うちのこカレンダー

普段なんのクリエイターでもない日々を送っている私だが、年に一度だけ、ちょっとそれっぽいことにいそしむ機会がある。

それは、うちのこカレンダー作り。

ミラーレス一眼レフで写真を撮り始めた2015年から、その年1年で撮りためた我が家のねこたちの写真を使って、翌年用の卓上カレンダーを作っている。なんやかんやで7作目となる2022年版が、つい先日無事納品された。

先ほど「2015年から」と書いたけれど、正確に言うと初めて作ったのは2016年の年明けです（笑）。こちらは、2016年年明けに突如「せっかくねこパパラッチになったのだから、1年の集大成的なアレをナニするべきなのでは……？」という考えにとり憑かれ、夜なべして作った処女作。印刷はもちろん自宅のプリンターからで、出力後に一枚ずつカッターでカットして大きさを調整し、穴を開け、厚手のボール紙を加工して作った台座部分に100均のリングでくっつけている。ほとばしる手づくり感！

職場のデスクで使っていたのだけれど、夏ごろから湿気で紙がカールしたり、台座がへたってきたりしたので、2017年分からはネット印刷に切り替えている。

切ったり貼ったりはしなくなったけれど、デザインとデータは自分で作成しているので、まあ手作りカレンダーと呼ばせていただいてもよかろう。

2018年分からは、背景に柄のようなものを仕込むようになった。横綱、この頃はかぶりものかぶって写真撮らせてくれたんだな……（現在は超高速ヘドバンで脱ぎ捨てられます）

ほぼ毎日撮っているせいで膨大な量になってしまう年間ねこ写真の中から、使いたい素材をピックアップし、Photoshopで切り抜きし、Ilustratorでレイアウトを作り……バチクソに肩がこる遊びだ。デザインについてもソフトの操作についても、どちらも完全なる独学ゆえ、無駄な動きも相当に多いと思う。そもそも私の美的センスが（お察しください）なので、色とか柄とか決めるのも一苦労だし……

じゃあなんでそんな遊びを7年も続けてるかってーと、ひとえに飼い主馬鹿精神、これに尽きます。

めんどく星人のくせに、こういうチマチマした作業はけっこう好きだ。ついでに言うならまさしく下手の横好きってやつで、センスがないなりに脳味噌を絞ってデザインを考え、PC上に起こしていくのも好きだ。そんなわけで、晩秋になるとPCでシコシコ作業するのが年中行事となっている。毎年暮れが押し迫ってこないと作業を始めないのも年中行事。データ入稿後に「来年こそもうちょっと早めに作り始めよう」と固く決意するのも、年中行事……。

昨年まではなんとか表紙に使う集合写真を撮れていたのだけれど、秋ににゃん員も増えちゃったし、もー今年は無理……（白目）ってことで、無理やりの集合写真風でごまかしました。

写真なのに女帝の眼光がぶっ刺さってきて痛い。

作り始めた当初は自分と友人分だけ刷っていたのだけれど、noteとは別に続けているねこブログ（最近noteにかまけすぎて絶賛おサボり中です……）を通してご縁のできた方々から、「欲しいな！」という大変うれしいリクエストをいただいたので、2018年分からはminneにて、超少部数販売をしています。

っていうか、2017年分はブログ上で希望者にプレゼントさせていただいたのだけれど、差し上げた方全員から、明らかに過剰すぎるお礼の品々（ねこグッズとか、ご当地名産品とか）が続々届くっつー大変申し訳ない事態になってしまったので、翌年から販売形式にさせていただいた。必要経費をのぞいた黒字分（微々たる額だけど……）は、かかりつけの動物病院の募金箱に入れさせていただいています。自分が使いたいデザインで好き勝手に制作しているにも関わらず、毎年購入してくださるリピーターさんもいらっしゃって、本当にうれしい。

2022卓上カレンダー【しまとら日和】

昨年、カレンダーを購入してくだすった方々への感謝をどうにか形にしたくなり、おまけとして「特製えこぶくろ」をおつけしたところ、なかなかご好評をいただいた。ので、調子に乗って今年もおまけを作ってみた。

昨年はA4サイズのえこぶくろだったので、今年はちょっと小さめのきんちゃくぶくろ。コットンバッグに、インクジェット用のアイロン転写シートでねこたちをプリントした。そういやアイロンがけすんの、今年初めてだったな……

飼い主馬鹿の結晶でしかないけれど、今年も無事完成させることができてホッとしている。年明けから職場のデスクで私の心を癒してくれる予定だ。

そして、カレンダー作りですっかり燃え尽きてしまうがゆえに、我が家の大掃除はいつも（お察しください）状態である。大掃除を手抜きする言い訳にするためにも、来年以降もしばらく作り続けることだろう。

かぼちゃを煮るようなマメなことはしないけれど、今夜はゆず湯に入ります。もう冬至だなんて、12月は本当に過ぎるのが早いな。