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📕人生後半の戦略書①

開運アーティストルノアールちゃんさんのyoutubeで紹介されていた本を気になって読んだところ、今の自分に必要な内容だった。

アーサー・C・ブルックス著

これまで目の前の課題に取り組み、どうしたら克服できるかを考えながら夢中で仕事にあたってきた。
そこで出て来る仕事上の課題。
仕事を通じて浮き彫りになる自分自身の課題。弱み。
健康に関する問題。
家族。
仕事の時間と家族の時間、趣味の時間。
時に人間関係。

それでもなんとか自分なりに、そして、周りの方達に助けられながら乗り越え、仕事に関しては
成功や達成感を得られるようになった。

しかし、その仕事。
これが解決したら次の仕事。
そして、同時進行で進めていく仕事が常にあり、
波のように押し寄せて来る。
束の間の達成感。
満たされてもその感情は長続きしなくなっていた。

いつまで続ける?
定年退職まで頑張る?
自分の魂は喜んでいるの?

そんなことをよく考えるようになった。

そんな矢先の「 人生後半の戦略書」
構成は次の通り。
第一章 キャリアの下降と向き合う
第二章 第2の曲線を知る
第三章 成功依存症から抜け出す
第四章 欲や執着を削る
第五章 死の現実を見つめる
第六章 ポプラの森を育てる
第七章 林住期に入る
第八章 弱さを強さに変える
第九章 引き潮に糸を垂らす

第一章

ホルン奏者であった筆者は毎日何時間も練習していた。「継続は力なり」と早い時期に学び、「やばやるほど上達する」という方程式を信じて練習を重ねていた。しかし、25歳頃から腕が落ちてきたことを実感して音楽家としての進路を断念することにする。筆者自身の体験や他の方の例も紹介している。

仕事に対する速度、頭の回転も落ちすぐ気が散るようになる。
能力が落ちることにより、必要とされなくなる苦しみを味わう。

私たちの選択としては
①やがて落ち込むという事実を否定し落ち込みに抵抗する。
②あきらめて落ち込みに屈する。
③現在のあなたを作った仕事は続けても、未来はないことを受け入れる。

この3つ。③には新しい強みとスキルを身につけることが必要。③に選択した人は明るい未来が待っているとのこと。
つまり、今の状況を受け入れて、やり方を新ためて考えていく必要がある。

そして、第二章。

「人には2種類の知能が備わっているものの、各知能がピークを迎える時期は異なる。」
結晶性知能は流動性に比べてピークは後ろの方に来るので、加齢による強みを発揮することは可能。その際たる例が教師。話術と大量に蓄積された情報を説明する才能が求められる職業という。
第一の曲線は下降していくものと認めよう。
50代、60 代、70代に大きな幸福感と満足感を抱いている人たちは
例外なく第二の曲線に飛び移った人。
そして、音楽の父「バッハ」の例が紹介される。
バッハは20人の子どもを授かり、(成人されたのは10人)大家族に囲まれながら音楽活動を行い、王族からもひっぱりだこだった。しかし、名声と栄光は長くは続かず、バッハのキャリアは役に立たないものになった。そのあたりから、バッハは才能溢れる息子に外への仕事を任せて教師へと転向することなる。人生最後の10年間は、「フーガの技法」の制作に時間を費やし、家族との時間を大切にしながら生涯を終えたことが書かれている。比較してダーウィンの人生も紹介している。

第二章まできたところで、すでに生き方を考えさせられる。
自分自身
出来なくなってきたことが増えた。声がしっかり聞こえないことがある。文字が見えづらくて資料作成のスピード落ちる。
パソコンの入力も遅く、何度も確認することもある。
日付を間違えたり、思い込みも増えてきた。
朝、身体がかたい。ゆっくり動かしながら活動に入らないと。
などなど
あげたらキリがない。

まずは現状を受け入れること。
そして、今の状況をどういうスキルで乗り越えることができるかを
あらためて考えてみよう。
自分の培ってきた情報や経験が役に立っている、または、立つだろうことを信じて。

1番大切なことは幸せな気分でいること。

端折ってまとめたが、この本は何度も読み返すことになるだろう。




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