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書籍『子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法 』

今読んでるこちらの本、とても良いです。
子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法 | 篠原 信 |本 | 通販 | Amazon

著者の篠原信さんは、Xのアカウントをフォローしていたのですが、本をいくつか出されていることに気づき、タイトルに魅かれて読んでみることにしました。
shinshinohara (@ShinShinohara) / X

タイトル通りの内容で、もう18歳、来月19歳になる浪人中の息子に関して、「いつになったらやる気スイッチ入るんだろう・・・」、「どう関わればいいんだろう・・・」といまだに悩む私へのアンサー本でした。

そんなに奇をてらったことを書いてあるわけではなく、言っていることはとても正攻法で、当たり前のことかもしれません。が、ものすごく共感し、納得できました(そして、わかっててもなかなかできないやつです)

はじめにの以下の言葉に、まずハッとしました。

私は「勉強」は嫌いですが、「学ぶ」のは大好きです。
(略)
勉強は、「勉めて強いる」と書きます。中国の人によると、嫌いなことを無理して取り組む意味になるそうです。イヤイヤ取り組むことは気乗りしないし頭も働かないしで、ちっとも頭に残りません。
(略)
人間は「できない」を「できる」に変えること、「知らない」を「知る」に変えること、つまり「学ぶ」ことが大好きです。しかし他人から「正解」を教えられると、つまらなくなります。パズルを自分で楽しみたいのに「そのピースはここだよ」と全部教えられたらつまらないのと同じです。人間は自分の力で「できない」「知らない」を「できる」「知る」に変えたいのです。

最近息子が予備校をさぼり、自宅でもまったく勉強していないことが判明し、かなり絶望感を感じ、もっと管理しないとダメなんじゃないかと思ったのですが(スマホの利用制限とか、お小遣いを成績によって変えるとか)、やっぱりそれは違うなと思えました。

勉強の仕方について、やり方がわからないのかと思い、息子が中学生の頃から色々言ってきて、せっかく教えてるのになんでやらないんだろうと思っていましたが、言われたことだからやりたくなくなる心理ですね。。。言われてみれば納得。

ただ、何も言わないと、勉強しない状況が続くだけになってしまうと困るのですが、篠原先生はこの本の中で、子供のやる気を起こさせるアプローチをたくさん紹介しています。

例えば机上の勉強だけでなく、現実の体験、経験をさせること。その中で親が不思議がったり、驚いたり、感動することを、子どもに伝えて、一緒に不思議がること。それにより、好奇心が育ち、不思議に思ったことが学ぶことで理解できた時に面白くなり、学習が面白く、好きになるということ。

私も子供たちが小さい頃心がけて、色んなところに連れて行ったりしていたことですが、改めて考えると、中高生の今でも大切なことだと感じます。

今は子供たちを連れてどこかに面白い体験をする機会はそんなに頻繁に取れないですが、そんな特別なことをしなくても、自分が見たこと、聞いたことを、子どもたちに話したり、子どもたちが話してくれることを、聞いて反応することでもいいのかなと思います。体験は例えば家庭の中でも料理や掃除をする中で得られることもあるし、テレビやラジオで見聞きしたことを話題にしてもいいし。そういうコミュニケーションの機会は大事ですね。

あとは、子どもは頼りにされるのが大好きということ。自分が役に立っている、という達成感がとても強いから、積極性がはぐくまれ、その積極性が、学習にも生かされるということ。

子どもにご飯を作ることや買い物をお願いしたりすると、面倒がられるかなーと思いきや、意外と喜んでやってくれることがあります(やってくれないこともあるけど)。買い物一つとっても、娘だと「どこそこのスーパーだといくらで安いからそこで買った」とか、自分なりに考えて、実行して、結果を出すことで喜ばれて、という過程を結構楽しんでいるように見えます。そうして子どもたちに任せてやってもらうことは、自分が楽になるだけでなく、子どもの自己効力感、自信をはぐくむことになり、それがベースになってまた別のことにも頑張ることに繋がるんだなと思いました。

息子については、私の観察が足りてないようにも感じました。息子なりの好きなこと、得意なことは控えめながら発信していることがあるので、そこにもっとフォーカスして、引き出していきたいなと思います。

この本では他にも、

「言葉で動かそうとするのではなく、意欲で動かす」
「言葉よりも親が自分をどう思っているか、その態度、その姿勢が子供に伝わる」
「勉強する子になってほしいのなら、勉強する時間を一緒に過ごすこと」「子どもは不思議と、〇〇歳になったらこれを守れるようになろうね、というのを1年くらいかけて告げられると、それを守ります」
「子どもに少しずつ負けてやる。これもまた、学ぶ意欲を刺激する一つの方法です」
「できるようになることを信じる人がそばにいると、期待にこたえたいので逃げたくなります。」

などなど、ハイライトした箇所がたくさん。Q&A式になっているのですが、どのアンサーも納得です。

とてもおすすめの本です。

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