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一本桜②夜編

昨日に続き、私がわがまちでいちばん好きな桜について。


金曜の夜、再びこの恋してやまない淡墨桜に逢いに行ってきた。所有者の方が日没後にライトアップをしてくださるのだ。ありがたいことであります。

日が沈む前からの姿をぜひとも拝みたいので、この日は朝から全集中してゴリゴリと仕事を片付けて、定時で退社したその足で桜スポットに向かった。


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午後6時。まだ空に明るさが残っているこの時間帯に見る桜がいちばん好きだなあと思う。


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空の蒼さがその深みを増し、辺りが暗くなるにつれて、桜が白く浮かび上がってくる。早朝と同様に、一刻ごとに変化してゆくその姿から目が離せなくなる。ずっとずっと見つめていたいし、なんならここにテントを張りたいくらいである。桜を肴に無限にお酒が呑めそう。

様子を見に来られた所有者の方にそんな話をしたら、「でもここ猪出るよ」と笑われた。猪は怖いな……うり坊やくらいならいいんだけど。

ちなみに所有者の方とは数年前に仕事を通じてお会いしたのだけれど、その時になんとなく意気投合して以来、時々一緒に呑んだり写真撮影遠足に出かけたりしている。私の父親くらいのお年なのだけれど、私の非常に短い交友関係者リストの一人。とても気さくで朗らかで、お元気なおじいさまです。コロナの野郎のせいでしばらくお会いできなかったので、短時間でもお話ができて嬉しい限り。落ち着いたらお互いのソロ活報告の宴を開くことを約束してきた。


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完全に日が落ちると、桜の花の白さがいっそう際立って見えた。幽玄だ。あれ、幽玄ってこういう時に使うんで合ってたかな……。


ライトアップが終わる午後7時半まで、夜桜を存分に楽しむことができた。

実はこの日、もう一度ここにお邪魔させていただいている。その件については③で書きたいと思います。

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