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2022の秋、東大寺へ

旅行二日目、観光2件目。
お昼手前ごろ東大寺へ到着。なんと小学生の修学旅行ぶりです。

恐怖の鹿せんべい

せんべいを買った直後売店の方に『走って』と言われた。
売店の周りで鹿がスタンバっているのは分かっていた。
スーパーで値引きシール待ってるお客様みたいに、目を光らせている。

買った途端に回りを囲まれた。
ちんたらしてるとジーパンをはみはみ噛んでくるじゃあないか。
ジャケットのポケットに顔をうずめる鹿もいる。
しまいにゃ体の大きな雄鹿に頭突きされる始末だ。

おかげさまで服が泥だらけになりました。
こんなだから写真を撮る余裕もなかった。
雨はやめたほうがいい、いや晴れていても油断ならない。

鹿せんべいラスト1枚与えた鹿ちゃん、まだ欲しがる様子に『もう無いよ』とお伝えすると悲しい鳴き声をあげてました。ごめんな。

南大門

学校の歴史の授業で東大寺、中でも大仏殿と南大門について学ぶ機会も多いでしょう。
南大門におわす仁王様は教科書で見るであろう有名な仏師、運慶や快慶が制作に携わっております。とにかく大きい。

警備を怠らない仁王様とくつろぐ鹿

巨大な門や仁王様のインパクトに圧されて空気が薄くなりがちだが裏手に居る狛犬にも注目。

石造タイプの狛犬ではどうやら最古らしいです。推定1196年作。
宋から取り寄せた石らしく制作した職人さんも宋の方々のようです。
こちらの狛犬は両方とも口を開いており、阿吽の形式ではございませんでした。
中国でもお城や宗教建築に獅子像が配置されることはあるのでそれに倣っているのかと。(そもそもこの時代において日本で狛犬の形式がかたまっていないかもしれないです)
なのでこちらは狛犬像ではなく獅子像と呼ぶ方が正しいかも。

東大寺ミュージアム

戒壇堂が工事のため仏像がこちらのミュージアムに一時的にお引越しされてるそうです。そのため早速ミュージアムへ。

写真は不可なので何も掲載できないのは悪しからず。
東大寺公式HPに写真がございますのでよければそちらをご覧いただきたい。

上記四天王以外にも仏像や仏教に関するアイテムが並んでいました。
言葉でうまく形容できないくらいすごかったです。大仏殿とセットの拝観料を見たときこんだけでいいの?と思うくらい。
東大寺ミュージアムだけでも満足感が大いに得られました。

大仏殿

本尊を安置する大仏殿は世界最大級の木造建造物
国内外問わず団体さんが非常に多い。

参道

大仏殿に至るまでの石畳も広い長い。
中央から側面へ順番に、インド・中国・朝鮮・日本産の石らしく、仏教伝来のルートをあらわしているそうです。

入口手前の八角燈籠も精巧で非常に良かったです。
是非現物をご確認ください。

東方projectの元ネタ

そうです。今回は星蓮船の聖地巡礼の旅であり、東大寺は聖白蓮のスペカでかかわってきますね。

魔法『紫雲のオーメン』
難易度で名称が変わるのでひとまずノーマルのみ記載。
国宝信貴山縁起絵巻で、修行に出たっきりの弟を探しに旅に出るおばあさん(尼公)のお話があります。それが白蓮の元ネタです。

東大寺で弟の再会を祈りそこで一休みしていたところ霊夢(博麗じゃないよ)を見る尼公。
仏が弟の居場所を示し、いざ目を覚ますとその方角にある山に紫色の雲がたなびいていた。というお話です。

現代の感覚では考えられないですけど、大仏殿で横になってるんですよね尼公。当時はよく見る光景だったのでしょうか。ある種風俗の資料足りえますよね。
実はその絵巻に描かれた大仏殿、どうやら焼失前のデザインらしく芸術分野以外にも歴史的な価値も大きいそうです。

ゲームはへたっぴゆえ、イージーシューターだったのですが、ラストスペルを耐えて、初めて東方シリーズをクリアした時の感動はひとしおでした。
チャレンジ精神とは縁のない人生でしたので達成感を味わう気持ちよさを体験でき、本当に良い思い出です。

ご本尊

真正面は恐れ多いので斜めより。

大仏様、正式名称毘盧遮那仏、アングルでなんとなく大きさは伝わるのではなかろうか。
両サイドの観音様菩薩様四天王(※)含め、とにかく大きい
※持国天と増長天は全体像はなく頭部のみ残されてました。

東大寺は何度か兵火にあい、残りの四天王は復元に至れなかった様子です。

またまたローアングル。広目天様。

大きいと畏敬の念が沸いてしまうのは生物学的な何かがあるでしょうか。
日本だと山や巨石巨木をご神体とする文化がありますし。

いやぁ、東大寺すごすぎるな。
小学生の頃修学旅行で行ったけど感動した記憶はないんだよな。
この後法隆寺に向かうのですがそこにいた中学生と思しき修学旅行生たちも全く関心示してなかったな…
子供のうちはそんなものなのだろうか?

二月堂

少し高台になり見晴らしが良いと聞き二月堂へ。

雨のもやのおかげで遠近感が伝わりやすいですね。
それにしても工事の什器の色が目立っちゃってますね。
下を見るとここにも鹿!

手向山八幡宮

お寺の中になぜ八幡様(神社)が?
と思うひともいらっしゃると思います。

どうやら東大寺大仏の建立の際に守護神をお迎えし、以降は東大寺鎮守に努められているそうです。

写真を撮るのに夢中で右手の鹿に気づけなかった。
鹿の存在に気づき声をあげてしまった。なので鹿もこちらの様子をうかがっている。
そして、奥には校倉造の倉庫が。

当然本殿へお参りに。

ここで狛犬好きには嬉しい案件が。
一般的には鳥居の脇、つまり聖域の一番外側で守っているパターンが多いのですが、こちらは沢山狛犬がいらっしゃり、本殿内でもお仕事をされてました。珍しいものが見られた!

そういえばこちらの神社も兵火にあい再建をされているそうです。
当時の人たちの頑張りのおかげで社寺仏閣を巡らせていただいてると思うと、ありがたい限りですね。
寺の場合明治の廃仏毀釈もありますから神社以上に維持や再建に苦労したところも多いことでしょう。

東大寺の観光はここまで。
当初の予定ルートを少し削り次は法隆寺へ。

春日大社 ← 東大寺 → 法隆寺


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