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映画「スプライス」感想

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
カナダとフランスの合作によるSFホラー映画。

ベストオブ気持ち悪い

世界観、ストーリーの全て、登場人物、とにかく全部おかしいんじゃー!!と叫びたいww

導入のおどろおどろしいCGからすでに不穏な空気が漂っているのですが、この構成が素晴らしい。
ぬるぬるした謎の生き物の体内?を移動する映像が流れたあと、今の映像は生まれてくる生き物視点のものだと判明。そうして産まれたのはイモムシ?のようなヤバい生物。怯えるどころか大喜びする科学者夫婦(主人公)。
……映画のトーンを見事に表していますよね。


頭のおかしい登場人物たち

エルサ(科学者女)

めちゃくちゃ、死ぬほど自分勝手!!倫理観崩壊してる。そしてヒステリック。この性格は毒親だったことが起因してる様子。

※毒親のもとに生まれた人間が、社会的に溶け込めないような尖った気質になるのは割とあり得る話。自分も毒親育ちで、若い頃はわけも分からず人と対立したりしてました。

子供を持つことは嫌だと思っていたが、ドレンが生まれたことで知らず知らず母親代わりに。しかし毒親育ちだったので、自分に逆らわれると身体を切除するなど異様な教育を施してしまう。

クライヴ(科学者男)

多少まともなんだけど、不運&エルサに逆らえない男。幼いドレンを手に負えず殺そうとしたり、成長したドレンに対しては誘惑されて色気を出してみたり、実に面倒で弱い男。やっぱり自分勝手なんだなあ。

ドレン

動物と人間を掛け合わせた新生物。上半身は人間、下半身は鳥。エルサのDNAが入ってて徐々に似てくる。攻撃的だけど、エルサの被害者という側面が強い。
超能力のような力でクライヴを誘惑し、性交に成功🙄(?)  そして性別が転換し。。


まとめ

マッドサイエンティスト✖️子育て映画。
グロと狂気が苦手な人は見ない方がいいやつですね。構成や新生物の造形など、絶妙なグロテスクさ、というか……ヤバヤバしさ?? を保った良ホラー。

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