話を深くする2つのコツ
前回のつづき
では、バイアスを意識的になり話す前に立ち止まったら、その後どうすればいいのでしょうか。
後輩がこう言いました。
「先輩、昨日テレビで見たんですけど、年収をあげるには英語と会計の知識が重要みたいです。どう勉強していったらいいでしょうかね?」
これを聞いた先輩は「今の仕事にどちらも使わないよね?」というふうに思い、話が浅く感じてしまう部分が大きくありました。
では、その後輩がこのように話したらどうでしょう。
「でも、ほんとうにそうなのかなと思って調べてみると、年収を上げるために英語を勉強するなんて無駄だ、っていう人もいたんですよね、なんでこんなに言うことが違うんですかね。」
とか
「テレビで英語学習をすれば年収が上がるといってましたけど、語学学習アプリの調査で、世界で一番語学学習に時間をかけているのって、日本人らしいですよ。これって英語教育ビジネスのマーケティング用のトークですよね。」
と言えばどうでしょうか?
もう少し話を聞きたいなと思いませんか?
ポイントは2つ
①自分の意見と真逆の意見も調べる
②統計データを調べる
確証バイアスは、自分に都合がいい情報ばかり集め、都合の悪い情報は無意識にスルーしてしまうことでした。
つまり、確証バイアスに意識的になり、あえて自分に都合の悪い情報にあたることで思考を掘り下げ、話を深くすることが出来るのです。
ここでは、「英語と会計を勉強すれば年収が上がる」ことに対して
「英語と会計を勉強したからと言って年収があがらない」という意見を探しました。
すると、「住む場所を変えた方が年収が上がる」など別の意見に出会うかもしれません。
また②は数字という根拠を持ち出すことが大切になります。
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