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社交不安障害の恋愛事情

こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回は、社交不安障害の恋愛事情を男性の視点から解説していこうと思います。

まず、社交不安障害の男性の恋愛を一言で表すと、「他には味わえない一握りの幸せと、それに到底見合わない苦痛」です。

そもそも、私の場合、好意のある女性にアプローチするなど、まずできません。何せ、マックやスタバの店員さんに注文することさえ難しい人間ですから。

実は、こんな私でも、23年間の中で一度だけ恋愛したことがあります。運よく友人の紹介で恋愛することができました。紹介してくれた友人には感謝しかないです。

しかし、そこから過ごした時間は地獄と言っても過言ではないです。
(※相手の女性はものすごく思いやりのある、優しい方でした。)

まず、デート中、常におどおどして、顔が引きつっていたように思います。不安や恐怖心でいっぱいでした。「自分のファッションかっこいいかな?」「自分が考えたデートプラン相手に喜んでもらえるかな?」、そのような不安は誰しも感じることでしょう。

しかし、私にとってそのような不安は二の次です。「はたして、受付の人にチケット2枚くださいと言えるだろうか」、「そもそも足が固まらずにお店に入れるだろうか」、このような不安でいっぱいになります。しかも、デートの数日前からです。

当日は、案の定強烈な動悸が私を襲う訳ですが、そのような自分を好きな彼女に見られていると思うと、余計に不安や緊張が増してしまい、デートの初っ端から疲れ切っていました。

また、デートの途中にも、「ちょっとコメダでも寄って休憩する?」という簡単な提案さえできないという出来事がありました。結局、引きつった私の顔を見て、彼女の方から「コメダでも行く?」と声をかけてもらいました。私は、彼女のその提案に、初めて「うん」という一言だけ発することができました。逆に、「うん」という一言しか発することができませんでした。

何回かデートを重ねましたが、どれも、幸せな時間を過ごせたとはいえません。好きな彼女とデートしているはずなのに。いや、好きだからこそ、恐怖心が増し、幸せな時間ではなかったのかもしれません。

唯一心から幸せだった時間は、家に帰って布団に入っているときでした。無責任にただ好きな彼女のことを思い浮かべている、この時間は本当に幸せでした。

最終的に、その彼女とは3か月しか持ちませんでした。むしろ、こんな私と3か月も付き合ってくれたことに感謝しなくてはなりません。ちなみに、振られたのは察しの通り私の方です。

しかし、恋愛してよかったと思える、プラスの面もあります
それは、流行っているドラマやアニメ、ファッションなどに敏感になり、視野が広がったことです。

恋愛をする前は、自分の興味のあるエンタメしか見ず、ファッションにも疎かったです。何せ、どうせ自分には恋愛の機会はないと決めつけて流行にアンテナを張らず、自分の好きなジャンルのエンタメしか見ませんでした。また、ファッションに関しては、不安障害のせいでお店に入ることのハードルが高かったため、何が流行っているかわかりませんでした。そもそもファッションに興味がなかった面もあります。

それでも、恋愛を通して自分が知らない彼女の好きなジャンルのエンタメに触れることができました。また、ファッションに関しても、嫌でもおしゃれな格好、せめてダサくない格好をしなくてはならず、勉強する機会を得ることができました。

以上、思い出日記になってしまいましたが、これが私の語れる男性の社交不安障害の恋愛事情です。

ここまで目を通してくださり、ありがとうございました。もう1つぐらい、恋愛で考えることを記事にしたいと思います。

それでは、皆さんの充実した日々を願って、次回もよろしくお願いします。


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