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ブランド戦略があなたのビジネスの未来を支える5つの理由

なぜブランド戦略を構築することが重要なのでしょうか。
もちろん、戦略がなくてもビジネスそのものは行えるでしょう。
しかしそれで、人々の記憶に残るのでしょうか?
また人々に愛着を感じてもらえるのでしょうか?

答えはNoです。
強力なブランドがなければ、長期的なビジネスは見込めず
勝算はありません。

「ブランドとはあなたがいないとき、他のひとがあなたについて話す内容、それである。」

アマゾン創業者 ジョフ・ベゾス

ブランディングは虚栄心や美意識のためだけではありません。
ビジネスのパラダイムが変化し、旧来のコミュニケーション・チャンネル(一方通行の宣伝広告)はかつてほど有効ではなく、人々の期待も変化し、その結果、企業と人々の間の壁が壊れつつあります。
透明性、信頼、つながりが長寿の秘訣であり、
ブランドなくして、これらを育むことは困難です。

ブランド戦略の構築が必要な5つの理由

ブランド構築には労力がかかりますが、現在も、そして将来も、多大な見返りがあります。プレミアム価格の設定からロイヤリティの育成まで、ブランドを持つことがあなたのビジネスに役立つ主な方法を紹介します。

1)差別化

言うまでもなく、世界中のほとんどの市場は厳しい競争に満ちています。
マーケティングもかつてないほど厳しくなっています。多くのメディアが存在するため、人々の目に触れ、人々の耳に届くことはますます難しくなっています。ブランド戦略は、そのような雑音を切り抜け、あなたが誰で、なぜ存在するのか、そしてそれを効果的に伝える方法を理解するための鍵となるものです。一貫して、一貫性のあるブランドを提示すればするほど、競合他社に差をつけることができるのです。

これは、規模や業種に関係なく言えることです。
BMWやコカ・コーラのような巨大企業が揺るぎないブランドを築きましたが、ブランディングは巨大企業だけのものではありません。
中小企業でもできるのです。

例えば、アメリカのSqirlはLAにある小さなカフェで、特製のジャムで有名です。「地元の食材を使った新鮮なジャム」というブランドの約束を守り、ユニークでおいしいフレーバーに重点をおくことで絶大な人気を得、国内外から多くのファンを獲得しています。

2)顧客との関係構築

この10年ほどの間に、マーケティングは大きな変化を遂げました。
広告による一方通行の会話から、相互作用、つながり、関係構築を重視するエンゲージメント・マーケティングに移行したのです。

ファンになってくれる人を見つけ、惹きつけるには、自社の信念や価値観を正確に反映した、強力で本物のブランド・アイデンティティが必要です。
このことは、人々が自分の価値観と一致するブランドを支持したいと思うようになり、これまで以上に重要な意味を持つようになりました。

アクセンチュアによる2018年「Global Consumer Pulse Research」レポートによると世界の消費者の63%が、自身の価値観や信念を反映している企業から製品やサービスを購入することを希望しています。

“世界の消費者の63%が、自身の価値観や信念を反映している企業から製品やサービスを購入することを希望”

アクセンチュア「Global Consumer Pulse Research」

強力なブランド戦略は、人々とのコミュニケーションのあり方を図示してくれます。透明性が高ければ高いほど、人々はあなたのブランドに引き付けられ、信頼してくれるようになります。
この信頼こそが、永続的な関係を築く鍵なのです。

3)プレミアム価格設定

なぜ、ナイキの靴やアップル製品に高いお金を出すのでしょうか?
それは、単にカッコイイからというだけではありません。
それは、広告からパッケージまで、プレミアムなブランド体験を作り上げているからです。

ナイキのスニーカーを履けば、アスリートになったような気分になります。アップルのタブレットを手に取れば、クリエイターになった気分になれます。これらのブランドは、ブランド体験がDNAの一部となるような強いブランド体験を作り上げているのです。

その結果、人々はナイキやアップルをその業界の"ゴールドスタンダード"と認識し、それに見合ったプレミアム価格を設定することができるのです。

強力なブランド戦略があれば、あらゆるタッチポイントでブランドによる保証や安心感を体現できプレミアム価格を支払う価値を感じて頂ける、ブランド体験を作り出すことができます。

例えば、ミニマリストのスニーカーブランドであるコモンプロジェクツの靴には、高額なプレミアム価格ですが、顧客は後を絶ちません。

なぜかと言われれば、それを裏付ける強力なブランド・アイデンティティを構築し、シンプルさ、デザイン、品質へのこだわりを、ウェブサイトに至るまで、すべてにおいて体現できているからです。

4)人材採用

あなたの製品やサービスを使用、購入くださる顧客とつながることは、ビジネスの成功において重要な要素ですが、他にも成功を大きく左右するものがあります。それは一緒に働くチームです。ブランドはそれ単独では存在せず、働く人々によって形成される、生きている存在そのものでもあります。

もし、あなたの会社の文化や職場に問題があり、改善されないなら、あなたのブランドは長続きは難しいでしょう。

それはなぜなのか?

