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【読書日記】デザインの訓練

デザインの定義

この本では、、、
デザインとは、目に見えない「考え」から目に見える「カタチ」まで一貫して設計されたアウトプット
と定義されており、3つの特性が提示されている。

デザインの3つの特性


一つ目は、「人がどう感じるか」を前提として考えること。これは時代や空間を超えて共通するデザインの根本となる観点。
二つ目は、「カタチ」にすること。今使っている椅子も鉛筆も、空間もデザインされ価値化されている。それと同じように政策や講義、セミナーなども無形商材として一つの価値のあるもの。デザインという考え方は何においても通ずるのだ。
三つ目は、「美と調和を大切にする」こと。社会との調和があって初めて美しいデザインが存在する。世界的なグラフィックデザイナーのポール・ランドの言葉を借りると「デザインは関係性」であり、様々な要素の関係を最適化するのがデザインの営みなのだ。

このようなデザインの概念を前提として、著者は経営にも美意識(デザイン的思考)が必要だという論を進めている。

感想

実際、自分の中からゼロからイチを絞り出すことは難しくて、情報をインプットしないとアウトプットの精度は前進していかないのだと日々感じる。

そのため、自分の中からアイディアを生みだす際には情報のインプットを日頃から地道に続けることが重要なのだろう。

また、ある程度のたたき台が完成したら主観と客観のずれを無くすという作業も必要になってくる。その際には、ミクロとマクロを視点を持ち、現場の生の声や空気感を掴もうとする必要がある。

先日、あるYoutuberも同じようなことを言っていた。
自分がやりたい思うコンテンツだけを発信しても視聴者の数は伸びない。
ファンをつけるためには視聴者が応援したいと思うコンテンツを生むことが必要なため優秀なクリエイターは必ずと言っていいほどコメントを参照している。それがまさに主観と客観のずれを減らしていく作業なのだろう。

そういう意味では、視聴者の反応を毎日直接見ることができ、すべての反応が数値化される仕組みであるYoutubeというプラットフォームは面白いしアウトプットの訓練にはうってつけの環境なのではないかと思う。


読んだ本
これからのデザイン経営
著者 永井一史


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