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ソロキャンプ 2021.4.9-10②温泉と夜景編

4回目のソロキャンプ記録の続きです。


河口湖でお花見ドライブを楽しんだのち、本日の目的地である山梨市方面へと向かった。途中桔梗屋さんの信玄餅工場に立ち寄り、ささっとお土産用のお菓子やワインを購入。土日には賑わうであろう信玄餅工場のショップは、平日の昼過ぎという時間帯も手伝ってか大層空いて……というか、ほぼ貸し切り状態だった。密回避作戦、成功。


一升瓶ワインを3本(1本はお届け用、2本は自分用)購入したら、レジ対応をしてくだすったマダムが「袋だと持ちにくいだろうから」と、店の奥からわざわざ段ボール(商品のワインが入っていた、中に仕切りがあるやつ)を出してきて、それに一升瓶3本をバランスよく詰めてくだすった。なんという細やかな心づかい……!

おかげで一升瓶3本は途中で転倒したり割れたりすることもなく、無事自宅まで持ち帰ってくることができた。信玄餅アウトレットショップのマダム、その節はありがとうございました。

ところで一升瓶ワインについて調べていたら、山梨の方は「一升瓶からコップや湯呑みに注いだワイン」で宴を楽しまれるのだとか。もし来世があるとしたら、あたい梨っ子に生まれ変わりたいです。


そこから30分ほどかけて、午後1時過ぎに無事本日の目的地に到着。


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自転車が宙を舞うエントランス。入り口からすでにおしゃれ!


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フロントもおしゃれ!それに木材のいい香りが辺りに漂っている。ここではめちゃくちゃ丁寧、かつ笑顔がすてきなスタッフの方が対応してくださった。薪はもちろん、ガス缶やおやつ、キャンプ道具やオリジナルグッズのTシャツなんかも販売されている。


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でもまさかキャンプ場で車売ってるとは思わなんだ……。なかなかに貫禄のあるジープが販売されていた。青い奴には「SOLD」の表示が出ていました。キャンプに来て車を買われるセレブがいらっしゃったのだろうか。


ここはキャンプ勢界隈では今最も予約が取りにくいキャンプ場として有名だ。予約は三ヶ月前から申し込めるのだけれど、予約開始日はHPにアクセスするのも一苦労だし、土日の予約はほぼ瞬殺で埋まってしまうし、平日も即日完売してしまう。私が今回の予約を取ったのも今年の1月頭で、その時もあっという間に「満室」表示がずらずら並んでいく様子に度肝を抜かれました。これからのトップシーズンには、さらに激戦区になるだろうなあ。


オーナーさんのセンスがあふれるエントランスの様子を楽しんでから、今回お世話になる「ハナレサイト」へと車で移動した。

目の前に甲府盆地と富士山が広がる、とてもいい景色のサイトともっぱらの評判なのですが

 

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やはり頑なに姿を見せない富士山。本当ならこの真正面にいるはずなのに……ふじさーん……。


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雲が晴れてくれることを祈りつつ、マイサイト設営を完了。このテントを張るのも4回目となり、だいぶスムーズに設営できるようになってきた。

ただ、こちらの地面はガッチガチに硬く、ペグを打ち込むのに大汗をかいてしまった。テント付属のプラペグとか、アルミペグだとおそらく打ち込み終える前にペグ自体がおかしなことになると思います。これからお出かけ予定の方はゆめゆめご注意を。


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手作り感、かつおしゃれ感あふれる案内表示。


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水場、ピッカピカ!


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お手洗いもピッカピカ!そしておしゃれ!


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設営も無事できたので、キャンプ場から歩いて5分で行ける温泉で汗を流すことにした。


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キャンプで温泉というのは憧れだったのだけれど、実際やってみたらもう、ね……たまらんですよ。午前中の階段登りと、ついさっきのテント設営で非常に汗くさくなっていたマイボディが一気に整いました。最高。

露天風呂からは、キャンプ場と同じく甲府盆地が一望できて大変すてきな眺めだった。ちょっとぬるめのお湯も心地よく、おまけにほとんど人がいなかったため、すっかり長湯をさせていただいた。密回避作戦、またしても成功。


さっぱりしたところで猛烈な空腹感に気づいた。よく考えたら朝からほとんど何も食べていないことを思い出す。サイトに戻ってすぐ晩ごはんにすることも考えたものの、


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「ゆるキャン△」ファンならばやはりこれを食べないわけには行きますまい。サクサク、とろ~り温玉揚げ!


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評判通りさっくさくの衣の中に、絶妙にとろとろな半熟たまごが入っている。衣がほんのり塩味で、めちゃくちゃおいしい!

あっという間に食べつくし、数秒間悩んでおかわりをしました。このおかわりが後々あんな悲劇に繋がるとは、この時の私は夢にも知らない。


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マイサイトに戻り、持参した缶チューハイを呑みながら晩ごはんの支度を始める。少しずつ傾いてゆく陽射しに、遠くの空と雲が朱に染まってゆく。うつくしい。しかし未だに富士山は頑なにその姿を見せない。ふっ……つれないね。愛しいけれどニクい御方!


