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これからモノノ怪-唐傘-を観る人が知っておくべきこと




劇場版モノノ怪-唐傘-を今から映画を見る方へ必要最低限の予備知識ネタバレなしで紹介したいと思います。


モノノ怪というのは全てのカットが隠された意味を持ち、それらが考える暇を与えず怒涛に押し寄せる、とにかく情報量の多い作品です。

必死に食らいつきながら理解していくことになるので、事前に公開されている情報は先に知っておいたほうが確実にスムーズなのです。


映画において普段は予習しない派の人もぜひ読んで欲しいと思っています。




モノノ怪の仕組み



今回の映画はTVアニメを観ていなくても楽しめるように作ったそうです。

初見で鑑賞しても楽しめますが、最低限の仕組みは理解しておいた方が楽しめるかと思いますので、簡単に紹介します。

TVシリーズ履修済みの方は読み飛ばしちゃってOKです!


「モノノ怪」とは




今作品では、「モノノ怪」と呼ばれるこの世ならざる化け物が現れます。

モノノ怪というのは、激しい情念や恨みといった、誰かの強い想いによって生まれるのです。

単にモノノ怪を退治するのではなく、「誰のどんな想いか」を追求していくのが今作品の醍醐味です。


形・真・理とは



退魔の剣


モノノ怪を斬るために現れる主人公である薬売りですが、そのための武器である「退魔の剣」を抜くのには条件があります。
それはモノノ怪の「形」「真」「理」の三つを明らかにすること。

・形(かたち)
モノノ怪の名前。今回はタイトルにある通り唐傘ですね。

・真(まこと)
事の発端となる事件。毎回過去に起こった事件が存在し、その真実を明かすことで真を得ます。

・理(ことわり)
モノノ怪を成した人物の強い想いや恨みなどの感情。


主人公の薬売りさんが事件の情報を集めて真相を突き止め、
形・真・理の三つを得る→退魔の剣を抜きモノノ怪を斬る
というセオリーさえ覚えていれば難しく考えなくて大丈夫です。


【おまけ】薬売りの持つアイテム



主人公の薬売りが持つモノノ怪退治用のアイテムを簡単に紹介しましょう。

・天秤

モノノ怪が現れるとその方向に傾き、居場所を知らせます。

・御札

モノノ怪の侵入を防ぐために使います。
モノノ怪が近づくと赤くなる性質から、モノノ怪が発生しているかを確認するために使うこともあります。

・退魔の剣

薬売りが持つ武器であり、唯一モノノ怪を斬ることができる。
形・真・理を得るとカチン!と音を鳴らす。
三つ集まることで抜けるようになり、剣を抜くと薬売りは神儀に変身する。

神儀


登場人物




登場人物の相関図がこちら。
なんとなく目を通しておくといいかもしれません。

とはいえ今作では活躍しなかった人も多いので、重要な部分だけピックアップしましょう。


今回の重要人物

こんな感じでどうでしょう。
この人たちの名前くらいは覚えておくべきだと思います。


大奥の役職



今作は大奥を舞台としたお仕事もので、役職名が多く出てきます

まぁ誰が偉いかなんてのは周りの態度を見ていればわかりますし、絶対に覚えていけ!というわけではないのですが。


この表が役職の序列としてわかりやすいですね。

特にお仕事内容まで覚える必要はないと感じたのですが、各キャラとその役職はリンクさせておくと見やすいかなと思いました。

情報が多くても混乱してしまうと思い本記事では紹介しませんが、気になった方は各役職の説明も載っていますので公式Xを見てみるといいでしょう。


女中たちの顔



モノノ怪という作品は、比喩的な描写が多い作品で、モチーフが何の描写であるかを読み解くのが楽しい作品となっています。

基本的には正解が公式から提示されることは少ないのですが、ひとつ明言されてるものがあるので見ていきましょう。


女中たちの顔に度々現れるこのぐるぐる模様
「大奥に染まった」ことを表現しています。

そのため、初めて大奥にやってきた新人のアサとカメにはこの模様が発現していない点にも注目していくとよいでしょう。

また、色によって感情が表現されるため、感情が移り変わる様子を楽しむことができます。
よく見ているとここに記された以外の色も…?


これを知っているだけでかなり解釈の視点が増えると思います。

このような表現が多く出てきますので、度々出てくる表現が何を表しているものなのかを考えながら観てほしいです。





とりあえず紹介したいのはこのくらいでしょうか。

私は予備知識を大量に入れて臨んだのですが、結果的に大正解だったと思いまして。まだ観ていない人の「理解」の手助けをしたくて記事を書いてしまいました。

こう書くと難しい作品だと思われてしまうかもしれませんが、今作はTVシリーズからアップグレードしたアクションと緻密で絢爛な映像美にぶん殴られる作品なので、ぼけーっと観ていても満足度を得られると思います。


アート作品と呼べるほど彩美に定評がある作品なので、ここまで劇場で観たほうがいい作品もそうないだろうと思います。


ぜひ劇場に足を運び、モノノ怪の世界観を堪能してほしいです!



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