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台湾牛肉麺の美味しい起源
前回の「湯気も美味しい紅焼牛肉麺」に引き続き
今回は牛肉麺の起源について話していきたいと思います。
前回まだみてない方はここからどうぞ↓
さて本題に参りましょう。
今回のテーマである牛肉麺の起源、実は台湾の歴史と深く関係していることをご存知でしょうか。
昔は無かった麺食文化
牛肉麺やジャージャー麺、擔仔麵など、今でこそ麺料理の多い台湾ですが、昔は稲作が盛んで約70年前までは麺を食べる習慣がありませんでした。
しかし時代は1949年、国共内戦で国民党が敗れたことで、中国から多くの人々が台湾に移り住みます。(今でいう外省人)
見知らぬ土地台湾で、職を失った退役兵達は故郷の麺料理を売り始め、これが徐々に台湾全土に広がることで台湾の麺食文化が形成されました。
牛は友達、エサじゃなかった
外省人が入ってくる前、農業が主要産業であった台湾人にとって、牛は農業を手伝う良きパートナーであり、食用としてはあまり流通していませんでした。
しかし反共産党を支持するアメリカが、支援物資として大量の牛の缶詰を台湾に送ります。退役兵達はこれを故郷四川風に煮込み、麺に乗せて売り出しました。
これが時代と共に徐々に変化し、現在の牛肉麺が誕生。(※諸説あり)
時代の摩擦を生きた人々が、故郷を偲び、描いた思い出の味。それが私たちの愛する牛肉麵の起源となったのです。
食が人を作り、人が社会を作り、社会が食を作る。
立ち上る湯気は想いを乗せて、豊かな香りを纏いながら、今日も私たちを魅了し続けるのです。
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