますし、上から言ってくれたりもするっていう。

城:高1の時は確かに気にしてたんですけど、 自分が高3になってからやっぱ下から言われるのって刺激的だし、そういう下から上に言えるチームっていうのは、強いチームだと思うんで、そういう役割じゃないですけど、そういう1年生がいた方がチームもうまくいくものなのかなと考えてますね。

〇日本一に向けて

ーお2人とも高校で日本一を経験して、大学でも、日本一を目指していく思いを聞かせてください。

林:僕は、高2の時に日本一なって、中学の時は自分の代で優勝できたんですけど、高校になって自分の代で優勝できなかったんで、大4の時には日本一のタイトルを複数取れたらなって思ってます。

城:高2の時は全国大会に出れなくて、県決勝で負けてしまって。出れずに3年生になったんですけど、そん時負けた悔しい思いとか、そういうのが高3にも生きたし、今にも生きてるし、その気持ちを忘れずに大学でも日本一を目指して頑張りたいなと思ってます。


高校時代の城さん

ー具体的に、日本一という目標に向かってやっていることとか、意識してることはありますか?

城:1週間初めの練習の日に ミーティングがいつもあって、そこで、今週のターゲットだったり、試合に出た時のレビュー、反省を今週中に1個ずつクリアするって言って今やってる中なんですけど、その1つ1つの課題を多分毎日クリアしていくのは無理なんで、1週間でそれができるようになるっていうのを積み重ねてやっていますね。

林:練習中の雰囲気だったり、高いレベルでの要求が必要だと感じてます。さっき言われた通り、年下が、年上の選手たちにもっと要求していかないと強くなっていかないなっていうのは感じてます。

城:下からも言い合えるっていうのは、 やっぱ上の先輩にも、自分たちが言うんだったら自分たちもそれはできなきゃいけないし、 チームの雰囲気もよくするし、自分にもプレッシャーをかけるっていうのは大事かなっていのは思いますね。


大学にてナンバー8として活躍する城さん

〇プレー面について

ープレーで自分の強みや試合前のルーティーンを教えてください。

城:僕はラックの中でファイトすること。ラックっていうのは、ラグビーってボール持ってる人とディフェンスの人が、ぶつかったらごちゃってなるじゃないですか。あの時に勝負するジャッカルって聞いたことありますか。ボール奪ったり、相手のガードみたいのをこう剥がして、ひっくり返して、相手のボールを奪うっていう、そういうのを頑張ってますね。試合前のルーティンはありきたりなんですけど、音楽聞くこと、です。

林:得意なプレー、強みはやっぱり後ろからボールを繋いでいくビルドアップっていうのと、やっぱりパスを配給するところ、キックの部分が僕の強みだと思ってます。ルーティンは、試合前にそのチューブで、ゴムチューブで、刺激入れたりとか、あと、同じなんですけど、音楽聞いたり、ファンキーモンキーベイビーズの音楽聞いたりとかがルーティンです。

ー音楽は自分を鼓舞する系ですか?

林 : テンション上がるようにハイテンポなヒップホップとか聞いたりして。で、必ず最後にファンキーモンキーベイビーズのヒーローを聞くっていう。

城 : 僕もテンション上げる曲と、ファンモンよく聞くんで、そうですね、ちょっと似てるところあるかもしれないですね。

◯目標とする選手は?

城 : 僕は姫野和樹選手(ラグビー日本代表キャプテン)。ポジションは同じナンバー8で、強いし、走れるし。さっき言ったラックファイトが、うまい。もうそのまんまなんですけど、キャプテンシーも含め、自分の理想という感じですね。

林 : 僕は海外の選手なんですけど、マンチェスターユナイテッドっていうチームのリサンドロマルティネス選手っていうアルゼンチン代表の選手。身長が僕と同じで180ぐらいしかなくて、左利きでセンターバックしていて、世界の中で1番レベルが高いって言われているプレミアリーグで戦っていて。強靭なフォワードたちを相手に、めちゃくちゃ活躍していて、そういう選手がいるんで僕もその目標に向かって、メンタル面だったり、技術面もそうなんですけど、そのフィジカルとかのところを目標にしていますね。

対談中のお2人 奥が城さん 手前が林


ー試合をチェックしたりとかしますか?

林 : そうですね、見て学んでます。

城: youtubeのプレー集とか、それを見て参考にしたりとかしてます。配信されてるリーグワンの選手のプレーとか 見て、やってみようとか思ってやってみるけど、大体うまくいかないって感じです。(笑)

〇代表活動について


ー選抜される秘訣は?

