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夫が育休を取得したら妻の幸福度が爆上がりしました。

最近、男性の育休取得を促進する動きがありますね。

2022年10月から始まる新制度では、こどもの誕生後8週間以内に最長で4週間の出生時育休(通称:産後パパ育休)を、従来の育休とは別枠で取得することが可能となるそうです。

私は2021年10月に第一子となる女の子を出産し、夫は退院日から約1ヶ月間の育休を取得しました。

今後、同じように1ヶ月くらいの育休を取得する男性が増えるかなと思ったので、夫が育休を取ると何がいいのか?を妻目線で書いてみようと思います。

男性による育休体験記は結構見かけますが、妻目線で夫が育休を取って良かったという体験記はあまり見かけない気がしたので、「ここがよかった」「これに気をつけた」などを共有できればと思います。


前提(我が家について)

  • 会社員共働き

  • 里帰り出産なし

  • 実家は夫婦共に遠方のため、両親の手は借りず

  • 第一子を出産

  • 出産前、家事は夫婦で協力してこなしていた
    (夫も料理・洗濯・掃除などひと通りできる)

  • 夫の育休期間は約1ヶ月(5週間)
    出産後に身体が回復して家事ができるようになるには3〜4週間かかると聞いたので、余裕をもって5週間に

夫が育休取得して良かったこと

1番よかったのは、
ふたりで試行錯誤しながら子どもを育てることは
楽しくて幸せなことだということを、
知ることができたことです。

思いのほか、幸せな日々を過ごすことができました。

産後の不安定な精神状態の中、
出産でダメージを受けた身体で
赤ちゃんのお世話をする日々。

心身共に弱っていて不安な気持ちでいっぱいでしたが、一緒になって赤ちゃんと向き合ってくれる夫の存在に心が救われましたし、

赤ちゃんを育てる中で日々の小さな変化や成長を
一緒に喜んだり、笑ったり、
驚いたりできることが、本当に幸せだと感じました。

その幸せは、子どもの父親である夫と分かち合うからこそ感じられる種類の幸福感なのだと思います。


また、シンプルに家事や育児の負担が減って、産後の身体をゆっくり休めることができたのも良かったです。

育休中、夫にやってもらったこと

出産後、女性は体の回復のためしばらくの期間安静にしている必要があり、私も授乳と食事とお風呂以外は、基本的にベッドで横になって過ごしていました。
夫は以下の家事・育児をこなしてくれました。

  • 朝昼晩の食事準備、片付け

  • 洗濯(2日に1回くらい)

  • 掃除(気になった時にやるくらい)

  • 買い物やごみ捨てなど、その他諸々の家事(必要な時に)

  • 沐浴
    夫がベビーバスに入れて、私は横で見ていました。寒い時期だったので、保湿と着替えは2人がかりでババッと。2人でやると楽しいです。

  • ミルクを作る、飲ませる、哺乳瓶を洗う
    混合栄養だったため、私が授乳している間にミルクを作ってもらい、授乳が終わったらミルクを飲ませるのをお願いしました。

  • その他の育児(お願いした時に)
    赤ちゃんのおむつを交換したり、爪を切ったり、スタイを交換したり。大体の育児は2人で一緒にやりました。

こうして書いてみると、なんなく家事を全てこなせる人みたいに見えますかね?でも、そんなことはないんです。

たとえば、夫はレシピを見て料理を作ることはできますが、どのレシピを使うのか考えること(献立を立てること)は苦手だとよく言っています。食べたいものが浮かばないし、家にある食材をチェックして何が作れるか考えるのが面倒なのだそうです。

逆に私は献立を考えるのが苦痛ではないので、何を作るのかは私が考えることが多いです。夫の育休中も、献立を考えるのだけは私がやったりしていました。

(ちなみに私は自分が食べたことのない料理を作るのが苦手で、なかなかレパートリーが広がりません。逆に夫はYouTubeなどでプロの料理人さんが紹介するレシピを見つけては試してみるのが好きだったりします。)

苦手なことは無理にせず、できることをやる。
その方がお互いに気分良く過ごすことができると思います。

そういう意味では、極端な話、家事が苦手な人は外注してしまっても良いんだと思います。出産前に旦那さんがまったく家事をしていなかったご家庭だったら尚更。無理に頑張るほうがお互いにストレスが溜まるかもしれません。(やってくれるのはいいんだけど、いちいち物の場所ややり方を聞いてきて、かえって休めずイライラしてしまった、みたいな話はよく見かけますよね)

夫が育休中にやるべきことは、
家事よりも育児だと思います。

家事はやってくれたら嬉しいけど、妻の産後に家事をやるのが夫でなければならない理由はないと思います。宅食でもデリバリーでも家事代行でも、使えるものは何でも使ったらいいと思います。
だけど、育児は夫と一緒にやるから意味があると思うのです。

夫の皆さん、ぜひ育休を取って下さい!

