今週のお弁当 2021.9.21-
暑さ寒さも彼岸まで、なんて言いますけども。この3連休あたりから、朝晩の冷え込みがぐっと強まってきた感がありますねー。日中はまだ夏日になる日もあるけれど、空の高さとか雲の表情とか、夏とは全然違うもんなあ。秋ですねえ。
さて今週のお弁当、なのですが。
今週は祝日が月・木と二日もある上に、金曜は職場で「久しぶりにみんなでちょっといい弁当頼もうぜ!」って約束をしたので、自分でお弁当持参するのは今日明日だけでよいことになった。
二日ぶんしか要らない=市販品でさぼっちまおうフヒヒwwwとなるのは、めんどく星人としてはごく普通の流れというか、はるか太古から連綿と受け継がれてきた自然の摂理と呼んでも差し支えないだろう。よーし今週はコンビニランチだな!
だがその時、とあるささやきが私の脳裏をよぎった。
二日ぶんだけなら……
さすがに一週間毎日食べるのきっついわーと敬遠していた『アレ』、作ってみるチャンスなのでは?と。
ということで!今週のお弁当は、
・たらのフライ(市販のタルタルソース添え)
・ちくわの磯辺揚げ
・きんぴらごぼう
・大根の桜漬け
・のりとおかかと昆布のごはん
以上5品。
そう、のり弁です!
予想通りの茶色さ。
私は子供の頃からずーっと、ほか弁(名前がほっともっとに変わってからも、ついこうやって呼んじゃう)の中ではのり弁がいちばん好き。ひどい偏食だった子供時代はこれ一辺倒だったし、たいていのものはおいしくいただける大人になった現在も、あれこれ悩んだ挙げ句、たいていのり弁を買っている気がする。いや、鮭とかからあげとかステーキもおいしんですけどね。のりごはんに揚げ物2種、きんぴらと漬物って完璧なバランスだと思いません?お値段も安くて、でもドシンとお腹に響くボリューム感もばっちり。庶民の味方よな。
そんなに好きなくせに、のり弁=おんもで買ってくるものという概念で長年生きてきたため、自分で作ったことは当然ない。何しろ私は今まで、「油がはねるのが恐ろしい」という理由で極力揚げ物を避けてきた女。魚のフライが必須なのり弁の自作は、ハードル高すぎて絶対無理だわ……と思っていた。のだけれど、今年は尋常でない頻度(この半年で過去5年分くらい揚げた気がする)で揚げ物にトライしているせいか、ハードルが一気に下がってきたのだ。
noteってちょっとこわいところかもしれないな、と最近うっすら思い始めている。あつ森ブームの時ですら全く興味のなかったニンテンドースイッチを購入させ、ゆるゆるペースとはいえ筋トレを習慣化させ、ピチットやジョンソンヴィルウィンナーといったセレブの品々を購入させ、およそ私らしからぬキュートな食器類を購入させ、パンダちゃんたちの収納スペース確保のために何年振りかで食器棚の大掃除をさせ、せいぜい年に二度しかジュワーしなかった女を半月に一度揚げ油の前に立たせている。こわくないですか?私はちょっとこわい。
いくら意識低い系女でも、さすがに一週間ぶっ通しでのり弁はしんどい。でも、二日間だけならむしろちょうどいいな!というわけで、今週は初めてののり弁製作に挑戦してみた。実際作ってみたらすごく楽しかったけれど、なにぶん不器用な人間の初挑戦回であるため、いろいろと荒々しいできばえになった。今後のために反省点を記録しておこうと思う。
【たらのフライ】貴族のラップで数時間ピチットしてから、軽く塩をして、天ぷら粉&ビールの衣でジュワーしたもの。油をケチって揚げ焼きにしたのは悪手だったね。ごらんよ、この残念な禿げ散らかしぶりを……。でも味は、我ながら完璧な塩加減でとてもよかった。冷めてからのしっとり具合も悪くない。今度はパン粉フライにしてみよう。
【ちくわの磯辺揚げ】たらのフライと同じ衣に、青のりをたっぷり追加してからジュワーしたもの。油が熱すぎたのか、それともちくわの性質なのか、みるみる茶色くなっていくのでものすごく怖かった。5G装備してんならその旨ちゃんと明記してほしい。モッチモチの食感がとてもおいしかった。練り物と青のりって合いますねえ。
【きんぴらごぼう】ごぼうはタワシで泥をよく落としてから、皮むきもアク抜きもせず(サキさんリスペクト)千切りにして、同じく皮つきの千切りにんじんと一緒に炒めた。ごぼうの香りとうまみがよく出てくれて、今までで最高においしいきんぴらになった!なお『食戟のソーマ』の弁当対決にのっとって、炒める際にマヨネーズを使い、お酢も少量入れています。原作ではバルサミコ酢だったけれど、そんな上級アイテムは我が家にはないので、普通のお酢で……でもまろやかさが出てとてもいい感じになった。きんぴらは今後このレシピで行こう。
名門料理学校を舞台に、下町の定食屋出身の主人公・創真くんが愉快な仲間たちとヤンヤンする飯テロ漫画。佐伯俊先生のうつくしい筆致による、数々の料理がどれも本当においしそう!あと女の子がみんな可愛い。おいしいものを食べると、登場人物がみんな喘いだり悶えたり昇天しかけたり、何かとみだらなリアクションをするのが特徴。話が進むにつれ、おいしいものを食べると服が脱げる「おはだけ」や、服がはじけ飛ぶ「おはじけ」、おはじけが周囲に伝染する「おさずけ」等が入り乱れ、ちょっと何言ってるかわかんなかったですね
【大根の桜漬け】いちょう切りにした大根に塩を振ってしばらく置き、しんなりしたところで梅酢・お酢・砂糖・市販の浅漬けの素を混合したジルに漬け込んだもの。味の素も入れたような気がする。今回作ったメニューの中では、これがいちばんよくできた。ほか弁についてくる漬物の、あのドぎつい桃色は再現できなかったけれど、ほんのり甘くてしょっぱすっぱくて、味はかなり近づけたんではないかな。惜しむらくは調味料を全て目分量で調整したので、二度と同じ配合はできないってことだな。大量に製造してしまったので、来週以降もしばらく登板予定。
【のりとおかかと昆布のごはん】言わずもがな!なんでこんなおいしんだろね、海の幸バンザイ!のりは小さめにちぎって敷き詰めると、のちのち食べやすい。反省点はごはんを詰めすぎたこと。完食後、昼休み終わるまで一歩も立ち上がれなかった。
反省点はいくつも出てきたものの、食べてみたらどれもなかなかおいしくできていたので、初挑戦としては十分及第点だな、と自画自賛。まあ、組み合わせが間違いないやつばかりなので、そもそも大失敗しようがないのかも。またそのうち、気まぐれに再挑戦したいと思います。
ところで、今までにない頻度で揚げ物を作り続け、食べ続けたせいか、胃がだいぶグロッキーになってきた。こなきじじい軍団来襲フラグがビンッビンに立っているのをひしひしと感じる。しばらくはジュワーを控えて、胃にやさしそうな晩ごはんを心がけようと思います。胃をいたわりつつ、今週もがんばるぞーい。