見出し画像

【第7回】思想と政策は自転車の両輪だ

こんにちは。国策副幹事長の橘です。

私たち国策研究会は、スポーツサークルのようになにか特定のスキルを磨くサークルではありません。また演劇やオーケストラのように、私たち自身が舞台に立ってお客さんから対価をもらう活動も、今のところはしていません。では、何を目指して活動しているのでしょうか。

私たち国策研究会は、思想と政策を議論することを通じて、次世代の日本を担うにふさわしい人を育成するサークルと言っても良いでしょう。1944年の綱領にも以下のようにあります。

臣民と祖国との紐帯に鑑み、昭和不朽の聖戦たる今大東亜戦争を完遂し、もって東亜千年の安寧を樹立するに、学徒たる我ら、本朝のとこしえの御盾となりて、国運興隆に寄与せんとす。しかるに我ら、学は(北条)実時に遠く及ばず、機略は楠(正成)公に遠し。よりて、東亜の干城神州日本の最高学府たる早稲田大学に集ひ、帝国智嚢の竿頭たるべく、蛍火に巻を開き、雪光に筆をめぐらす。


将来、国策にまとまった額の寄付ができる大人になれ

国策は、きわめて息の長いサークルです。ここで出会った友達は、一生何かしらの関わりを持つことになるでしょう。なぜなら、会員一人一人が将来「大活躍」するからです。大活躍とは、生半可な活躍ではありません。歴史に名を刻む活躍をして、国益を増進し、国運興隆に寄与することです。

そして、私たちが大活躍したら次にやるべきことは、後進の育成です。人づくりは国家百年の計。まず私たちが立派に生きぬいて、その生き様を後世の子孫たちに見せることです。その頃にも、きっと早稲田大学国策研究会は存続していることでしょう。

活動資金の不足で活動できないときもありましたが、もう今後そうなることのないように、OBが手厚く現役生を支援する仕組みが必要だと思います。そのために、いまの現役生は、とにかく勉強に励んで、将来、国策にまとまった額の寄付ができる大人になりましょう。

リーダーシップは帝王学ではなく、社会人基礎力である

「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。

チームワークのための基礎能力、すなわち目標達成のために他者によい影響を与えることを、リーダーシップといいます。

人がチームの中で影響力を行使するとき、6つの型があるといわれる。
①ビジョン型リーダーシップ
目標設定・共有によって、チームの目指すべきものを明らかにする。チームの皆がこれをできるようにするためには、「新参者がでしゃばるな」といった無為な反感を徹底的に排除し、すべての人のすべての発言に対して全員が敬意を払うことが重要だ。
②率先垂範型リーダーシップ
率先して他者の模範となるようなふるまいをする。率先して手を動かしたり、発言したり、アイデアを提案する。ただし、自分ですべてを抱え込むのはチームワークとは言えない。
③相互支援型リーダーシップ
お互いに支援し合うこと。つまり、困ったときに一人で抱え込まず、助けを求めること。そして、困っている人を率先して助けること。この前提となるのは強固な信頼関係である。ひとりひとりが感情と賢く付き合い、助けを求められる心理的安全性を確保することが必要である。
④民主主義型リーダーシップ
全員の意見や不満に耳を傾け、随時取り入れながら、意思決定する。ひとりで意思決定するときに比べて意思決定のスピードは鈍るが、集団維持に有効である。
⑤コーチ型リーダーシップ
チームのひとりひとりへのコーチングを通じて行動と学習を支援し、強い内発的動機づけを促す。ひとりひとりが義務感ではなく心からやりたいと思ってプロジェクトに参加するようになる、という効果が見込める。チームメンバーがコーチングを受けることを望んでいる場合には特に有効。
⑥強圧型リーダーシップ
チームメンバーに自分の言うことを聞かせる。カリスマ型リーダーである必要がある。たいていの場合、機能しない。ただし、組織が危機に陥ったときや、火事における消防隊のリーダーなど、経験豊富な一人がすべてを管理するときには有効。
平時のリーダーシップは①~⑤、有事のリーダーシップは①~⑥をうまく使いこなすことが重要である。
どれかが重要なのではなく、どれも重要である。

この6つのバリエーションをうまく使いこなしながら、チームワークの達人になりましょう。

なぜ、私たちがチームワークの達人になる必要があるのか。それは、皆さんは一人では為し得ないような偉業を達成するためです。大きな目標を掲げ、多くの人を巻き込んで達成する、その台風の中心に、国策研を巣立っていく皆さんがいてほしい。

ともに学び、大志を抱きましょう。そして、国策研OBが世界の安全保障や経済を動かすのです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?