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一本桜①朝編

先日、我が家から車で20分程度のところにある淡墨桜が見頃を迎えた。わがまちのあちこちにある桜の中でも、私が最も好きな桜だ。

数年前に地元広報紙の一面をこの桜が飾った時にひとめ惚れして以来、毎年必ず逢いに行っている。


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この淡墨桜は個人のお宅の畑にあり、当然土地も桜もその方が所有している。所有者の方が「わがまちの観光発展のためになれば」というご好意で、無料で一般公開されている。ありがたいことであります。

桜は言うまでもないが、その眼前一面に咲く菜の花も大変美事。どちらも所有者の方がお世話をなさっている。頭が下がるばかりであります。


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所有者の方からの情報で、見頃を迎えたことを知ったのは先週の日曜だった。

次の週末(要するにこの土日)は、休日出勤の予定が入っていた。そして平日は仕事がある。……となれば、出勤前しかない。

そんなわけで月曜、普段より2時間早い4時半に起床して身支度を整え、カメラをかついで6時には現地入りした。


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ひんやりと澄んだ朝の空気の中、恋してやまない桜は今年も凜とした佇まいで待っていてくれた。

昨年も同じように出勤前に逢いに行ったのだけれど、その時はまったくひとけがなく、愛しき君とふたりきりのひとときを過ごすことができた。

しかしながらこの美貌ゆえ、年々知名度がじわじわ上がってきている。今年は同好の士らしき方や、ご近所にお住まいらしき方の姿がちらほらと見受けられた。ふたりきりになれずちょっぴり残念な反面、このうつくしさに魅せられる方が増えてきているのはうれしい。まあ、できたら今後あんまり混まないでほしいんですけども……(ワガママですすみません)。


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日が高く昇るにつれて、桜はまた違う表情で魅せてくれる。先ほどまできりりとした雰囲気だったのが、朝陽を受けて一刻ごとにやわらかく優しげなものへと変化していく。毎年見ているはずなのに、その度に改めて恋に落ちるような感覚に襲われる。


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今年も綺麗に咲いてくれてありがとう。


なお、タイトルに①とありますが全部で③まで続きます。私の恋心にしばしお付き合いいただければ幸いであります。

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