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【フリーランス】フリーランスは1つのスキルだけでは生き残れない現実を知ってほしい

こんにちは、加藤若菜(@wk624)です。私が19歳の頃に、25歳にはフリーになると決めたのですが、その当時のとあるブログを読んで、Web制作に必要なスキルを徹底的に磨くべく、会社員として5年勤めました。そして現在、あらゆるスキルを持っていたからこそ稼げたという経験をもとに、お話していきたいと思います。

フリーランスが流行る前の時代は、在宅ワークは「SOHO」と呼ばれていた

当時の私は、中学の頃からホームページビルダーを使って、実家(ラーメン屋)のチラシやメニュー、ポスターやWebサイトを作っていました。その頃はFlashがまだ健在で、素人ながらもちまちまと調べて作っていたのを思い出します。

当時はまだ在宅ワークが「SOHO」と呼ばれている時代に、少しライティングの仕事をやっていたこともありました。1記事書くだけで結構な収入になったので、中学・高校の時には結構仕事を請けていました。

ただ、当時のライティングは「SEOキーワード」を沢山使えば検索順位が上がる時代だったので、意外とキーワードを多用することが難しかったのです。

「デザインができるだけでは生き残れない」という一言を見て

色々とネットの記事を読んでいくうちに、「Webはデザインができるだけでは生き残れない」という一言が突き刺さりました。実際にWebデザイナーを目指していた私からすると、結構衝撃的な言葉だったからです。

もともとHTMLを綺麗に書き上げることが好きだったこともあり、じゃあどうしたらいいかを考えたときに、「デザイン」「コーディング」「営業」「ディレクション」「プログラミング」を覚えようと決心しました。

そこで考えたのが「5年間は会社勤めでスキルを磨く」

システムエンジニア、コンテンツ企画・ディレクター、広告代理店に勤め、デザインとコーディングは独学でひたすら覚えました。

最後に勤めた広告代理店では、幸いにも自社商品の開発から商品LPのデザイン・コーディング、そしてコマース(ネットショップ)の知識も取り入れることができたので、かなり恵まれた環境で過ごすことができました。

そうして25歳で独立し、はじめてWordPressを触る

フリーランスとして正式に独立したのが2013年の3月。当時はクラウドソーシングが普及しはじめた頃だったのでライバルも少なく、実務未経験の私でも採用されることが多かったため、すんなり収入を増やすことができました。

最初の案件からからWordPressを使ったサイト制作という、まだWordPressを触ったことのない私からしたら結構無謀な案件。でも、実際に切羽詰まった状況で調べ上げてスキルを身につけるのが得意だったために、WordPressの使い方もすぐに把握することができました。

それは、かつてシステムエンジニアとして身につけたC言語が役に立ったからだと思っています。

制作会社勤めをしなかった理由

理由としては、まず「実務未経験」だったこと。デザイン会社は割と経験がないと入れなかったり、有名な専門学校を出ない限りは入りにくい傾向がありました。

そして次の理由は、企画・ディレクターをしていた際に分かった「仕事の分担」でした。デザイナーはデザインしかできない。コーダーがいて、ディレクターがいて、その指示に従ってデザインを作るだけ。コーディングするだけ。

つまり、仕事が分けられているからこそ、ほかのスキルが身につかないと思ったのです。もちろんデザイナーがコーディングまで仕上げる会社もあるとは思うのですが、敢えて制作会社に入らなかったのは、今思えば逆に良かったなと思っています。

Twitterで「デザインだけできればOK」という人がいた

デザインだけできればOK!HTMLは覚えなくてもいいんですよー!、なんてことはありません。私は真っ当から否定します。なぜなら、デザインだけできたとしても、クライアントの要望通りに応えられるとは限らないからです。

どんなデザインを上げたとしても、コーディングの知識を持っていないと再現できない部分だってあります。実際に私がデザインだけを教えた社員は、「このデザイン、コーディングするには結構時間がかかりそう」と思ったことが多々あったからです。

確かに、どんなに再現が難しいデザインでも、コーディングの技術が高い人なら再現できるでしょう。でも、案件の金額を考えたときに、果たして工数に見合った金額なのでしょうか。

デザイナーでも多少最低限のHTMLの知識は身につけておくべきだと、私は思っています。

コーディングスキルだけでも食べていけない現実

コーディングスキルがあったとしても、コーディングだけの案件は現在どんどん少なくなっています。なぜなら、企画から提案、デザイン、コーディング、さらにはクライアントが使いやすいようにCMSの構築まで求められるようになったからです。

もちろん、コーディングのみを外注することも会社によってはあると思いますが、「修正しやすいソースかどうか」を求められることがほとんど。自己流で作り上げたソースが、相手にとって修正しやすいものかどうかを考えなければいけません。

さらには会社によってコーディングのトンマナに合わせて作らなければいけないことも多く、自分が今まで身につけていたスキルを持ってしても、応用が効かないと厳しいのが現実。

じゃあ、どんなスキルを身につけたらいいの?

人によって得意・不得意が必ずあります。私自身にももちろんあります。でも、すべてのスキルを会得することによって、補うことができました。できないところは外注して作ってもらっています。

しかし、デザインは得意でもコーディングは苦手、という人もいるでしょうし、デザインができないコーダーもいると思います。本当なら、両方できるのがベストですが、そう簡単にすぐ身につけられるものでもありません。じゃあ、何のスキルを身につければいいの?という話になりますよね。

そもそもな話、フリーランスにとって一番重要なのは技術ではなく「仕事をとってこれるか」「いかにクライアントの要望に応えられるか」だと思っています。そのために必要なのは「営業力」「ディレクション力」「コミュニケーション力」です。

3つのスキルを身につけたら、後はパートナー探し

とにかく「仕事をとってこれるか」というところが重要です。そして、その案件に沿ったヒアリングをし、クライアントとうまくコミュニケーションを取る。

そうすることで、ある程度相手が作りたいものが見えてきます。ここから技術が必要になりますが、自分に合ったパートナー探しも重要です。デザインだけ、コーディングだけしかできない場合、いかに連携が取れるか、相性も絡んできますが、パートナーを見つけて分担することで、仕事も効率よく回るでしょう。

さいごに・・・

本来ならなんでも一人でこなしたほうが効率が良いですし、要望通りのデザインも、修正しやすいコーディングもできます。もちろんそれができる方はどんどん勉強していけば良いと思います。

でも、時間がなかったり、苦手な分野をひたすら覚えても非効率。ならばパートナーと組んでいくことも、一つの方法だと考えています。私も色々な人に外注を頼んだことがありますが、これが結構難しいんですよね・・・。

ただ、フリーランスにとって技術的なスキルを1つ身につけるだけでは生き残れないことを知って欲しいです。「仕事をとってくるスキル」がないと、何も始まりませんからね。


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