南米旅行記#1 コロンビア
中学生の頃に読んだ世界一周ブログ。特に心惹かれていた南米に旅立つ。
2024年10月21日、出発地はカナダ。
ワーキングホリデーですでに4ヶ月ほど滞在している。カナダでの滞在や南米旅行を決めたきっかけなどはまた記事にするかもしれない。
とにかく今はこの旅についてのメモを残していこうと思う。
移動の日程
カルガリー(カナダ)
↓
ダラス(アメリカ)
↓
ボゴタ(コロンビア)
アメリカでのトランジット5.5hを含む16時間の旅路。コロンビアに23:30到着予定の移動日である。
搭乗手続き
出発地のカルガリー空港で早速のトラブル。
チェックイン手続き中にコロンビアからの帰りのチケットを持っているか聞かれ、ブラジルに抜ける予定のため持っていない旨を伝えると、帰りのチケットが無いと乗れないという。
トラブルに直面して旅の始まった匂いがした。
キャンセル可能なチケットを取り入国後キャンセルしようかと思ったが、納得いかず別の職員に尋ねると、しばらく何かを調べた後「いけると思う」とのこと。
荷物はあるか聞かれたのでバックパックと斜めがけバッグを見せると計量もなしに搭乗券を発行してくれた。
アメリカンエアラインは機内持ち込み荷物と身の回りのアイテムにサイズの制限はあれど重量制限のない、変わった航空会社なのだ。
友人との別れと保安検査
何はともあれ無事に発行できた搭乗券を持ち、空港まで送ってくれた友達にしばしの別れを告げる。6:40発のフライトのために深夜3時に空港に着くように友人が車で送ってくれたのだ。
感動の別れ(?)を終え、5:00頃には保安検査の列に並んだ。
ラップトップを忘れずにカバンから取り出し、大量の荷物をトレーに並べる。ロストバゲージ対策と荷物受け取り時間の短縮のために可能な限り荷物は預けないようにしようと決めていたのでかなりの量だ。
慣れた足取りで金属探知ゲートを一発でパスし自分の荷物が流れてくるのを待つ。身の回りのアイテムは問題なく手元に返ってきたがバックパックはもう一度スキャンが必要とのこと。
快諾して2度目の通過を待つも2度目も弾かれた。職員が「中身の確認が必要だが壊れやすいものなどは入ってるか?」と聞いてきた。特に無いのでそのように答え、必死に詰めた荷物が解かれるのを見つめる。
持ち込み不可な荷物に二つの可能性を感じていた。
一つ目はカメラ用の三脚。警棒を3つ組み合わせたような形状で、充分に武器になりうるよな、と考えた。
二つ目は山岳用テント。ポール部分は細長い金属の棒なのでこれも引っかかる可能性はあるかと考えた。
結果、職員が気にしていたは山岳用テントであったが、ポールではなく地面に固定する用のペグであった。アルミニウム製ではあるものの地面に刺すために充分に尖っており強度もあった。完全に失念していた。これは破棄になるなと思っていると、一瞬の職員同士の相談ののち、持ち込みを認められた。
持ち込んだ自分で言うのもなんだが良いのかそれで?
カルガリーtoダラス
無事保安検査も通過し、そのままアメリカの入国審査?のようなものも通過した。持っている現金や仕事内容、カナダの口座にいくら入ってるかなどを聞かれた。
搭乗までの時間で最後の晩餐に選んだのはバーガーキングだった。ここが日本なら迷わずラーメンを食べていたがここはカナダ。ハンバーガーを選択した。
モーニングメニューではマフィンかクロワッサン生地のバンズしか選べないとのことでクロワッサン生地を注文。ハッシュドポテトは脂っこかったが小さく分かれてるタイプで美味しかった。ドリンクもセットで11.12カナダドル、約1200円。
腹ごしらえも済んだところでゲートに向かう。一応空港近くで待機してくれていた友達と電話をしながら待っていると自分の名前を呼ばれているのが聞こえた。まだ搭乗までは十分な時間があるはずなので何事かと思い、電話を切って職員の元へ向かうと、緊急脱出口付近の座席に変えてくれないかとの事。緊急時に手助けが必要だが座席は足元が広いとの事。断る理由も無いので了承して搭乗券を換えてもらう。受け取った古い搭乗券を即座に目の前でビリビリに引き裂く職員を見て海外を感じた。
座席は16B。飛行機は遅れる事なく離陸した。残念ながら三列シートの真ん中で両方のアームレストを隣に取られながら持ってきたフリースに包まって、5時間を過ごそうと決めた。途中で一度飲み物を配りに回ってきた際にオレンジジュースをオーダー。一緒にもらった甘いビスケットと共にいただく。残りの時間のほとんどは寝て過ごした。前日から寝ていないので眠るのは容易く、5時間はすぐに過ぎた。離陸前に飛行機から見えたアメリカの感想は、なんか茶色いな、ということだけだった。
ダラスtoボゴタ
ダラス空港はアメリカンエアラインの本社のある空港で、面積もかなり広い。ただ、ターミナル間はモノレールが絶えず走っているので移動に苦労はしなかった。
荷物を預けた人は一度受け取って、再度預けないといけないようだが、預け荷物のない私は次の出発ゲートに向かうことにした。
カルガリー空港で受け取ったチケットを見ると座席は書いてあるがゲートが書いていない。どこにいけば良いか分からず途方に暮れてると自動案内キオスクのような筐体が目に入った。それにはバーコードを読み取るリーダーがあり、そこに自分のパスをかざすと出発ゲートが表示された。みんな理解できるのだろうかなどと考えながら指定された別のターミナルにモノレールで向かう。
