〖詩〗#9

みなさま、こんにちは。
少しずつ秋が近づいて来てますね。

今回は友人からお預かりしているネコちゃんで詩作してみました。

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『猫』

今日から厄介になるチビと申す
歳は…はて、いくつになるかの？
まぁ、そこそこ長く生きておる

ちゅーるが好物なんじゃが
おっ、テーブルの上にある
よしよし

それから
ごはんは白い袋のが、ええのぉ
青い袋のは、ちぃーと口にあわん

ん？お主、聞いておらんのか？

ピンポーン

な、なにやつ
やつもこの家の住人か？
手なんか握りおって

しかし、お主の家は騒がしい
さっきから何の音じゃ？

ほほぉ、恋のうたか

「あなたには分からないわよねぇ、ネコちゃん」

見くびるでないぞ
歳をとっても
仄かな想いってもんはあるんらぁ

あっ、世話になる身で
生意気を申した
すまん、すまん
ふたりとも、よろしく頼むぞ

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『猫#2』

ピンポーン

おかえりなさい

ん？どうしたの、あなた、急に手なんか握って

今日って、結婚記念日だったかしら



ほら、ネコちゃんが見てる
わたし達しばらくお友達のネコちゃんと一緒よ

うふふ

こうして互いの手を握りあうなんて、長いことしてなかったわね



あっ、ベン・ロンクル・ソウルが流れてる

タブレットつけっぱなしだった

I've got you under my skin…

「オレは君に首ったけなんだよ…」

あら、ネコちゃんも聴いてる？

あなたには分からないわよねぇ、ネコちゃん

わたし、この曲聴くと思い出すの

苦しそうな、不安そうな顔をしたあなたが

意を決したみたいに

まっすぐわたしの目を見て

両手でわたしの手を包んで

プロポーズしてくれた時のこと

…Don't you know, little fool

You never can win

Use your mentality

Wake up to reality…

「…わからないのか、お馬鹿さんが

おまえに勝ち目ないって

アタマつかえよ

目を覚まして現実的になれ…」

そう、この部分

わたしが当時、思っていたこと

だって、あなたは本当に眩しくて

わたしはどうしたらいいのか、途方に暮れてた


それが

あぁ、こうしてあなたの隣りに並んでい
るなんて

今日は何かあったの？

秋の夜長

ゆっくりおしゃべりしましょ

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最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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