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初めてのBJJ公式試合と試合の意義

BJJをパレストラ東京で始めてちょうど一年がたったころ、試合に出て他道場の人と真剣勝負の試合をしてみたくなりました。
パレストラ東京内ではかなり弱い部類の私でしたが、それなりに技が定着してきた感があったので、道場外の選手とどこまで張り合えるのか興味がありました。

試合参加費は当時は3千円くらいだったと思います。現在の相場はおよそ7千~1万円であることを考えるとかなり出場しやすい状況だったと思います。
1999年4月中旬、つまり私が始めておよそ1年の頃、試合に出場しました。階級はレーヴィー級(ライト級)で~72.9kgでした。減量はほとんどする必要がなく、酒を控えたことくらいでした(笑)。

試合当日、自分の試合が始まる前はまるで小学生の時、注射を待っていたような緊張感がありました。
いざ試合が始まるとそんな緊張感は吹き飛び、とにかく一本負けはしないでおきたい、という考えでいっぱいになりました。

試合開始直後にオープンガードに引き込む私。練習していたデラヒーバからのスイープ狙いです。ですがデラヒーバでフックした足を、前に蹴りだすやり方で解除されすぐにパスガードされてしまいました。抑え込まれないように起き上がろうとする私の腕をキムラにとらえられ、そのままキムラロックで極められてしまいました。そう、一番恐れていた一本負けです。時間は3分50秒くらいだったと記憶しています。

やりたいこと、つまりデラヒーバからのスイープやその他の技が全く通じなくて、悔し涙どころか、記憶が異世界に飛んでいき、何も考えられない状態になりました。
これが私の記念すべき柔術公式試合一戦目です。

しかし、試合に出るということは普段の練習でも試合を想定するようになり、技術の吸収力などもグッと上がります。
それに、負けたくないという意識からディフェンス力も高くなります。
また、相手がこうして来たら自分はこうする、というような実戦シミュレーションができるようになります。
そして、試合に向け身体のコンディションを整えるようになる、例えば酒を控える(笑)というような行動にも結び付きます。
試合出場を決めた時点で緊張状態に入り、練習に向き合う姿勢も変わります。

BJJに限らずどんなスポーツにも言えることですが、強くなるための超有効な手段として試合に出る、ということがあると思います。
特に若いうちは試合になるべく出ましょう。

ちなみにBJJの試合参加費は2024年現在はインフレ状態にあり、10年前には3~4千円が相場だったのに今では7千~1万円が相場になっています。
そして高いゆえに出場者が少なくなり、選手を目指す人のモチベーションが下がり、余計に試合に出る人数が少なくなるという悪循環…。
これは何とかしなければいけない状態だと思います。

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