「お金と自由と幸せと」独身女の休日。

シフト勤務なわたしは、毎年この時期やけに休みが多くなる。

取得するべき休日は、数ヶ月単位で決まっていて、
繁忙期は6連勤1休6連勤1休、、、なんてこともあるが、
閑散期になると週3、4休みが一気に舞い込んでくる。

友達が私の赴任先に会いに来てくれることもあるけれど、基本は1人。

独身彼氏なしの女が1人で過ごす休日なんて世間から見たら、
酷く同情されてしまうかもしれないけれど、
実は以外に幸せだったりする。

今日の私もそんな日で、
朝から美容室で4時間みっちりカラーにカットに縮毛矯正、トリートメント。

お昼は1人で大好きなお寿司屋さんへ。さほど値段を気にせずに食べたいものを食べて、

その後はゆっくりカフェで本を読んだり、音楽を聴いたり、

隣の席の女子高生のキャピキャピ話に聴き耳を立てたりする。

家に帰ったら、家事をして、映画で泣いたり笑ったり。

自分で稼いお金を自分の好きなように、誰にも文句を言われずに使える幸せを感じている。



幼い頃に父が事業に失敗し、お金にはとても苦労した幼少期だった。
母がお金を使うと父は母を叱った。母はめったに自分のことにお金を使わなかったし、私達姉妹に新しい靴を買ってくれたときも、「お父さんには秘密よ」といつも怯えていた。


今だって、ものすごく裕福なわけじゃないし、大学時代に借りた奨学金を毎月返済しているけれど、

24歳の女が1人で生きていくには困らないし、休みの日に美容と食事にお金をかけるくらいの贅沢はできる。友達や両親にたまにはプレゼントもできる。


社会人になって3年目、
今はまだ、お金と時間が私にくれる幸せを「幸せ」だと感じていられるけれど、

「そんなのいつか飽きるでしょ。虚しくなるよ。」

なんて他人は言うかもしれない。

確かにそうかもしれない。
自分でも無性に怖くなるときがある。

いつか私も結婚をすることができて、自分より大切な存在ができるかもしれないし、

一生1人で生きていくのかもしれない。
時には虚しくて悲しくて寂しくてどうしようもなくなる時がくるかもしれない。


だけど、未来がどうなっても、
歯を食いしばってお金を稼いで、
自分の力で誰にも指図されずに
生きている今の私自身のことを、
きっと幼い頃の私は褒めてくれると思う。





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