最初で最後のメッセージをあなたに

いつまでも抱いていたい
あの頃の声
ずっと振り向いてほしい
あの頃の微笑みで

今だって自分のこと見てほしい
今からだって奪り去りたい

偽りのない自分の正しさが
嘘つきでいる時間を苦しめ
憧れという過去へ去っていく

伝えることの難しさを知ったのは
あのとき自分の未熟さを知ったから

今なら少しだけだけど
分かり合える気がする

今少しだけでも声が聞けたなら
きっとまたあの頃に戻れるのに
一度声を聞いたら憧れじゃなくなりそうで

あなたが振り向いてくれる様に
最後の言葉を探す日々は
あの頃よりも大人になった温もりで
笑顔でありがとうって言えるんだよって
幸せになったあなたに見てほしい
どれだけあなたを愛そうとしていたのか
ほんとの気持ち伝えたいから

どうして思い出してしまったんだろ
さよならを言うだけでいいのに
あの頃の想い出を綴ってしまう

結ばれなかった恋なんて
映画のような終わり方で
必然の結末を最大限に美しくしたかったから

描けなかった春の景色に
この場所から卒業して
結ばれなかった恋模様に
最初で最後のメッセージを贈る

ありがとう
特別な人になれなかったけど
ありがとう
自分勝手な後悔でクタクタです
どうかしあわせでいてください
さようなら
あの頃の思い出
さようなら
わたしの恋人

根気負けするくらい
愛を捧ぐことができない
人に優しく寄り添えない
冷たかった自分にも
さようならをしたかった

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