台湾かき氷の新しい活かし方
今年も六月になり、最近台湾もいよいよ本腰入れての真夏突入モードになってきた。湿度の高い台湾の夏は日本のそれと比べると随分と蒸し暑い。
昼間のアスファルトに揺れる陽炎。鼻から入る湿った熱気はえらく肺に籠って息が詰まる。
もはやナチュラルサウナ。
海とかお祭りとか夏の楽しみ方にも色々あると思うけど、食べることにしか脳がない私にとっては
台湾の夏=フルーツ=かき氷という方程式が頭で完成してるから、気づけば今日も「かき氷 お勧め」でアスクザグーグルしていた。
炎天下の中ありつくかき氷の最初の一口、あの喜びは「整う」なんて偉そうな言葉じゃ収まらないくらいには私たちのデーエヌエーに深く刻み込まれていると思うんだ。
定期的に食べないとかき氷のことしか考えられなくなる、中毒的美味しさというか。
早めに対応しないと体乗っ取られそうで怖いから、今回は口コミ高い&写真が美味しそうだった、新北市にある「震湶雪花冰」に凸ってきた。
お目当てはボール状にくり抜かれたスイカがたっぷり乗った「夏天選我透心涼」
あと物珍しい「提拉米蘇」(ティミスかき氷)なるものもあったため、そちらも合わせて注文。
写真も可愛かったけど実物も可愛い。
まるでイラストから飛び出たみたいなこのルックスは二重の意味でたまのようである。
球状にくり抜かれたルビー色のスイカの上にたっぷりとかかった練乳はてらてらと白く反射し、なんだかエロい…じゃなくて美味しそう。
かき氷部分はフワフワで、口に入れるとスッと溶け、後味にしっかりスイカの風味を感じられる。(やはり台湾かき氷はこうでないと!)
フレッシュなスイカは咀嚼する度にしゃくしゃく音を立て、溢れ出る果汁に練乳のミルキーな甘さが合わさる。幸せだ、幸せだぁー!
(しかも練乳は無料でおかわり可ときた)
このシンプルな美味しさが熱ったカラダに染みるんだ。
見た目はまるで噴火した火山の様。
もりもりと盛られたエスプーマの上に我が物顔で君臨するサブレと一口サイズのマンゴーはさしずめこの山の王と妃といったところか。敬礼!
挨拶を終えたところでいざ実食。
上のエスプーマはコーヒー&ウィスキー風味。
一口食べると開けたてウィスキーの樹木の様な香りが口にパッと広がる。コーヒー風味の本体部分は甘さが控えめで飽きさせず、中には大きめのガトーショコラが2切れ埋もれていた。無慈悲にも私のスプーンによって引き摺り下ろされた王(サブレ)はバターの風味たっぷりで、素朴なサクサク食感が落ち着く。
ティラミスかき氷はスイカかき氷と比べて、全体的に味というよりは香りを楽しむ、大人向けのかき氷。従来の濃い味付けの物とは違い、ふわっと溶ける台湾かき氷の幻想的特徴を上手く活かしたデザートだった。
この店は人気店なだけあり、お持ち帰りを頼むお客さんも多く、常に満席状態。
個人的には味も見た目も大満足だったが、交通が少し大変なので興味ある方は車で行くのが吉かと。(電車とバス必須)
では今回はここら辺で。
また下次見!
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