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運動神経の無い僕がゲイのスポーツサークルに参加する理由 

スポーツは好きで、運動部に入ってが、周りと比べると運動神経が無い事は歴然だった。 

人を応援したり、チームが勝つのは嬉しかったから、なんだかんだでずっと部活は続けていた。 

そして社会人になってから、 
ゲイにもスポーツサークルがあることを知った。 


僕が高校までしていた種目のサークルが、九州に1チームだけあったため、 
思い切って参加することにした。

参加するまで、正直私はタカを括っていた。 

自分の中で 
「ゲイ=女性的な面がある=スポーツが得意では無い」
という偏見があったためだ。 

実態は、違った。  

私は完全に浮いた。 
みんなレベルが高すぎたのだ。 

そりゃ社会人になっても続けるくらいだから当たり前なのか。

僕の高校はそれなりに強豪校だったが、 
彼らの技術と能力は、それに劣らない程だった。

「あぁ、居場所を間違えた」  

僕は初め、そう思ったが
今でもサークルには顔を出している。 


理由は主に三つ 

・人がいい 
→客観的に見て、わたしは明らかに劣ってるので、公式試合では戦力外になると思う。 
しかし日頃のゲームには参加させてくれているし、みんな優しい。 

・チーム競技であること  
→基本一人でいることが好きなら僕。チームで何かを協力することをしておかないと、いよいよ一人の世界に閉じこもりそうだったから。

・周りに圧倒されること 
→ゲイは、まずマイノリティである。 
加えて自分自身にも、女々しい所があるため、
「ゲイは弱者」 
どうしてもそう思ってしまう部分がある。  

そういう時に、同じ属性の人達から圧倒されると、自分の偏見に気付かされる。 
 また同時に、
「ここまでは出来ないけれど、俺も何かの分野でやったるか!」という気持ちになる。  

ティムクック氏など、カミングアウトしている著名人はどこか遠く、非現実的な存在だ。 
しかし、スポーツサークルの様に、肌で凄さを感じることが出来る機会は、僕にとって大変貴重なのだ。 



これを、たまに行くミックバーのスタッフに言ったところ 
「休みの日までそんな居心地の悪い思いする必要無いだろ」と、ひと蹴りされた。

しかし私は、これからも行くだろう。

だってドMだもの♡



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