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「残穢 〜入ってはいけない部屋〜」感想

監督:中村義洋
脚本:鈴木謙一

原作は小説、小野不由美の第二十六回山本周五郎賞受賞作『残穢(ざんえ)』。

サブタイトルは最近の流行りに乗ったのかな?

あらすじ

小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。

映画.comより

じわじわくるジャパニーズホラー

原作小説を読んでないのですが、ドキュメンタリーホラーということで、映画もその体裁を保っています。

ミステリホラー作家の「私」のもとに届く手紙をきっかけに、怪異が近付いてくる……。はじめは音だけから始まって
しみじみやってくる恐怖の構成が秀逸。

演者さん、カメラワーク、色彩など。素晴らしい演出

梶川さん関連の大家さんはいい人だし、202号室の隣の奥さんはドアの開け方怖すぎるだけだったり、悪意のある人はほぼ居ないのが特徴。
だけど演者さんの熱演や、時代ごとに違うモノクロの色調。細かい演出で怖さが引き立てられてます。

また、ホラーだけでなく謎や伏線が繋がっていくストーリーラインが見事。感嘆しました。
ただ、最後の方の探索パートはちと冗長だったかなあ。飽きちゃった。なんで彼が?という感じもありつつ😅

惜しい!もう一息

途中まですごく良かったけど、最後はテンプレに入っちゃうのが残念。
それでも伏線回収パートまではとても面白いです。

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