起業家と投資家がリアルにつながるStartupNight!100名以上が参加したイベントで起業家インタビュー
スタートアップの融資を支援しているINQの若林( @wakaba_office )です。以前noteでもお知らせしたとおり、私はStartPassという会社のCOOもやっております。
そのStartPassでは毎月、四ツ谷にある「A YOTSUYA」 にて、StartPass主催の招待制リアルイベント「StartupNight(スタートアップナイト)」を開催しています。
2月のStartupNightには起業家や投資家100名以上が参加してくださいました。コロナ禍で長い間オフラインのイベントを開催できませんでしたが、やっとリアルで集まれるようになりました。
「実際に集まると、やっぱり熱量が伝わってきて最高!」と多くの方からたくさんの感想が寄せられました。
今回は株式会社Sanpoteamの桜口アサミさんに、2月のStartupNightの会場で、ご参加頂いた起業家や投資家にインタビューして頂くとともに、イベントの様子をレポート頂いたので、シェアさせてください。
〜〜引用ここから〜〜
市場規模は大きくなくてもターゲットの可能性を見出す事で投資される起業家になりたい
まだまだ日本では女性起業家が少ない状況です。StartupNightでも女性起業家の割合が1割以下でした。(もっと増えるといいなぁ)
最初に話を聞いたのは育児グッズ選びの負担を解消するサービスを開発している株式会社ハハカラ 代表 片田櫻子さん。
「いまはまだ育児の負担は女性が担う割合が多いですよね。育児の課題を解消したいと強く感じるのは女性起業家のはず。でも、育児に関する問題を解決するサービスが少ないのは、市場規模が小さいと言われ出資を断られるケースが多いからだと思います。
これはすごい悪循環だなぁ、と。だからって諦めていたら悪循環のままなので、自分はターゲットがニッチでも投資される起業家になりたいです。ニッチでも、ユーザーのインサイトを深掘りしターゲットの可能性を見出す事ができると思います。StartPassは事業を相談したエンジェル投資家に紹介されました。出資を目的に導入しています。」
片田さんも3歳と0歳の2児の母。結婚後、就業先の日本企業がインドネシアでスタートアップ事業を起こし、その任務で1.5年現地滞在したとのことです。
コロナ禍でうまくいかない…ピボットを繰り返しやっと成長できた。挑戦し続ける起業家
サロン専用シェアスペース事業をしている株式会社Bulls執行役員の倉島駿介さん。ウェブマーケティングが強いIT企業出身メンバーでBulls立ち上げ、もともとは宿泊のホテル事業で起業しました。
「ホテルをつくったがすぐにコロナがきてしまったんです。もちろんホテル事業はうまくいかず……。その後いろいろなサービスにピボットしたんですがほとんどうまくいかなかったですね。でも、その中で唯一兆しがみえたものがあって、それが今やっているサロン専用のシェアスペース。
コロナで集客が落ち込むことがわかっているのに店舗に費用はかけれない。自宅でやっている個人オーナーは、家族もいる自宅に人はあげたくない、客も自宅にあがりたくない。というニーズのなかで伸びてきたサービスですね。今後はこれをメイン事業にする予定です。
StartPassでいろいろな起業家と投資家と交流できればいいなと思っています。」
最初の事業計画ではうまくいかなくても、ピボットを続けることの大切さを感じます。インバウンドが戻ってきても、最初の事業には戻らないのかを聞いてみました。
「インバウンドが再開しても、ホテルとしての利用はしないと思いますね。それぐらい自分たちが所有しているホテルは、現在シェアサロンで埋まっています。」
経産省、スタートアップ支援に本気
2月のStartupNightには経産省の方が参加。参加者の中で数名のみ実施するプレゼンテーションにも登壇し、プレゼンのうまさを披露。”公務員の堅苦しさ”をいい意味で感じさせない臼井一将さん。
「こういった場はあまり経験がないけど、熱量を感じました。自分の立場としてはVCさんと違って「ここに出資する」など決められるわけじゃないのですが、経産省が本気でスタートアップを支援したいと思っているよ、と伝えたいので参加しました。こうして、直接スタートアップの皆さんと会話できるのは個人的にも非常に刺激になります。」
VCは起業家の何を見てる?
起業家が VCと気軽に繋がれるのがStartupNightの良いところ。これはVCにとっても利点です。今回参加していたケップルキャピタルの島田さんに起業家のどこを見ているのか、市場規模などの数値的な出資基準はあるのかを聞いてみました。
「起業家のどこを見てるか。VCによって異なると思いますが、僕個人は経営者、プロダクト、マーケットの3つの掛け合わせ・バランスを見ています。特にステージの早いタイミングのスタートアップの投資判断においては、3要素の中でも経営者の占める割合が大きくなるため、人となりや雰囲気を掴むことが大切だと考えています。
ある程度市場規模も見ますが、”数値的にこれ以上じゃなきゃダメ”とかはないですね。市場規模は、事業内容やその他いろいろな部分とのバランスで大きい小さいが決まるので。」
投資家が出資するときは事業にお金を出すというより起業家に出す、と聞いたことがあります。事業内容を知るだけなら資料でもわかりますが、起業家を知るには対話や交流を続けるしかありません。そういう意味でも、リアルでの交流は重要と言えるでしょう。
「僕は起業家である"その人"を知りたいので、リアルでコミュニケーションができるStartupNightのような場は非常に嬉しいです。参加が2-3回目くらいなので StartPass で実際に出資するなどのケースはまだありませんが、これからも参加したいと考えています。」
StartPass 導入で事業を加速 少しでも興味があれば相談を
StartPass導入起業家は基本的に上場やM&Aをゴールとしています。そのため、エクイティ(出資)目的の起業家が大半です。
しかし、最初から「エクイティを受けてガンガンいくぜ!」というパターンばかりではありません。
ジョブ型雇用を推進しプロジェクト単位で働く、これからの働き方を支援するプラットフォーム運営のRDFN Inc.杉山豪さんは、StartPassには最初AWSの利用枠やスタートアップに必要な様々な特典があるから導入した、と言います。StartupNightには何度か参加していて、まだ出資を受けるかは決めていませんが、さまざまなVCや起業家と交流。やりたいサービスについてのモチベーションは「時代に即していない業務や慣習を、再定義していきたい」という想いです。
写真で振り返る2月のStartupNight
〜〜引用ここまで〜〜
私も黄色いビブスを着て、ご参加者同士をおつなぎすることでたくさんのネクストアクションが産まれている実感があります。
実際にStartupNightで出会った起業家と投資家が、その後出資に至ったご報告を頂いて、大変うれしく、やりがいを感じております。
ぜひStartupNightにご参加頂き、スタートアップ業界の良き友人をつくって頂ければと思っています。
ぜひお気軽に若林のTwitter( @wakaba_office )からDMにてご連絡ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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