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多摩川の生き物とヒト その211 水系自然観察会の下見 昭島から右岸へ。 日野用水を通り、谷地川へ  `24/4/7

妻がコロナ禍になり、外に出られなかった。発症した3月21日から2週間経って、やっと食べられるまで、回復した。しかし、歩くのはよろけている。コロナだけではないと思うが。
水道道路から拝島駅を経て、駅近くのマンションにある池や桜並木を見つつ、昭島駅へ。途中の玉川上水にかかるサクラは今が盛りで、美しい。
昭島駅南口から川へと下っていく。途中の日枝神社に寄る。何か、面白い草はないかと捜す。ウラジロチチコグサチチコグサスズメノヤリなどはあったが、特に面白い野草はない。神社の横から出て、道を直進するが、八高線の線路に行く手を阻まれる。少し、戻り、にぎやかな大師道に出る。草花の少ない単調な道を進んでいくと、トヨタや焼き肉キングなどの馴染みの店が出てくる。国道16号線を進むと、拝島橋に出る。たもとにある排水口には水があふれ、あちらこちらでヤナギが芽吹き、黄色の花が咲いている。茶色の単調な風景に色どりを添えている。

日枝神社のシダレザクラ。これから、もっと大きくなる。
神社の斜面。段丘崖に接している。
ウラジロチチコグサ。葉裏の白い葉が目立つ。
スズメノヤリ。イネ科ではなく、イグサ科。
ブタナ。ヒトデみたいなロゼットになる。
チチコグサ。星形のロゼット。
鳥居の前の用水か。排水口は見えるが。

渡り切り、昭島市清掃センターの脇へ。脇の土手にはキュウリグサカントウタンポポなどが咲き、春の兆し。少し、不気味な廃墟の昭島市の集会所跡やひまわり児童園跡を見ながら、秘境へ。近くを流れる小川には以外にも、魚が多くいる。小川を渡る。小道の両側にはイノシシが掘ったと思われる穴がある。ムラサキケマンカキドオシが咲き、クサノオウが薄暗い中で華やかさを出している。
アケビの花を見に来た夫婦や入り口付近には魚釣りのヒトがいたりして、意外にも秘境はヒトが多い。

拝島橋左岸のたもとにある排水口のハナモモと思われるもの。
冬は乾いていたワンドも水が溜まっていた。
ヤナギがきれいに芽吹いていた。
拝島橋から滝山台を望む。春の装い。

再び、危なげな橋を渡り、滝山台の分譲地の下に出る。この滝山台からの排水を除けてから、秘境を上がっていく。途中にはヤブニンジンがあった。上り切ると、畑が広がり、カントウタンポポも広がっている。
日野用水上流では、川が複雑に流れ、勇壮な所。二又に分かれた川辺にはポールが張ってあった。釣り人が川へ落ちないようにするためなのだろう。
堰近くで昼食。堰近くや八王子水再生センターにはサクラが咲き誇り、美しい。カラスノエンドウスズメノエンドウが咲く土手を進み、八高線をくぐる。メドハギも芽吹いてきた。多摩大橋もくぐる。堤防に出ると、生態系保持空間のササは土手に近い所を伐採してあった。堤防を根の侵入から防ぐためには必要だろう。

昭島市清掃センター脇の堤防。
キュウリグサ。匂いに呼び寄せられたのか、アリがいる。
きれいな水色。
オランダミミナグサ。花弁は深く切れ込みが入っている。waiwaiさんの指摘により、ハコベ。ミミナグサの仲間は花弁に深く切れ込みが入らない。
5弁花だが、切れ込みがあり、10枚と間違えやすい。オランダミミナグサやハコベは対生で、5弁花のため、APG分類でもナデシコ科となっている。
カントウタンポポ。近年はセイヨウタンポポとの交配もあるみたい。
清掃センター近くで。昭島市の集会所か。
これは読める。今は使われていない。
これらの園などの前は少し、薄暗く、やや不気味。
目の前には用水が流れている。
ムラサキケマン。ケマンは仏具の事。これもケシ科。
クサノオウ。ケシ科。白い毛におおわれる。
春を彩る、黄色い花。
カキドオシ。シソ科。踏むと、匂いが出る。
これから、垣根を超えるほど伸びる。


ヤブニンジン。セリ科。昔はカラカサバナ科と呼んでいた。
拝島橋下の流れ。川辺にはフェンスがある。
八高線や多摩大橋を見る。
日野用水の上流の中洲。
中洲はヒトが入れず、キズタもあり、野鳥などの良い生息地になっている。
日野用水。これが血管のように市内を流れている用水の源。
ススズメノエンドウ。カラスに対して、小さい事から。

礫間浄化施設跡に出る。ハマダイコンが咲き乱れている。谷地川を遡る。川の中の河川敷にはオオアラセイトウイヌカキネガラシが咲き、アブラナ科の繁栄を見る。大きなパチンコ屋さんの先にバス停があった。
帰りは暖かく、くぐった多摩大橋を渡り、左岸へ転線。途中の永田橋下流のサクラ並木は満開で、祭りは終わったが、人手は多い。多摩橋では工事が終了し、橋下が通れるようになってきた。白く、輝く新しい護岸が眩しい。見えているよりもさらに深く、地中に護岸が伸びている。

多摩大橋右岸の堤防。堤防と接するタケは堤防を守るため、切ってある。
途中から、用水が合流する。
岸辺に生えていたハナウド。
礫間浄化施設跡付近に生えていたハマダイコン。大根の野生種と言われる。
赤みがあり、花も美しい。
ヤナギが芽吹き、単調な世界に花を添えている。

羽村堰改修工事も終了し、重機等も無く、堰上には水が溜まっていた。工事で作った木枠や中の砂利は水に沈み、眼に見えない。
帰りに寄った山田屋さんと云う和菓子屋さんでは饅頭などの和菓子がだいぶ売り切れていた。そう言えば目の前の奥多摩街道も混んでいた。近くの根がらみ田んぼでチューリップ祭りをしていた。この祭りで多くの人々でにぎわっていたせいだろう。

多摩橋下流の護岸工事。
護岸の前には河原が広がる。何が生えてくるのか。
羽村堰。奥の白いのが新しく作った所。
堰の前は水が溜まっている。

例により、寺坂の途中の水飲み場跡では少しだけ、水が溜まっていた。これからを期待したい。しかし、水中には菓子袋などのゴミが多く、何とかしたい。

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