まず第一に、コミュニティを形成する上で、信頼性と透明性が不可欠だからです。

調査対象の65%の人が、従業員を大切にするブランドに惹かれる

アクセンチュア「Global Consumer Pulse Research」

もし、あなたが自分の信念を実践していないなら、あなたのブランドは痛いほど公に引きずり回されることになるでしょう。
第二に、人材を惹きつけ、維持することができなくなり、長期的には損害を被ることになります。
強力なブランド戦略によって、企業の目的、ビジョン、使命、価値観、つまり、人々を結びつけ、従事させるための基本原則を明確に打ち出すことができます。

今、あなたのチームは幸せで、満足していますか?
彼らは、あなたの会社がなぜ存在し、どのように貢献しているのかを知っていますか?仕事に充実感を感じていますか?

もし、答えが「いいえ」なら、ブランド戦略を見直す時期が来ています。

注:カルチャーマーケティングは、あなたのブランドストーリーを伝え、潜在的な人材を惹きつけるための素晴らしい方法です。

例えば、Dropboxは、人材採用ブランディングに特に長けており、クリエイティブで包括的、そして働き甲斐のあるブランドとして確立しています。

5)意思決定

ブランドを重視していない企業は難しい課題に直面した場合、長期的なブランディングを優先とした正しい選択を行うことは難しいでしょう。
そのため、多くのブランドは、問題が起きたときに過剰に反応したり、衝動的な決断をしたりして、不利益を被ることがよくあります。

不景気、新商品発売の失敗、社内の摩擦など、ブランドには常にストレスや緊張がつきまといますが、ブランド戦略があれば、これらの困難を効果的に乗りこえることができます。
ブランドの存在意義、目指すもの、信じるものを明確に理解することで、日々の小さな決断、大きな決断においても、揺るがない北極星を手に入れることができるのです。

その新しいブログはブランドらしいか?あのベンダーとコラボレーションするべきか?将来に向けてどう有利な活動をすべきか?
それらの課題は、ブランド戦略を文書化することで、常に正しい方向へ対処することができます。
例えば、メタコラムではブランドとして困難に直面したとき、コアバリューである行動指針、5つの柱に照らし合わせ、考え行動します。

メタコラム行動指針(5つの柱)

この原則は、私たちの戦略のあらゆる側面に影響を与え、どのような企業と取引を行い、どのような取引を行わないか、どのようなプロジェクトを立ち上げるかにまで及んでいます。

ブランド戦略の構築方法

ブランド構築は一夜にしてならず、常に進化し続けるプロセスです。
もし、あなたがブランド戦略を見直し、ブランドストーリーをより効果的に伝える準備ができているなら、次のステップを試してみてください。

1.ブランド・ハートを特定する。

すべてのブランドは、一連の基本原則に基づいて構築されています。
あなたのブランドの目的、ビジョン、ミッション、価値観を明らかにしてください。弊社無料提供のブランド戦略ツールキットをご活用ください。
(※ブランド戦略ツールキットが必要な方は弊社のお問い合わせページより資料請求をお願いいたします。https://meta-column.co.jp/communication/

2.ブランド戦略を完成させる。

ブランド戦略は、あなたの価値観や目標などを明確にすることで、
戦略の土台となる強固な基盤を与えてくれます。
ブランド戦略をまだ策定していない方は、ブランド戦略ツールキットを
ご覧ください。

3.コンテンツ戦略見直し

コンテンツ戦略は、厳密にはブランド戦略の一部です。しかし、多くのブランドが、ブランド戦略から切り離されたコンテンツ戦略で動いています。コンテンツ戦略に何を盛り込み、どのように文書化するかについても、ブランド戦略ツールキットをご参照ください。

4.ビジュアル・アイデンティティを作成する。

ブランドを反映したビジュアル・アイデンティティは、コミュニケーションのためのツールです。便利なチェックリストが掲載されているブランド戦略ツールキットを使って、包括的なアイデンティティをデザインしましょう。
リブランディングが必要な場合は、リブランディングを行うべきかどうかを判断する方法を後日紹介します。

5.ブランドメッセージに磨きをかける。

力強いブランドストーリーを語るには、一貫したメッセージが必要です。
キャッチフレーズ、バリュープロップ、メッセージングの柱が一致していることを確認しましょう。
当社のブランド戦略ツールキットに「メッセージフレームワーク」がありますのでご参考にしてください。

6.大切な物語を伝える

顧客は、興味、欲望、恐れ、そして感情を持った人たちです。問題を解決するためであれ、生活を豊かにするためであれ、感情を引き出すようなブランド体験の創造に力を注ぎましょう。ブランドストーリーを伝える方法については後日紹介します。

もちろん、ゼロからブランドを構築するのは大変なことで、特に専門外の方やリソースがあまりない事業者の場合はなおさらです。
そのような場合、私たちメタコラムは、いつでもご相談に応じます。
あなたのブランドの成功をお手伝いしたいと考えています。