林 : 秘訣とかはわからないのですけど、やはり高校から極めている自分の強みを評価していただいて選んでいただいているので、ずっとトップチームで出たり、実際に試合を見にいただいてるときにどれだけ試合を引っ張れているかというのが評価されているので、常に練習からそういうのを出していくと代表に近づけるのかなと思います。

城 : 僕は、言われたことというか技術的に難しいこともあると思うんですけど、意識で変えられることは指摘されたときにすぐ直すこと。当たり前に変えられるけど出来ない人はいっぱいいると思うんですけど、そこを絶対に直す意識で頑張れば、求められていることに合っていくのかなと思います。


写真左が林、真ん中はア式蹴球部の神田、右は同部の尾崎

ー実際に遠征に行ってみて、行く前と行ったあとで心持ちが変わったとかありますか。

城 : 僕は、高校の時よりは楽だったかなと思います。みんな日本代表として来ていて、一人一人の自覚もあって、高校の強豪校とかのプライドも背負ってる人たちの集団だったので自分がキャプテンをやっていたとしてもまとめるのは一人一人の意識が高い分、楽でした。

林 : 代表だからその年代のトップクラスの選手たちが集結して活動する中で色々な私生活だったりも他の選手たちから刺激を受けたりして自分の生活にも目を向けてまだまだ足りないなっていうところもあったし、プレー面での強度であったり要求のところを大学に持ち帰って共有することは意識しました。

ーそこで見つかった課題はありますか?

林:プレーの話になるんですけど、ポジショニングのところであったり細かくバックラインを上げていく声かけの部分であったりは大学に還元していきたい。

ープレー以外では?

林 : 私生活は、試合前だったり後のセルフケアだったりとかそういうプロの方もいたので見てもらいました。

ー早稲田で戦うのと日本代表として戦うので違い感じることはありましたか

城 : そこまで変わらないというか、日本の代表の時も年代全員の思いを背負って戦わないといけないし、今のラグビー部に関しては160人くらいの部員の代表15名でもあるんでそこまで気持ちは変わらないかなと思います。


関東リーグに出場する林


ー世代別代表で日本の重みは感じますか?

林 : 試合前とかにみんなで肩組んで国家歌う際に重みを感じます。

城 : 僕たちは先行合宿みたいなのが年3回くらいあるんですけどそこでいろんな人と友達になるけど結局その友達も最終選考に残れない人がほとんど。でそこで直前合宿で明治大学とか天理とかに行って練習させてもらうとそこで、選ばれなかった人が早めに大学に合流して練習してたりすることがあって。そういうひとから頑張れとか言われると頑張ろうって思います。 


ー日本代表あるあるってありますか?(笑)

林 : 練習中とか いじりかわかんないんすけど、プレーとかよかったらこれが代表か。みたいな。

城:確かにそれはありますからね。いじりですね(笑)

林:下手なプレーはできないですね。

◯早慶戦について

ー城さんは早慶戦を経験してどうでしたか?

城:そうですね。僕はその時、入部してすぐで、もう自分のことで精一杯だったんで。今も手一杯なんですけど。自分のことしか考えられなかったですかね、その時は。

ー林はどうですか?

林:リーグ戦で慶應と戦って。そのリーグ戦、僕は怪我で出てなくて、外から見てたんですけど、その早慶戦は負けちゃって、 外から見ていた時の悔しさだったり、自分が出てたらどういうことができたのかなっていうのを考えました。 それも含めてリベンジというか。国立の早慶戦で、早稲田を勝利に導ける存在になりたいです。
早慶戦が開催される8月25日は僕の誕生日でもあるので、 より特別な思いはあります。


コラボ動画撮影中の1枚 左が城さん 右が林

◯大学で4年間過ごして、何を得たいか。
プロになること、今後の意気込みをお聞きしたいです。

城 : 吸収できること全部4年間で吸収して、先輩やコーチ、色んな人から様々なことを学んで、しっかり自信をつけてプロに行きたい。

林 : 焦らずコツコツとやっていって、 プロだったり、日本のリーグだったり、海外のリーグでできる自信をもっとつけていって、学年関係なく早稲田を引っ張っていけるような存在になっていきたいです。

ー改めて代表活動に関して

城 : 佐藤健次くん(早稲田大学ラグビー蹴球部4年)、矢崎由高くん(早稲田大学ラグビー蹴球部2年)が日本代表に選ばれて。自分もそのレベルになれるように、大学在学中に代表に呼ばれるような選手になります。

林 : A代表はまだまだ先なんですけど、まず目標としては、自分たちの代がちょうどロサンゼルス五輪くらいで、ロス五輪のメンバーに入れるように、まずは頑張っていきたい。


最後までお読みいただきありがとうございました!日本代表を経験し、大学においても活躍するお2人の対談いかがでしたでしょうか?
そんなスーパールーキーも特別な思いを寄せる早慶戦の詳細はこちら↓↓


サッカー早慶戦
8月25日(日)18:00 kick off
国立競技場
にて開催されます!
チケットはこちらから↓

ぜひお越しください!



(インタビュー・編集:早稲田大学ア式蹴球部4年渡邊朋恵、2年新谷美羽)

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