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⑫三男の卒業式(2023年3月)
三男(当時小6)の卒業式がやってきた。
卒業するということは次の中学校の進学がある。
中学校に行くにあたり、事前に制服や体操着などのサイズ合わせがあるのだが、三男は絶賛不登校中だった。
不登校の生徒に対しても別日でサイズ合わせの日があったのだが、父子家庭が始まって間もない時期でというのは言い訳で、私はそのような学校関係の手続きをするのが苦手だったので結局それをしていなかった。
サイズ合わせをしてなくても、兄が二人いるのだから「そのおさがりの制服を着ればよいのではないか」と思うが、よりによって三男が入学する時は中学校の何十周年記念で制服が一新される年だった。
「ああ、またお金がかかる」と思ってはいたが、制服を用意しないと中学校にも行きづらいし、小学校の卒業式で着る服もない。
そして本人は「小学6年生の時は学校には行ってなかったが、中学生になれば行く」ようなことを言っていて、これで制服が用意出来なければ「また行かなくなる」と思い、中学校に問い合わせをして直接制服を注文する洋服屋さんに行くことになった。
その洋服屋さんでは女将さんに「子供が学校に行ってないからって、別日のサイズ合わせもせず、卒業式ギリギリになって店に来るなんて親が悪い!」としっかり怒られ「ごもっとも」と私も思って話を聞いていた。
しかし、その後は親身になって世話をしてくれて「この時期じゃ制服は間に合わないけど、ほぼ新しい制服と同じものを貸してあげるから、これ着て卒業式に出な」とブレザー一式を貸してくれた。
三男はそのお借りしたブレザーを来て無事に卒業式を終えることが出来た。
卒業式で正装している三男を見て「ああ、ちゃんとした格好で卒業式に参加させることが出来て良かった」と彼の成長っぷりに感動するのではなく、正装して卒業式に参加させることの出来た安堵感と洋服屋さんの女将さんの心遣いにウルっと来ていた。(なんて親だ!)
そして三男は中学校に初日は登校したが、2日目からは見事に学校へは行かなくなった。
やっぱり勉強はしたくないとのことだった。
せっかく制服買ったのに…、まあ今後行きたくなるかも知れないしね…。
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