「とはいえ育児なんて自信がないし、休みを取ってまでやることってそんなにあるの・・・?」と思っている方、いらっしゃいませんか。

とんでもないです。

妻も子育てに自信がないんです。

やったことないので。初めてなので。
夫と同じです。

毎日色んな疑問が湧いてきます。
どうしたらいいか分からなくて、あれこれ調べて試してみたりします。

一緒に考えてほしいんです。

私たち家族のことですから。



子育てに正解はない、と言われます。

自分にとって、我が子にとって、私たち家族にとって1番いいやり方はなんだろう?
それを一緒に見つける練習をするのが
育休期間なんじゃないかとも思います。

新しい頭の使い方を覚えるというか。
うまく言えないんですけど、
頭のリソースをしっかり子育てに使える期間があった方がいいのではないかと思うのです。

育休が終わっても子育ては続きますが、
子育てに専念できるのは育休期間だけです。
その間に色々と試行錯誤して、「ふたりで子育てをする」という感覚をつかむことが大切だと思います。

大丈夫です、思い通りにいかなくても
ふたりで子育てするのって、それだけで幸せです。

だからぜひ、
夫の皆さんには育休を取ることをおすすめしたいです。

気分よく過ごすために気をつけたこと

とはいえ、妊娠・出産を経験するのは女性ですし、共働きでも妻の方が先に産休という形で休みに入ることが多いと思うので、子育てに関する事前知識も妻の方が豊富になりがちだと思います。

ふたりで対等に子育てをするためには、夫に「君がやった方が良いでしょ」「好きに決めていいよ」と思わせてはいけないと思ったので(笑)、
私が妊娠中から気をつけていたことを最後に紹介してみたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

  1. 産前産後の心身の変化と、して欲しいことを言葉で伝える

    妊娠中や出産後の心と身体の変化って、自分でも妊娠するまで知らなかったことばかりだし、個人差が大きいので、自分のことは自分で説明して、どうしてもらうと嬉しいのか伝える必要があると思い、意識して伝えていました。

    たとえば、
    「お腹が大きくなって前屈みになるのがつらくなってきたから、毎日のお風呂掃除を代わってくれたらうれしい」とか、
    「産後は女性ホルモンが一気に減って情緒不安定になりやすいらしいから、優しくしてね」とか。
    産褥期という概念も自分が妊娠するまで知らなかったので説明しました。身体を休める必要があるから、その間の家事は全部お願いね、と。

  2. 家のモノ・情報は夫婦で共有する

    家の中でどこに何があるのか、普段から共有しています。日用品のストックはどこに置いておくとか、調味料はどこにあるとか。
    また、各種アプリを使って色々な情報を共有しています。「次の週末の予定は?」「いつも作っているあの料理のレシピはどれ?」など、その都度聞かなくてもアプリを見れば良い状態にしておくと楽です。

    現在は以下のサービスを利用しています。

    料理のレシピ:Trello
    スケジュール:Googleカレンダー
    子どものお世話記録:ぴよログ
    保活情報やお金の収支など:Googleスプレッドシート
    その他(見つけた記事の共有とか):slack

  3. 調べた知識は共有し、一緒に意思決定する

    産休に入ってから急ピッチで必要なものを購入したり、出産に向けて準備を進めたのですが、夫は育休前で、昼間仕事をしていたので、保育園見学に行くのも赤ちゃんとの生活に何が必要か調べるのも主に私でした。
    テレワークでずっと家にいる夫とは3食一緒にごはんを食べているので、調べたことは食事のタイミングで共有していました。そこで色々話して、何を買うか、どういう方針でいくかなど一緒に決めていました。
    意思決定に関わることで、当事者意識が生まれると思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます

読みづらいところ、分かりづらいところがあったらご容赦下さい。

育休を取得する男性が少しでも増えますように。

そして、育休が終わってからも共に子育てを楽しめる夫が増えることを願っています。

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