見出し画像

クリスマスカラス【#毎週ショートショートnote参加作品】

ある町に住んでいる老夫婦
毎年クリスマスには子供達や孫達と
賑やかに過ごす。

困り事が一つ

クリスマスの後のゴミ出しの日
いろいろ工夫するが、のら猫とカラスに荒らされるのだ。

さて今年もやって来た
クリスマスの後のゴミの日

「やれやれ」と言いながら
何度も見に行くお爺さん

朝からもう5回目
すると玄関から「おーいおーい」と声が。

「何?」とお婆さん

「いいから」と言うお爺さんに手を引かれて外に出た。

門の陰からゴミ置き場を見ると
散らばったゴミ、五羽のカラス達。

「あ、ホウキね」
取りに行こうとしたら、止められた。

そして、お爺さんはゴミ袋を指さした。

見ると、二羽の大きめのカラスが
ケーキの箱らしきゴミをくわえ
ゴミ袋に入れていた、何度も。

片付けていた。

二人はにっこり

すると、お爺さんは家に戻り、またゴミ置き場に近づいて行った。

飛ぶカラス達

そしてそこに
古くなったお皿にのせた食べ残しの
ポテトとケーキが置かれた。

一日遅れで
クリスマスカラスにも
やって来た。



この記事が参加している募集

アレルギーっ子が主人公の絵本を出版し、それを全国の園児や低学年のお友達に読み聞かせをしたいという夢があります。頂いたサポートは、それに使わせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。