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浜名湖のほとりでホームステイ

こんにちは。ロンです。

11月13日~17日の4泊5日で静岡県浜松市にある浜名湖のほとり、三ケ日という地域にホームステイに行ってきました。

三ケ日みかんで有名な地域です。

このホームステイ、「ファミリン」というサービスを使って行きました。

このサービスを知ったのは、むしょく大学の授業がきっかけです。

以前、暮らしてみたい場所についての記事を書きました。そこで浜名湖のことは書いてなかったのですが、いろいろ見ているうちにここにも興味をもちはじめました。

湖のある暮らしに興味があって、どうにか暮らしの体験でもできないかなと思っていたタイミングでこのサービスに巡り合えたのは本当に感謝です。

このホームステイで、いろんな体験をしました。
その日々を書いていきます。


初日

新幹線と在来線を乗り継いで、ホームステイ先の最寄り駅まで行きました。

最後に天竜浜名湖鉄道というローカル線に乗りました。
浜名湖の周辺をぐるりと周って、新所原~掛川までを通る鉄道だそうです。

初めて乗りましたが、何とも味のある鉄道でした。

天竜浜名湖鉄道(新所原駅にて)

そして、ホームステイ先のホストの方と合流しました。

こうしたホームステイの体験は初めてなので、ホストの方と会うのも少し緊張しましたが、とても気さくで優しい方で安心しました。

ホストの方に案内され、滞在先となる農家民宿カフェに到着しました。

ステイ先

古民家風のたたずまい。外観の通り中も古民家風の造りになっていました。中に入ると、カフェで働くスタッフが一人と、外国の方で私と同じくホームステイしている方が一人いました。
少し緊張気味に自己紹介しましたが、二人とも温かく迎えてくれました。

その後は少し雑談タイム。

もう一人のホームステイの外国の方。英語しか話せなかったのでホストの方も含めた4人で日本語が少し混ざった英語で話しました。

私のつたない英語でも心を込めて話せば通じるみたいで、日本についてのお話で盛り上がりました。

その後、散歩してからさっきの外国の方と夕食のカルボナーラを作りました。

聞くと、スイスの料理人だそうです。
年齢は19歳で、世界各国を旅しているみたいでした。

19歳でその行動力とバイタリティ。自分がその年齢の時はそんなこと考えもしなかったので、純粋にすごいなぁと思いました。


麺を一から作り、ベーコンもしっかり焼いて、かなり本格的なカルボナーラの作り方を教わりました。

食べてみると、今まで食べたカルボナーラの中でいちばん美味かったです。
これを食べると、サイゼリアのカルボナーラは食べれなくなるかもです。

麺を1から作ったカルボナーラ

2日目

2日目はとあるみかん農園さんで1日中みかんの収穫のアルバイトを行いました。

たぶん知っている方もいると思いますが、ホームステイ先の三ケ日という地域は「三ケ日みかん」で有名な地域です。

湖から山間部に向かうと、そこら中にみかん畑がありました。

最初みかんの切り方を軽く教えてもらい、収穫に取り掛かりました。

11月の中旬はまさにみかんの収穫シーズンみたいで、収穫部隊としてたくさんのパートのおばちゃん達がいました。
このおばちゃん達に揉まれながら収穫のコツを掴んでいき、最後の方には手際よくみかんを取ることができるようになりました。

木に実っているみかんを切るだけの単純作業なので、まぁ簡単だろうと思っていました。
しかし、傾斜で足場が悪い場所のみかんも切り取らなくてはいけなかったので、上半身より下半身の疲労がすごかったです…

みかん農園

3日目

この日は、ホストの方が浜松市内の小学校のキャリア講師として出向くというので、それに見学者として誘ってもらい同行しました。

聞くところによると最近の小学校ではキャリア教育というものが行われていて、小学生のうちから将来の選択肢について考える機会を授業の一環として設けているそうです。

私が小学生の頃にもそんなものがあったらよかったなぁと思いました。


授業では、ホストの方の過去やその経験から今に至る話を行いました。


ホストの方は若い頃に重病を患い、一時は体が不自由な状態であったそうです。
そんな経験から、自由に体が動かせることのありがたさを感じ、やってみたいと思ったことは何でもやってみることにしたそうです。

