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ペーパマリオRPGリメイクをクリアした


ペーパーマリオRPGリメイクをクリアしました。

当時、筆者にとってリメイク前の本作は非常に思い入れのある作品でした。

あまりの感動からファンサイトを制作し、それを通して色んな方と交流して、所謂青春時代の大半をそこで過ごしました。そこで知り合った方々の一部とは現在も交流が続いてる為、文字通り人生に影響を与えた作品と言っても過言ではないでしょう。

さて、そんな本作ですが、リメイクが発表された直後は正直そこまで乗り気ではありませんでした。

勿論嬉しかったですが、そもそも私が個人的にリメイク作品をプレイする習慣があまり無いのが要因の一つです。
リメイクを作るならそのコストを新作にあててほしいというのが本音です。

もう一つの要因は、発表された情報の中に新しい要素がほぼ無かったことです。
比較になりますが、マリオRPGのリメイクが発表された時は、様々な追加要素の情報があり、私でもその時点で期待してしまう出来栄えでした。
それを考慮するとペーパーマリオRPGリメイクの情報は、既存要素のパワーアップがメインであり、追加要素があってもそこまで期待出来るモノではないかな…というのが正直な感想でした。
また、作品そのものとは無関係ですが、発売時期が丁度予定の詰まった忙しいタイミングだった事も災いしました。

それらの要素から、発売前のペーパーマリオリメイクへの姿勢は、まあ買うだろうけど、やるのは大分後回しになるだろうなあという感じでした。

しかし、いざ発売日を迎えると私の心境に変化が訪れます。
次々と流れてくる周囲の感想。今を逃したら、もう二度とこの熱意達に便乗する事は出来ないだろうという予感。
結局、発売から一ヶ月はやらないと予想したペーパーマリオRPGを3日後にプレイするという意志の弱さを発揮する事に成功しました。

それからの感動はもう凄いものでした。思い出補正による感動も多々ありましたが、様々な追加、改変要素と出会う度に心を震わせました。

リメイクで変わったところ

追加、改変要素その1 キャラの立ち絵パターンの増加

真っ先に目についたのがこちら。リメイク発表の映像の時点で判明してましたが、キャラの後ろ姿や表情のパターンが増えました。
イラストを描く人間なので、そういった情報が増えるのは地味にありがたいです。キャラに対する愛着も湧きやすくなりましたね。
ペーパーマリオRPGは魅力的なキャラが多い為、これは大きな変化です。


追加、改変要素その2 仲間のテーマ曲

仲間が加入する度にそのキャラ固有のBGMが流れるようになりました。
キャラクターのテーマソングはやはりロマン要素の一つです。某ピッコロさんも現れる度に流れますからね。

追加、改変要素その3 仲間が増えていくタイトル画面

ゲームのタイトル画面が最初は結構寂しいのですが、仲間が増えるとその仲間がタイトル画面にも増えるんです。
最終的にはタイトル画面に全員集合します。感動しない方が難しいですね、はい。
関係ありませんが、マリオストーリーのパッケージ、何であんなにパレッタ良いポジションなんでしょう。マリオと同等のポジションですよあれ。


追加、改変要素その4 ビビアンの表現

これはどう扱われるか結構気になってました。
時代による変化が大きい部分なので、表現として難しいですからね。
結果としてビビアンは体が男で心が女という位置づけに収まりました。
確か一部の地域ではビビアンが普通に女性キャラなところもあるみたいなので、そこにあわせてくるというのも十分ありそうでしたが、杞憂だったようです。

余談ですが、原作の方ではマジョリンがビビアンの性別を容赦なく突きつけるシーンがあり、そこでプレイヤーは初めてビビアンが男と知るのですが、リメイクではそのシーンが消えて、濁った表現になってます。
これは、性自認が違う人の秘密を、第三者がバラしてしまうのは非常にデリカシーの欠けた倫理に反する行為という認識が広まった為かと思われます。

だからこそビビアンがマリオに性自認をカミングアウトするシーンは、原作以上にビビアンがマリオの事を信頼したシーンとして表現されています。

しかし、その結果変化したキャラがもう一人います。そう、マジョリンですね。
原作ではその辺を全く配慮しなかったマジョリンが、ビビアンの性自認について堂々と非難するのをやめたのです。
つまり、マジョリンはあれでも原作よりほんのちょっぴり優しくなってるのです。


追加、改変要素その5 プリンスマッシュとの対戦

これです。これが欲しかったんです。
神リメイク確定です。ありがとうございます。
むしろ原作をプレイした時、何故プリンスマッシュと闘えないのかと嘆いたものです。
理屈は分かります。プリンスマッシュはガンスにやられた身分。2代目チャンピオンはゴールドホーク。この辺のパワーバランスを考えるとプリンスマッシュの実力もそこまで無いのでしょう。掲示板の裏にもゴンザレスはプリンスマッシュより強いとか書かれていて、プリンスマッシュと戦わない理屈はいくらでも出てきます。

けどそんなの関係無いんです。

「初代」「伝説」「チャンピオン」
これらはゲームユーザーの好きな3大フレーズです。異論はありますか?ありませんね。ありがとうございます。
この3つの称号を持つキャラと闘えないのは有り得ないんです。
ガンスに負けた?不意打ちでやられただけかもしれない。毒入りケーキを食って体調を崩してたのかもしれない。
仮に本当に負けてても、また1から修行してメッチャ強くなったとかでもいい。
理由なんていくらでも作れるんです。重要なのは「初代」で「伝説」で「チャンピオン」のプリンスマッシュと闘えることなのです。
プリンスマッシュと闘えないのがあまりに悔しかったので、当時ファンサイトでプリンスマッシュをめちゃくちゃ活躍させる漫画を描いたくらいです。
20年越しに望みが叶って感極まります。