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この日のキャンプ飯は、メスティンでパエリアを作りました。


缶チューハイから切り替えたカヴァ(スペインのスパークリングワイン。私の最推し酒です)が面白いほど進む。大変おいしゅうございました。


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今までのソロキャンプ時と違い、ゆっくりゆっくりと深まっていく春の夕闇の中、揺らめく炎に見入る。ああ、至福の時間……。


しかしここで重大なミスを犯したことに気づいた。

なんということでしょう。

お腹がすでに満腹のはつはつになっていて、「もうお酒しか入らない」状態になっている……!


クーラーボックス(と言っても発泡スチロールですが)の中には、焚き火で直火焼きしようと思って持参した王族ウィンナー・ジョンソンヴィル様が出番を待っていらっしゃるというのに……!やはり先ほどの追い温玉揚げがまずかったか。なんたる失態。

多少無理をしてでも焼いてしまおうか迷ったが、やはり王族ウィンナーは空腹というスパイスを振りかけて食べたい気持ちが勝った。保冷剤は大量に突っ込んできたし、明日帰宅するまではなんとかもってくれると信じ、そこからはひたすら焚き火酒を楽しむことにした。


しかし、日暮れと共にどんどん空に雲が増えてゆく。富士山どころか星空撮影も厳しそうな空模様になってきた。


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夜8時を過ぎた時点で、サイトからの眺めはこんな感じ。美事に曇天。

ああー、今回こそ星を撮りたかったのになあ。おほしさまー……。

私がソロキャンプを始めた最大の目的が「星空撮影の練習」なので、前回に続いてそれが叶いそうもないことに、ちょっとしょんぼりしてしまう。


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本当なら、ここから星空と富士山と夜景のコラボが楽しめるはずだったんだけどなあ。


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しかし、しょんぼりした心も甲府盆地の夜景を眺めているうちに元気になってきた。

私が暮らすわがまちもそうなのだけれど、盆地の中の夜景というのは、都会のそれとはまた違った美しさがあると思う。光の量はシティーに比べると少ないけれど、ぐるりと山の暗がりに囲まれた夜景というのは、月並みだけれど宝石箱のようだ。いつまで見ていても飽きない。(もちろん、シティーのゴージャスな夜景も大好きです)


昼間は強かった風もずいぶんやさしくなり、夜景と焚き火の炎を肴に、のんびりとお酒を楽しむことができた。

ひとりきり、気ままに過ごすこの時間がソロキャンプの中でいちばん好きだなあ。


日付が変わる頃、さすがに眠くなってきたのでテントに移動する。


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今回の新兵器は、寝袋の中に敷くトラベルシーツ。これは私に先駆けて数年前からソロキャンを趣味にしている弟から、誕生日プレゼントでいただいたものだ。


以前メスティンカレーで書いた弟は同じ街に住んでいるため、しょっちゅう顔を合わせているのだけれど、もうひとりいる弟はちょっと離れた街に住んでいるため、滅多に顔を合わせない。その弟が先月お彼岸で両親の墓参りに帰ってきた時に、「これ俺も持ってんだけど、一枚あるだけでだいぶあったかいから、よかったら使ってみて」と手渡してくれた。

シルク100%表記にびびって「これお高いのでは……?!」と恐縮したのだけれど、「いつも墓守とか実家のあれこれ任せっきりだし、まあ受け取ってやってくださいよ」と言われたので、ありがたく頂戴しました。大事に大事に使わせていただきます。今年の奴の誕生日には、高級腹巻きを贈ろうと思います。


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畳むとこんなにコンパクトになる。そしてうっとりするようなお絹様の肌触り……。普段自宅で寝ている寝床よりも、ずっとお高い寝具がまた増えてしまった。もうこれからは家でも寝袋で寝ようかしら。


そして、先日憧れのクリエイターにしてソロキャンパーであるのりまきさんが書いていらっしゃった、「薄着で寝袋大作戦」も実行してみた。

前回まではユニクロの極暖上下にフリース、ナイロンパンツ、さらにワークマンで購入したイージスの防寒着という、もっこもこにかさばる服装で寝ていたのだけれど、今回は極暖上下&ナイロンパンツのみ。テント内の気温は8度くらいで、だいぶ暖かいとはいえ……こんなんで本当に大丈夫なのか?と不安になりつつ寝袋に入る。


うわーなにこれ、めちゃくちゃあったかいじゃん。


実はのりまきさんの記事を読ませていただいた直後に、自宅でも薄着で寝袋就寝を試してみて、確かに自分の体温で寝袋が温まることを実感した。でもその時は「屋内だからなあ……野外だときっとまた違うんだろうなあ」と考えていた。実際こうしてキャンプ場で試してびっくりです、厚着するよりマジで快適!

そして弟が言っていた通り、シーツ一枚入っただけで全然暖かさが違う。それにこのすべっすべの寝心地……恐るべし、お絹様100%。ありがとう弟よ。くしくものりまきさんとお揃いアイテムだし!

私は暑い季節にキャンプをするつもりは今のところないのだけれど、夏場なんかはコットにこのシーツ一枚だけで快適に過ごせそうな気がする。


真冬はさすがに厳しいかもしれないけれど、今後は「寝袋で寝る時はなるべく薄着」を心がけていこう。

寝心地の良さにニヤつきながら、久しぶりにキャンプ場で過ごす夜、ぐっすりと眠ることができた。


③にて完結予定です。今しばらくお付き合いくださいませ!




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