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院試の悲劇

院試休み中ほとんど勉強しなかった俺は、案の定ギリギリ(3日前)になって重い腰を上げ、勉強し始めた

過去問でまあ6割ぐらいは取れるところまで、頑張った(えらいぞ俺)

「前日は十分寝るのが鉄則」

と思い26時に横になったが、試験に落ちた時のことを考え始めると寝られるわけがなかった
20分も経たずにベッドから出て、コーヒーを淹れ、机に向かった

6時半には眠気覚ましの朝風呂に入り、お気に入りの服に着替え、試験開始2時間前に家を出発した
余裕の一番乗りで試験会場に着いた

ちらっと試験場の張り紙に「受験票の持参」の文字が見えたが、そんなものは誰からも受け取っていない
かなり多くの研究室があるから、必要なところもあるんだろうとスルーした

いや、スルーしてしまった

20分ぐらい経った後、研究室の同期が見慣れないスーツ姿で現れた

「ん?スーツ??」

なぜスーツかと聞くと、午後の口頭試問はスーツで受けなければいけないらしく、取りに帰る時間がないからだと

おっとぉ?これは見逃していたぁ

確かにちゃんと要項に書いてある

危うく一人だけバリバリ加工の入ったカーゴパンツにゴリッゴリのアクセサリーを身につけたまま教授と対面するところだった

まあ、すぐ帰れる距離に家があるから問題ない


そういえばと、先ほど目にした例の受験票を持っているか確認してみた

すると、彼がおもむろにカバンから取り出したのは、薄いピンク色の封筒

その中身は紛れもなく郵送された受験票だった

おいおいおいおい
なんで俺んとこには来てないんや

さては事務側の手違いだなと思い、彼を連れて学務(事務員室)に向かった


その途中で悲劇は始まる


階段を降りている時、彼は言った

「え、もちろん出願したやんな?」




……え?

それ、え研究室単位で…って、え?
もしかして個人的にやらなあかんやts……

いーやイヤイヤ、ちょっと待てい

こういう時は一旦冷静に…



…………………………………….……え?

もしかして、受けさせてすらもらえない感じ?

あんだけ詰め込んだのに?

思い出したのはそう、もう遠い遠い昔の記憶

6月の半ばにあった院試説明会

出願期間について、

間違いなく、

”うちの教授”が

説明していた

7月の最終週が提出期間だと


な ん で 忘 れ と ん ね ん

このダァーーホ



とりあえず学務に行き、出願してないことを伝えた上で受験できないか聞いてみた

そしたら!

なんと!

「出願されてない人は受験できません」


イヤー デスヨネー、
アリガトウゴザイマシタ

アハハ、、、


いや笑えん

どう頑張っても笑えん

よく言われる「変な汗」
おかげさまで私もわかるようになりました



その後なんとか頭を回して、教授に電話し、出願し忘れていたことを伝えた

貫禄のあるおじ様からまるで聞いたことのない「ヒェッ」って声が聞こえた

そんなんわろてる余裕あるわけないけど

今日中はなんともならんとのことで、帰宅


いやー意外に早かったね、試験当日

こんなにあっさり終わるとは( ;∀;)


将来のこととか、これから研究室にどんな顔引っ提げていくとか

もういいや、一旦忘れよ

お菓子食べて、溜まってるアニメ見て、ゆっくり過ごしますー



みんなは出願忘れないよーにね☆




( ;´Д`)….うぅ(コエニナラナイサケビ)


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