活動の原動力となっているのは「誰かの笑顔のための貢献」と「自分の好きを生かしていく」「みんなの居場所を作る」ということ

自分のためより、仕事を通じて誰かの笑顔を作っていく方がやりがいを感じられる。


まさに「利他」の精神。


皆、日々を生きていくことで精一杯でどうしても自分のことしか考えられなくなる人がほとんどだと思います。

実際、自分もそうでした。


でも、仕事の本質ってやはり「誰かのため」という精神が根本にはあるんだと思います。

そして、仕事を行う原動力はやはり「好き」という気持ち。

「好きこそものの上手なれ」と言いますが、好きなことには没頭できるあの気持ち。それを仕事で生かせればきっと働くのが楽しくなるんでしょう。

それでも降りかかってくる理想と現実。

それらを解決するには、結局行動あるのみ。
オーナの方を見ていると、正直尊敬しかない。

そして、また自分の悪い癖。
無意識に比較して自分は何者でもないという劣等感を感じる。

そんなこと考えなくてもいいのに
何者でなくても、自分は自分なのだから。

4日目

この日は1日中フリーだったため、ステイ先の自転車を借りて浜名湖を1周してきました。

純粋に1周してみたいという気持ちと、自転車で街を走ったほうがよりその街の雰囲気を感じられていいかなと思ってサイクリングに行きました。

ステイ先からスタートして、浜名湖を反時計周りに周りました。

スタートから約2時間。
今回の浜名湖1周でいちばん行きたかった弁天島海浜公園に到着しました。

この名前を聞いてピンときた方もいるかもしれません。
そう、ゆるキャン△シーズン2の浜松キャンプ旅で出てくるあの場所です

弁天島海浜公園

この日は曇りでしたが、それでも鳥居と奥の橋のコラボレーションは最高でした!

弁天島で景色を眺めながら休憩した後、今度は北上して舘山寺方面に向かいました。

弁天島までは一般道の脇を走りましたが、弁天島から先に進むと今度はサイクリングロードがありました。

浜名湖サイクリングロード

弁天島から北上して約1時間半経過した時、なんと雨が降ってきました。

これまたゆるキャン△の聖地である舘山寺に行こうと思っていましたが、雨が降ってきたので結局キャンセルして、ステイ先までなんとか早く帰ることを優先しました…
とはいっても止むことのない雨。しかも山間部に入り、目の前に立ちはだかる地獄の坂道。

後半は雨と坂道で正直地獄でしたが、気力で押し通しました。

そんな地獄の時間の中でも、途中でまたゆるキャン△の聖地にたどり着けました。
天竜浜名湖鉄道の浜名湖佐久米駅という所です。

浜名湖佐久米駅(天竜浜名湖鉄道)

アニメだと、シーズン2第3話でリンがなでしこと合流した駅です。
そして、駅のホームにたくさんのゆりかもめが集まってくる駅です。

アニメの通り、実際の駅にもたくさんのゆりかもめが集まっていました。

餌を買ってエサやりをしてみましたが、かもめがこっちに集まってきて体のいろんな部分をくちばしで突いてきて、少し痛かったです…

そして16時ちょうどにステイ先に無事帰還できました。

浜名湖1周は結果的には以下の通りでした

総移動距離=54.5km
かかった時間(休憩時間も含む)=約7時間

我ながら、よくこんなに過酷な浜名湖1周を頑張れたなと思います。
これが琵琶湖だともっと距離があるわけなので、自転車で琵琶湖1周はちょっと厳しいかなと思います…

5日目

そして最終日。別れの時。

オーナーの方・農家民宿カフェのスタッフ・同じくホームステイしていたスイスの外国人の方に見送られ、別れを告げました。

総括

今回のホームステイで、浜名湖の美しさ・三ケ日という地域の魅力をたくさん感じました。

しかし、それ以上に感じたことがあります。

それは、居場所があるということの大切さ。

今回のステイ先のオーナーは、地域の住民や多世代の人々が集まり・交流して・いろんな背景をもつ人が活躍することができる場所を作りたいとの想いで農家民宿カフェを作っていました。

生きていると辛いこと・苦しいこと、いろんな事があります。

そんな時に誰でも温かく迎え入れてくれるサードプレイスがあるだけでも、救われる人が多いんじゃないかと思います。

やっぱり、心の最後の砦となるのは「人と人との繋がり」なんじゃないかと感じます。

そんな人の繋がりを見て感じて、いろんな温かさを感じたホームステイでした。


次は、以前の記事で住んでみたいと書いた彦根市からもほど近い、ファミリンで見つけた滋賀県長浜市のステイ先に行ってみたいなと思っています。




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