モノレールで、制服を着たお兄さんから声をかけられる。
彼「どこへ行くの?」
私「コロンビアのボゴタだよ」
彼「チケット見せて」
ピッ(持ってたiPodでスキャン)
彼「C22ゲートだよ」
私「ありがとう」
分かってるからこのモノレールに乗ってるんだよと思いながらお礼を返す。その後も彼は挙動不審な旅行者のチケットを半ば奪い取りながら旅行者にゲートを伝える。やはりキオスクだけでは行く先の分からない人が多数いるのだと実感した。
ゲート付近に到着し、昼ごはんはマクドナルドにしようと決めた。本国にある店舗で食べてみたいと思ったからだ。
単品でビッグマックとポテトのMを頼む。ビッグマックの値段は約6ドル、日本円で900円ほど。日本より少しバンズが美味しい気がした。
昼ごはんを食べ終える頃にふとあることが頭によぎる。
「アメリカのトランジットは一旦入国しないといけないから面倒なんだよね」
誰の言葉だったか思い出せないがどこかで聞いたことがある。私はアメリカ到着後何もしていない。すでに搭乗券は発行されているのだから大丈夫なはずだという自分を、一応確認したほうがいいと思う自分が押さえつけてネットで検索する。どの日本の記事にも一度イミグレーションを通過する必要があると書いてある。更には長い場合は2時間以上かかるとも書いてあった。
それでも信じきれない自分は空港職員に尋ねた。初めに尋ねた彼は多分大丈夫だと思うけどゲートの人に聞いてという。ゲートに向かい職員を探していると電動車椅子に乗った職員が声をかけてくれた。
事情を説明しイミグレーションに行く必要があるかを尋ねると要らないと断言してくれた。それでも納得できずになぜか尋ねると、出発地がカナダからだからだという。結局自分の英語力ではそれ以上の会話は出来ず、彼を信じることにした。
搭乗までの残り3時間程度は近くのベンチで仮眠を取ることにした。搭乗時間の45分前にかけたアラームはいつの間にか解除されていて、意識が覚醒した時には搭乗はほぼ終わっていて、慌てて搭乗した。
今回は18A。窓側の席だ。
ダラス空港でダウンロードしておいたヒロアカを見ながら時間を潰す。
機内食にはサンドイッチとスナック菓子、チョコブラウニーが提供された。トイレの心配をしながら頼んだスプライトと共にいただく。
どれもなかなかに美味しかった。
その後ダウンロードしたアニメも見尽くし、残りの2時間程度は寝て過ごした。
飛行機は揺れも遅れも出すことはなく、静かにボゴタ空港に着陸した。飛行機から降り、迎えにきてくれている友人に連絡を取ろうとWi-Fiを探すも無料のWi-Fiは飛んでいないように見える。仕方なく電波無しでイミグレーションに並ぶ。23時半ということもあってかそれほど並ばず、15分ほどで自分の番が来た。
職員「観光かビジネスか」
私「観光」
職「どの街に滞在する?」
私「ボゴタだけ」
職「滞在するホテル名は?」
私「友人の家に泊まるのでホテルには泊まらない」
職「その家の住所は?」
ここにきてWi-Fiが無いとInstagramのトークを遡れないことに気がつく。
インターネットがないので見せることができないと伝えると、私の携帯を操作しWi-Fiを選ぶ。会員登録をすれば無料で使えるものがあるようだ。会員登録ページに進み登録をしようとするもの全てスペイン語。どのフォームに何を入れたらいいか分からず職員に聞くとため息を吐かれ、露骨にめんどくさそうな表情に。何かやばいと感じ、勘で各フォームを埋めていく。無事に接続できたので住所を見せるとすぐにスタンプを押してくれた。
南米初上陸!
時刻は24時を回っている。出口で待ってくれている友人の元に足早に向かう。
カナダの語学学校で仲良くなったジェイコブと2ヶ月ぶりに再会する。荷物のせいでハグは諦め握手で挨拶。父親も一緒に来ているという。
すぐに合流したジェイコブ父にも挨拶を済ませ早速車に向かうために建物から出る。
建物から出て初めに感じたことは、ベトナムと雰囲気が似てるなということだった。良くも悪くも賑やかで、活気があるとも喧しいとも言えた。車をどこに止めたか忘れたという彼らと駐車場を5分ほど彷徨った後、初めて見るモデルの日産車に乗り込む。ジェイコブが町の説明をしながら運転してくれるようで、助手席に乗せてもらう。ジェイコブ父は後部座席だ。家は車で1時間ほどの距離だという。ジェイコブ父は英語を話さないため、ジェイコブの通訳を挟みながらではあったが、なかなか盛り上がった。
途中有名だというサンドウィッチ屋で七面鳥のサンドウィッチを買い、家で食べることに。
でこぼこな地面を超え到着した家は周りに比べても一回り大きいように見えた。
彼と父、祖母の3人で暮らすには大きすぎる家でサンドイッチを食べる。サイズが大きく満腹になった。3人同じものを頼んで2500円ほどだったという。彼の父が支払ってくれた。
その後、シャワートイレ付きのゲストルームに案内され、翌日に備えその日は寝ることに。
時刻は2時前だった。翌日は8時に彼の姉が迎えにきて彼の父の牧場にお邪魔する。ぬるいシャワーで冷え切った体を丸めながら眠りに落ちた。