見出し画像

(日記)東と西で。古本。懐かしの中華料理の味。

2023年6月23日。金曜日。曇りのち晴れ。

手技療法院へは、母は月2回、私は1回行く。
母だけの日は、待ち時間に、商店街の古本屋さんへ行くのが楽しみ。
今日は、たくさんいいものが見つかった。

* デザイン用素材集。見ているだけで楽しい、古いアメリカのもの。
* パリのイメージをスケッチやデザインでまとめたイギリスのアーティストの本。
* ハードカバーのドイツ語で書かれた本。「詩について」という題名(グーグル訳)。全く読めないのがいい。100円。
* 『お香が好き』(吉田揚子)絵とイラストでわかるのが初心者向け。
* 文芸誌〈アピエ〉30号:実はよく知らない夏目漱石がテーマ。

昼食は、珍しく中華料理。
母は、海鮮冷麺、私は酢豚定食。
「食べたことない味。でも、美味しい」と母。
一人前は食べきれず、私にバトンタッチ。
ねりゴマが使われている。甘いけど甘くない。
麺は細くて長く、良い塩梅にゴマだれときゅうりがくっつく。
私の酢豚は、どこかで食べた懐かしい味。

お腹いっぱいで、いつもの丸福珈琲店へ。
アメリカンに角砂糖2つとクリーム、の母。
アイスカフェオレ、の私。

母が毎週通う、リハビリに着ていく服を探すことになった。
汗をかいても、すぐ洗えて、バスに乗っても恥ずかしくないもの。
高級すぎたら、きっと着ないだろう。
地元の洋品店で、店先に出ていたセール品のラックを物色。
あっという間にいくつかいいのが見つかった。
あれこれ買っても5000円ちょっとで、大喜び。
「母の日にもらったお金で買う」と、数字に強い母が言う。
他のことは忘れても、日付、時間、金額は忘れない。

主人は、今、軽い認知症の実母の様子を見に、関東にいる。
庭掃除、ゴミ出し、修理、買い出し、病院付き添い、知り合いへの挨拶、など。
不思議なことに、母のお財布の中にあるお金が増えたり減ったりするそうだ。
忙しくてお疲れの様子。
関西の私は、食べて買い物するだけで、ちょっと申し訳ない気分。
がんばれ、もうすぐハイボールと自分の時間が待ってるよ。

思い出した。
お昼に食べた酢豚は、ニューヨークのチャイナタウンで食べた、
“オレンジ・ポーク“の味だ。
“スイート・アンド・サワー ポーク“、が普通かもしれないが、そのレストランではそう呼んでいた気がする。
衣がカリッと硬めで、豚肉に八角のような香りがして、オレンジジュースとケチャップが混ざったような甘酢に絡められた、あの料理。
今度は単品で注文しよう。
そして、たった今、思い出した。
あの冷麺は、“コールド・セサミ・ヌードル“の味だ。

自転車がいつの間にか支柱に。(ニューヨークにて)






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?