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自分キャッチコピーのワークショップの原型は、きっとこれ。

すこし前になりますが、わたしの地元の新聞社さんでエッセイを書く機会をいただいたことがあります。その記事がこちら。


最初のワークショップはたしか30ちょっと過ぎたころ。

ウラハラ藝大という裏原宿にあったアトリエで行ったのが、たしか最初のワークショップです。

たしか、もうウラハラ藝大はなくなってしまいましたが、検索したら残っていました。なつかしいです。

このワークショップは一般向けのワークショップで「画に言葉をつける」というものでした。スナップのような簡単な写真に、どんどん思いついた言葉を書いて、発表し掲出するというものでした。

ルールはひとつだけ。画の世界を広げること。

これはコピーライターという仕事の原点でもあります。画の説明なら、なくてもよくて。そうじゃない、もっとハッとするような、その言葉がある世界の方が好きだと思えるような言葉です。

なかなかの力作。

このときは確か、どんどん直したり添削をしたりしていました。別の人の文字なのに、くっつけたり。笑 クリエイティブディレクターみたいなやりかたっぽいですね。

教材にした写真はいくつかあって、こっちの写真のための言葉なのに、あっちの写真の方がいいね、みたいな。なかなか楽しかったです。

で、最後に気に入った写真ひとつに、自分のお気に入りの言葉を書き込む。写真は絵葉書サイズになっていて、ここからがおもしろいのです。

みなさんの考えてくださった言葉には、実は下の句があります。それは、「暑中お見舞い申し上げます」です、とお伝えするのです。

これで立派な夏のご挨拶ハガキが仕上がる、というもの。

なかなか盛り上がりました。切手を貼れば、帰りがけにポストに投函できる、とってもその人らしい夏のご挨拶です。

参加者はほんとうに数名でした。でも、とっても盛り上がったのです。

言葉って楽しいものだと私はずっと思っていて。そこにはあーでもないこーでもないと、考える時間も紐付いています。基本的にコピーはひとりで書くものですし、クライアントのGOがいるそれなりに大変な仕事ですが、そんなしがらみのないワークショップは思いっきり楽しんでいいはず。そんな発想から、数回ほどワークショップを行った記憶があります。

あの時参加していました!

ずいぶん経って、こんな風にお声がけいただいたこともあるのです。私にとっては参加者のうちのひとりですが、参加者は忘れるはずがないですよね。覚えて無くてごめんなさい!と内心慌てながら、ひょんなところで再会できたことを楽しんだりしました。

言葉って楽しい。言葉を考えるってたのしい。

今もその気持ちはひとつも変わらず、ワークショップをしています。この自分キャッチコピー書き込み式ブックも、その気持ちをそのまま一冊のテキストにしたものです。


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