ただ1点、これに関する不満があります。
それは情報開示のタイミングです。
このプリンスマッシュと闘えるという情報、なんと任天堂からのメールに記載されてます。それも結構軽いノリで。
既に公式サイトに掲載済みの情報が並んでるな〜と油断してスクロールすると、その情報に出くわします。ホワイ、何故?
ここで教えるなら普通に紹介映像で流してくれた方が良かったのでは?
個人的にこれはもっと効果的なタイミングがあったのではと感じております。
幸い私はメールを見てなかった為、適切なタイミングでこの情報を入手出来ましたが、周りでは結構悲鳴が聞こえていました。

追加、改変要素その6 VSコブロン

これは何?何で?
意外性という観点ではトップクラス
どうもマリオストーリーの没ネタとしてコブロン戦があるみたいです。
へーなるほどなるほど。元々あったネタなんだ、それなら納得だ。

なんてなるか!?いや一瞬納得しかけましたけどね。コブロンですよコブロン。フニャ!ボクコブロン!で有名な。

それが裏ボス!?達人キノピオは!?再起したゴールドホークは!?蘇ったガンスでもいいよ!ルイージとその仲間たちとかも面白そうじゃない?

コブロンか〜

あと戦う条件としてコブロンを叩きまくらないといけないのがちょっと罪悪感。アンダーテールのジェノサイドルートか?それよりはマシか。

演出としては良く出来てた。けど何だろう。びっくりしたし意外でもあったけど、びっくりして意外なだけだったとも言える

戦闘スタイルは面白かったです


他にも変更点自体は多々ありますが、私の記事で書くのはこの辺りにしておきます。

シリーズとしてのペパマリ


ガラっと変わったスーパーシール

冒頭でも述べたように、ペーパーマリオRPGは筆者にとって特別な作品でした。
しかし、シリーズとして見た場合、ペーパーマリオは中々紆余曲折な変化を遂げています。
真偽は不明ですが、オリジナルや改変キャラを出すことが出来ないとか。
それだけでなく、RPGや成長要素が完全に撤去され、スーパーシールになる頃に残った名残は、マリオがペーパーな見た目をしてる事くらいでした。
実際、ペーパーな見た目や紙を強調した世界観そのものは文字通りペーパーマリオと呼ぶに相応しいモノで、むしろこちらの方が正当感はあります。
しかし私が望んだ方向性では無かった為、残念だった事は否めません。
もうRPGとしてのペーパーマリオは遊べないのだろうか。しかしシールはあくまで携帯ゲーム機における作品。据え置きでの新作が出ればまだ望みはあると私は希望を捨てませんでした。


WiiUのペーパーマリオ、カラースプラッシュ


ここまで来ると、周りでもペパマリをプレイしてる人間はほぼ消滅してました。
おかしい、どうした皆。ペーパーマリオの新作が出たんだぞ?スプラトゥーン?違うカラースプラッシュだよ!シオカラーズじゃなくてペンキーだよ!
ここにはもう誰もいないのだろうか。後の話ですが売り上げという観点から見てもマリオシリーズの中で屈指の低さを叩き出したらしいです。
しかし私は諦めません。絶望にはまだ早いのです。
周囲の反応としては、興味はあるけど買う程ではない。といった評価が多かったです。(あくまで私の周りに限った話ですが)
そう、興味はあるのです。要約すると、自分で買うのは嫌だが誰かがやってるならちょっと見たいって事です。
そういう事なら任せてください。私はカラースプラッシュを購入し、思う存分プレイして魅力を周りに伝えました。
カラースプラッシュの出来栄えは中々良いモノでした。
シールで感じた不満点のほとんどを解決し、新たなペーパーマリオとして舵を切る事に成功したのです(ここでの成功は売上ではなく私の感想によるモノのみとします)
しかしそれは同時に一つの事柄を示してました。
やはり、ペーパーマリオの方向性はこっちなんだな…と。

オリガミキングという奇跡

ここで風向きが変わってきます。
怪物ゲーム機であるニンテンドースイッチ、それで発売されるペーパーマリオシリーズ、オリガミキングの出現です。
やはり方向性はスーパーシール。しかしこれは何でしょうか。初めてPVを見た時、なんというかこのゲーム、只者ではない雰囲気を醸し出してるような……
とはいえ周りの反応は大体「見」。様子見です。
構いません。私が買うので皆は見ててくれ。
結論から言うと最高でした。シール、スプラッシュの不満点を解消し、良いところをブラッシュアップさせた奇跡の作品です。いや、奇跡とか言ったらこの作品を作る為に力を注いだ方達に失礼です。前作二つがあったからこそ生まれた作品と言っても過言では無いでしょう。
私は自分を恥じました。RPGとしてのペーパーマリオが復活して欲しいというのはすべて私のエゴでありわがままに過ぎなかったのです。何故なら、RPGでなくとも、こんなに素晴らしいペーパーマリオが作れるのだから。
それを証明してくれたペーパーマリオ制作チームの皆様 ありがとう ありがとう
私はペパマリ離れしてた知り合いに事あるごとにオリガミキングを勧めるBOTと化しました。迷惑?知りません。オリビアを崇めよ。

ペーパーマリオRPGリメイク 発売決定

いや出るんかい!
ペーパーマリオRPGリメイクで出るんかい!!
じゃあ話変わってくるよ!折角気分よく諦めたけど!また期待するからな!

という訳で、新作のペーパーマリオが出る際は是非こちらの路線で出る事を願っております。


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