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花より団子派

コロナ禍で何年間か外出は控えていたが、ちょっと前から外食くらいは少しずつだが行くようにはなった。

食事自体シンプルなものが基本の私は、洒落た物を食べたくなるのは珍しい。外食自体、しょっ中する物でもないし、自炊の習慣が染み付いている。

滅多にないけど、たまに近所のイタリアンに行って1人で入り浸る時がある。
イタリアンといってもパスタくらいの物しか知らないし好きなものも限られているが、店の雰囲気とかがお気に入りなので、気が向いた時の贅沢だ。

私が好きなイタリアンのイメージとしてはルパン三世の「カリオストロの城」でルパンと次元が食べていた山盛りパスタのある光景だ。
あんな風にして食べてみたい夢があり、私にとっては賑やかな雰囲気が美味しそうな物なので、一人寂しく食べる物じゃない。

イタリア料理を食べに行くのは1人だ。どうして1人かというと、周りの人がパスタを食べに店に行く観念が無いからだ。
特に、パートナーのパスタ嫌いは誘うのが気の毒になるほどのものなので、誘う勇気がなかった。

何でもパートナーが昔会社勤めをしていたころ仕事の関係で女性と食事に行かなければいけなかった時の思い出がロクなものじゃなかったそうだ。
決まってパスタを食べていた女性達との思い出。
女性の好物🟰パスタという事で、これまで、パートナーとは一緒にイタリアンを食べに行った事がない。

料理には罪はないが、トラウマの味だそうだ。真剣話の相手として、女性を当てにする観念のない、ゴリゴリの昭和生まれのパートナーなのだが、子供好きなので、気になる質問を投げかけてみた。

例えば、一緒に食事するのが女性は女性でも、幼い自分の娘がいたとしてその子が「スパゲティが食べたいと言ったら?」と聞くと、やはり「子供が喜ぶ物なら喜んで行く。」との事だった。

あいにく子供はいないので、甥か姪でも連れて外出する事も珍しくない。
水族館にたまに行くにしても、二人の雰囲気を味わいたくはないかと聞くと、子供が一緒の雰囲気が一番だそうだ。

近所に気軽に外食に行くとしたら、歩いて行けるのは残念ながらもうこの辺には、無難なところでそのイタリア料理店以外無いのだ。

パスタ嫌いのパートナーではあるが、料理の種類は私より詳しいらしく、詳しい上でのパスタ嫌いだが、姪を連れて行く計画を話すと、楽しみにで仕方ないようだ。

特に一緒に洒落た料理を食べに行くときは、子供連れて行くに越したことがないと、悟った。
自炊に慣れた私の料理にしても、手早く無難な毎日の食事を作るのが得意な私と対照的に、放っておけばコーヒーカップ1つ自分で洗わないパートナーだが、凝った料理をたまに作らせると文句を言わせないくらいの味だというよく分からない得意技を持つが故に、私の作る物にも厳しいところがある。

そんな相手と、少しでも洒落た所で食事する事を考えてみた。彼の苦手なイタリアンが更に苦手な物になる可能性を避けるため、天使たちを連れて行って場を和ませる工夫が必要だ。

来月も、バレンタインというイベントがあるが、一般的な甘いムードに浸るというのは、お互いない物ねだりというのが暗黙の了解だと理解している。

お互いの兄妹の甥や姪を連れ歩き、親子と間違われながら出かけるのが現実だ。

私一人きりで、料理屋に入り浸るのも面白いが、オシャレに一人の時間を過ごしたりして癒されたりもしているが、誰かといる時は所帯じみたもんだ。

こんな感じで近所のイタリアンにお子様連れで行ってみようかという計画が実現しそうになってきた。
まあ言ってみるものだなあ、と。

コロナ禍で無くなったお店もあるが、そろそろ外出の計画も話題に上がるようになった為、ちょっと近所に唯一昔からある個人的に気に入っているイタリアンのお店と私にとってのイタリアンにまつわる話を書かせて頂きました。

読んで頂きありがとうございます♪




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